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2021.06.09
【執筆者プロフィール】
やっこ さん
30代の主婦であり、エンジニアとして働く会社員でもある。2014年に、1階にご主人の両親、2階にやっこさんご家族(ご主人+男児2人)が暮らす二世帯住宅を建てる。
家づくりの完成までの記録にとどまらず、完成後には図面では解らなかった使い勝手・デザインへの感想、また使いやすくするための細やかな工夫等の情報を公開し、新築を検討中の人たちに人気のブロガーさんです。
今回は、大変ではありつつ有意義だった作業(前回)を経て、分割した後のそれぞれの子ども部屋の様子をご紹介します。
北側部分にあたる部屋。こちらを中学生になる長男の部屋として割り当てました。
中学生の個室づくり
区切った後の広さは5畳程度と決して広くないのですが、シンプルな長方形の間取りで学習机とベッドを一直線に配置できたため、スッキリしていて体感的にはかなり広々と感じます。
3台の間仕切り収納は、各々の部屋の家具配置に合わせ、少し段違いでずらして配置。
こうした柔軟な調整ができることも、置き家具で区切ることのメリットの一つだと感じています。
また、以前の記事でも書いたように、区切る前の部屋では間仕切り収納を壁面に寄せて置いてあったために、「何もない壁面」がないことが少し使いづらく、悩みの種だったのですが、部屋の分割により間仕切り収納の背面という「何もない壁面」が晴れて誕生しました。
ここには早速フックをつけたり(制服を掛ける用)、ホワイトボードシートを設置したり(学校や塾のプリント類を貼る用)と有効活用しており、なかなか快適に整いつつあります。
長男自身もかなり気に入っているようで、小学生時代はほぼリビングで過ごしていたのに、個室化後は頻繁に部屋のベッドでゴロゴロとくつろいでいます。
小学生の個室づくり
続きまして南側部分にあたる部屋。こちらが現在小4の次男の部屋となっています。
北側の部屋と異なり、こちらの部屋は隣接する寝室とのドアの取り合いの関係で、部屋の角が出っ張ったL字型の間取りです。
それゆえ、家具配置は悩み深かったのですが、最終的にはドアの正面にベッドを横向きに置き、ベッドと直角になるように学習机という配置となりました。
(ちなみに、こういった家具配置の検討は、個室化作業の前に、間取り図と同じ縮尺でつくた家具の形の紙を使い机上で入念にシミュレーションして決めておきました)
3台ある間仕切り収納の2台をこちらの部屋に割り当てた分収納は多めなのですが、その分「何もない壁面」が少ないので、それを補えるようにベッドは少し高さのあるミドルベッドとし、その下を有効活用できるようにと考えました。現在は本棚を並べ、ちょっとしたおこもりスペースに。
間取りや家具の高さ的に視線が抜けにくく、北側の部屋より少し狭く感じるのですが(広さはほぼ同じです)、それゆえのおこもり感が子ども目線では、秘密基地のように感じるらしく、次男は喜んで使っています。
むしろ気になるのは、部屋の暗さです。
こちらの部屋は3方向を他の部屋に挟まれた位置にあるため、(2方向に窓のある北側の部屋と異なり)西側に90センチ四方の窓があるのみ。
「間仕切り収納を動かして部屋を分ける」というプランでは、間仕切り収納を壁沿いに置いても部屋の中央に置いても窓に干渉しないようにする必要があったため、窓のサイズや数は最低限とせざるを得なかったのです。
間取り的に窓がひとつになってしまうこの部屋は、明るさに関する懸念が検討時からありました。
結果、やっぱり少し暗い…。今後、明るく感じられるような工夫が必要かなと考えているところです。
どうすることが正解だったのかは分かりませんが、ここも含めて、窓に関する失敗や想定違いが多く発生してしまったわが家であります。
きっちりと2つに分けるという希望について
とまぁ100点満点とはいかず、もう少し検討の余地もあったとは思うのですが、でも総合的には大満足で、兄弟それぞれにとって快適な子ども部屋に仕上がったのではないかと思います。
こういった間仕切り収納で部屋を分けるプランの個人的二大懸念点は、
①分ける作業の大変さが未知数
②とりあえず家具を置いて分けただけのような暫定感のある個室にならないか
というところだったのですが、
①については、大変ではあるもののリフォームよりはかなりお手軽でしたし、そして②についても、思った以上にきちんと「個室」として完成しているな~というのが正直な思いです。
2部屋に分けてみると、1部屋で使っていたときのことは思い出せないくらい、もうずっと前からこの状態だったかのようにすんなりと馴染んでいます。
検討時の希望を思い返してみると、
「分ける作業はできるだけ小さな手間で」
「それでもしっかり部屋として区切る」
という点を重視していたのですが、まさにその通りの子ども部屋が実現できたなと入居後7年目にして感慨深い思いの私なのでした。