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2022.05.18
【執筆者プロフィール】
やっこ さん
30代の主婦であり、エンジニアとして働く会社員でもある。2014年に、1階にご主人の両親、2階にやっこさんご家族(ご主人+男児2人)が暮らす二世帯住宅を建てる。
家づくりの完成までの記録にとどまらず、完成後には図面では解らなかった使い勝手・デザインへの感想、また使いやすくするための細やかな工夫等の情報を公開し、新築を検討中の人たちに人気のブロガーさんです。
わが家のLDKの照明はすべてダウンライトを採用しています。
ごくごくシンプルな見た目ではありますが、こだわった上でのダウンライト採用でもあり、部屋が広々見えるスッキリ感や掃除が不要な点などとにかく満足度は高く、大変お気に入りなポイントとなっています。
LED照明は何年使える?
これらのダウンライトですが、すべてLED照明です。
LED照明の特長と言えばやっぱり筆頭は「寿命が長い」ことで、一般的には寿命は約40,000時間とされているそうで、毎日8時間点灯させると仮定すると、約13年もつという計算となります。
(一般電球だと寿命は約1,000時間とされていて、寿命は約40倍ということになります)
わが家はちょうど築8年を迎えたところなので、これらのLEDダウンライトも8年間使用したことになるわけです。一応計算上では、まだあと数年はいけるはずなのですが…。
8年目にダウンライトの照度が落ちた
最近は、いくつかのダウンライトがきちんと明るくならずに薄暗くしか点灯しない状態になってしまうことが、たびたび発生していました。
毎回発生するわけではなく、照明のON、OFFを何度か繰り返すと正常に戻って明るくなるので、暗くて困るということはないのですが、「あぁ、またか」と舌打ちしたくなることも結構あり…。
また、きちんと全部のダウンライトが点灯していても、何となく部屋全体が暗い(ダウンライトの照度が落ちている?)ような気もしていて、「まだ10年も経っていないのに、ひょっとしてもう寿命なの?」とこの数カ月ほどモヤモヤとしていました。
ということで少し調べてみたのですが、40,000時間というのはあくまで「光源」の寿命であり、光源以外の部品にも寿命があることを鑑みると、照明器具としての実質的な寿命は8~10年程度なんだそうです。
LDKは日々長い時間を過ごす場所で、必然的に照明の点灯時間も長くなりますので、最短期間とも言える8年で寿命を迎えつつあるというのは妥当なところなのかもしれません。
(なお、LDK以外のEDダウンライトは、正常に点灯しなかったり照度の低下を感じたりということは現時点ではまだありません。当たり前ですが、日々の点灯時間の長さで寿命が変わってくるということが分かります)
もうしばらく誤魔化しながら使い続けていくこともできなくはなかったのですが、照度の低下も気になっていたということもあり、このたびLDKのダウンライトの総交換に踏み切りました。
ただ、わが家で採用したLEDダウンライトは、すべて「一体型」という光源と照明器具が一体となっているタイプでして…。電球交換時には照明器具ごと交換する必要があり、電気工事士の有資格者による工事が必要になります。
自分で電球を買ってきて、ハイ交換!と簡単にはいかないのです。
17カ所ダウンライト交換の費用
というわけで、交換にあたって、ハウスメーカーに依頼して費用の見積もりを出してもらいました。その金額が以下のとおり。
(LDKのダウンライトは15ヵ所ですが、親世帯側のキッチンのダウンライト2ヵ所も寿命と判断し、交換対象は17カ所でした)
・ダウンライト代:単価4,400円×17台=74,800円
・基本工事費(2ヵ所分の交換費用含む):19,000円
・交換費用(上記2ヵ所除く15カ所分):単価1,600円×15ヵ所=24,000円
・諸経費・金額調整など(値引き含む):12,200円
以上を合計して、130,000円。ここに消費税10%が加算されまして、最終的な金額は、143,000円。
…めちゃくちゃ高いです!!
ちょっとしたリフォームができそうな金額です。
ちなみに、照明器具自体の価格は、ネット通販で探すとハウスメーカー提示金額の半額程度。照明器具を自分で購入し、その上で施工してくれる業者さんを探してお願いするなどすれば、もっと安くできるだろうとは思いました。が、初期不良などの可能性を考えると、照明の手配先と施工業者を分けるのはリスクが高いかな?と、結局このハウスメーカー提示金額で工事を進めることに。
(図面や旧ダウンライトの品番が先方の手元にあって話も早く、日程の調整なども全てお任せできるので、高くはなりますが諸々考えるとハウスメーカー経由がやっぱり楽だとは思います)
旧ダウンライトを天井から引っ張り出し、配線から外して、新ダウンライトを配線に接続して、元の穴に収めて…と作業が進んでいき、17カ所交換で1時間弱とあっという間。
調べておきたいメンテナンス費用
そして無事、全ダウンライトが一発でバシっと明るく点灯するようになりました!
ダウンライトを交換しただけなので、かかったコストのわりに変わり映えはしませんが、なかなか点灯せず舌打ちしたくなることもなくなりましたし、何となく部屋の角が薄暗いなぁと気になっていたのも解消されて、やっぱり快適になりました。
ウジウジと悩んでいる期間が結構ありましたが、思い切って交換に踏み切って良かったと思っています。
とは言え…ダウンライトってめちゃくちゃコストがかかるものなんだなというのが、交換を終えて改めて思うところではあります。8~10年ごとに交換が発生して、その都度15万円程度の費用がかかると考えると、かなりメンテナンスコストが高いと言えますよね。
一体型ではなく、自分で電球を交換できるタイプのダウンライトならもっとコストを抑えられたのか?というと、交換タイプだと照明器具自体の価格が高くなること、そして結局交換タイプであっても照明器具自体の寿命はあること(場合によっては光源より照明器具の寿命が先に来ることもあるそうです)などを鑑みると、一体型であろうと交換型であろうと、LEDダウンライトがコスト高であることには変わりないのかなと思いました。
ただ、そのコストの高さをひっくるめても、やっぱりダウンライトのスッキリ感というのは何物にも代えがたく、コストが高いことを痛感した今、検討時に戻ったとしても、やっぱりわが家はまたダウンライトを採用するかなぁとは思います。
(が、検討中の方はその辺りのメンテナンスコストを含めて採用可否を検討されることをお勧めします!)
しかし、当たり前ですが、家は建ててからも本当にお金がかかりますね。築8年、諸々の設備の交換時期なども視野に入ってきて、今後数年は出費の連続かもしれません。戦々恐々ではありますが、計画的に備えていきたいと思います。