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2021.02.17
【執筆者プロフィール】
やっこ さん
30代の主婦であり、エンジニアとして働く会社員でもある。2014年に、1階にご主人の両親、2階にやっこさんご家族(ご主人+男児2人)が暮らす二世帯住宅を建てる。
家づくりの完成までの記録にとどまらず、完成後には図面では解らなかった使い勝手・デザインへの感想、また使いやすくするための細やかな工夫等の情報を公開し、新築を検討中の人たちに人気のブロガーさんです。
造り付けの室内物干し設備
わが家は共働きで日中はほぼ不在ということもあり、洗濯物は基本的に室内干しです。そのため、家づくりにおいて「室内物干し環境を整える」ことの優先度はかなり高く、造り付けの室内物干し設備は絶対に外せないマスト設備でした。
そして最終的に、私たち世帯の2階だけで3カ所に物干し設備を設置することになりました。
今回は、わが家が設置した室内物干し設備について、日々の使用方法と各々の使い勝手の考察を書いてみたいと思います!
3カ所にそれぞれ違う製品を
この3カ所の物干し設備、各カ所での使用状況を想定し、それぞれ異なる設備を選択しています。
1つ目は、洗面室に設置したパナソニックの『ホシ姫サマ』という昇降式物干し。
ホシ姫サマには電動で昇降できるタイプもありますが、わが家が設置しているのは手動のタイプで、本体からぶらさがっている紐を回すことで竿を昇降することができます。
2つ目は、リビングとワークスペースの境界に設置した森田アルミ工業の『pid4M』というワイヤー物干し。
向かい合った壁に設置した本体とフックの間に、本体から引き出したワイヤーを渡して物干しとして使用できます。
そして3つ目は、寝室に設置した川口技研の『ホスクリーン』という物干し。
天井に2本のポールを取り付け、ポール間に竿を渡して使用します(ホスクリーンという商品として含まれるのは2本のポールのみで、竿は別途用意する必要があります)。
日々の洗濯動線
それぞれにタイプの違うこれらの物干しですが、日々の洗濯物干しでメインで使用しているのは、洗面室のホシ姫サマとリビングのpid4Mです。
洗濯機は洗面室内に設置しているので、洗濯が完了したら、洗濯機から取り出した洗濯物はそのままホシ姫サマにハンガーで干していきます。
そしてすべて干し終えたら(しまう場所が洗面室内にある洗濯物を除き)、すべてをリビングのpid4Mに移します。
乾燥機にかけない洗濯は夜の間に済ませて干しているので、翌日夕方に取り込むまで洗濯物は外に出さず、このままpid4Mで室内干しです。
洗濯物を移動させているのは、洗面室は狭いので干しっぱなしでは邪魔なこと、そして日中リビングの方が日当たりがよいことが理由です。
ただ、洗濯物が大量になってしまう場合や、来客があってリビング内に洗濯物を干しておきたくない場合などもあるので、そんなときには洗濯物を寝室に移動してホスクリーンを使用しています。
この辺りの洗濯時の動線に関しては検討時に考えた通りで(かなり熟考しました)、物干し設備同士の距離が少々遠いことを除けば「室内干し」のための環境は十分に整っていると今でも感じています。
とは言え、物干し設備それぞれの満足度については濃淡がありまして…、次に、各設備の使い勝手の考察とともに、個人的な満足度のランキングもつけてみたいと思います。
寝室のホスクリーン
まず、第3位は、寝室のホスクリーンです。
3位ということは最下位なわけですが、ホスクリーン自体に特別に不満があるというより、むしろ可もなく不可もない、そして際立った特徴もない「普通」の物干し設備なんですよね。
もしホスクリーンしか設置していなかったら何も感じなかったと思うのですが、後述するホシ姫サマやpid4Mの強みと比べると少々特徴が弱いと言いますか…。
ホスクリーンの商品的な売りとしては、
1)天井に設置したポールを手軽に着脱できて、外してしまえばスッキリ
2)ポールの長さを変えられるので、竿の高さを簡単に調節可能
という2点だと思います。
1)については、竿と2本のポールを外してしまえば天井の小さなパーツだけになるので、確かにスッキリはします。でも普段はポールを外しておいて、洗濯物を干したいときにはポールを天井に取り付けて竿を通す、洗濯物を取り込んだ後には竿を外してポールも取り外す、という手間のかかる作業を使うたびにできるかと言うと…。
私にはそんな面倒なことはできません。わが家は常にポールも竿も設置したまま。入居してから一度も外したことはありません。
最初から常時設置のつもりでいたので不満はありませんが、「手軽に着脱できる」ことを期待して選ぶ設備ではないかなというのが正直な思いです。
そして2)については、天井付けの2本のポールの長さが3段階で調節可能なので、使いやすい高さに調節できるようにはなっているのですが、高さを調節するためにはポールをいったん取り外す必要があるのです。
そのため、高さを変えようと思ったら、竿を外す→ポールを取り外す→ポールの長さを変える→ポールを取り付ける→竿を通す、という何段階ものステップを踏む必要があるわけで…。こちらもそんなに頻繁にできる作業とは思えないですよね。
つまりホスクリーンにおける高さ調節機能というのは、最初の設置時に都合の良い高さに設定することが目的であって、状況に応じて機動的に高さを変えるための機能ではないんだなと私は解釈しています。
という感じで、固定の物干し設備としては使い勝手は十分なのですが、「ここが便利!」と思わずうなってしまうようなポイントもない、ということでホスクリーンは第3位となりました。
長くなりましたので、2・1位については次回に。その理由も詳しく解説します。