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2020.12.23
【執筆者プロフィール】
やっこ さん
30代の主婦であり、エンジニアとして働く会社員でもある。2014年に、1階にご主人の両親、2階にやっこさんご家族(ご主人+男児2人)が暮らす二世帯住宅を建てる。
家づくりの完成までの記録にとどまらず、完成後には図面では解らなかった使い勝手・デザインへの感想、また使いやすくするための細やかな工夫等の情報を公開し、新築を検討中の人たちに人気のブロガーさんです。
前回書いたような2カ月の工事期間を経て、無事に引渡しに至ったわが家ですが、暮らしてみたら発覚した初期不具合、工事期間に見落としていた認識違いなどもいろいろとありました。
ということで、今回は引渡し~1カ月点検までのアレコレについて書いてみたいと思います。
引き渡後に見つけた修正箇所
引渡し日当日は大量の書類に押印したり、施主支給で持ち込んだものを取り付けてもらったり、設備・機器の使用方法について説明を受けたりと、バタバタとやることてんこ盛りでそれだけで終わってしまいました…。
本来はこの引渡しのタイミングで「竣工検査」として施工不良や不具合をチェックするのでしょうが、わが家の場合は1カ月点検のタイミングでまとめて対応してもらいました。
キレイに仕上がっているように見えても、入居してみると、
●蓄電池の動作不良(配線のミスだったようで数回の点検を経てようやく正常に稼働)
●収納扉の滑りの悪さ(扉ごと交換)
●照明ローゼットに手持ちの照明が設置できない(ローゼットを交換)
●階段手摺の継ぎ目のネジが丸見え(ネジが見えないよう向きを変更)
など、パラパラと直してほしいカ所が見つかり、「完璧」ということはないんだなぁなんて思ったりもしました。
一方で、「明らかな不具合」ではないのですが、伝えていた仕様と異なっていたカ所やイメージがあまりに違っていたカ所もいくつかありました。
1階の洗面・脱衣室のドア
ひとつは、1階の洗面室と脱衣室を区切るドア。
洗面室は親世帯専有スペース、脱衣室は共有スペースになっているのですが、私たち世帯が脱衣室を使っているときに親世帯の洗面室側からそれが分かるようにと、くもりガラスのスリット入りの扉を選んでいました。
スリットから漏れる明かりで使用中であることが分かれば、うっかり開けてしまうこともないかなと思ったわけです。
が、設置されていたのはスリットのないドア。
ドアに関してはギリギリまでひと悶着ありまして、きちんと正しい情報が図面に反映されていなかったようでした。
でも、なぜか私たちも暮らし始めて1週間ほど気付かないくらい、このドアが違和感なく馴染んでいて…。
交換してもらうことも可能だったと思いますが、手間もかかるのでそのままで良しとして、その代わり洗面室側に設置している脱衣室の照明スイッチを『ほたるスイッチ』へと交換してもらいました。
ほたるスイッチというのは照明OFFのときに緑色のランプが点灯、照明ONのときはランプが消灯するスイッチです。このランプの点灯・消灯で脱衣室の使用状況が分かればいいかなと考えたのです。
結果的には今までうっかり開けてしまう事故は起こっていないので、このほたるスイッチが多少は役に立っているのではないでしょうか(まぁ鍵付きのドアなので、鍵を閉めれば良いだけなんですが…)。
※ちなみに本来、ほたるスイッチは暗闇でもスイッチの位置が分かるように使われるものです。
上記のような「照明ONであることが分かる」ことを目的とするならば、照明ONで赤色ランプが点灯、照明OFFでランプが消灯する「パイロットスイッチ」の方が最適だったかなとは思います(当時はそこまで頭が回りませんでした…)。
脱衣室の照明の位置
そしてもうひとつも脱衣室。
脱衣室内で、脱衣室・浴室の照明をON/OFFするスイッチは、廊下側から出入りするときに使いやすいようにと、ドアの開く側の壁への設置に直前に変更しました(右手でドアを開けながら、左手でスイッチを押す動作をイメージしていました)。
が、これも直前の変更だったために、図面には反映されず現場の大工さんにも伝わらず、変更前の位置(ドアの蝶番側の壁)に設置されていたのです。
こちらも強く言えば変更してもらえたとは思うのですが、かなり大がかりな工事になってしまうということで断念。
まぁ慣れてしまえばスイッチの位置はそんなに気にならず、むしろ浴室に出入りする際の照明のON/OFFは当初位置の方が便利だったため結果オーライでした。スイッチやコンセントの位置はたくさん考えて決めたつもりでしたが、暮らしてみないと使い勝手が分からないところはやっぱりありますね。
上述のドアやスイッチのように、結構直前までいろいろとわがままを聞いてもらって変更したり追加したりした仕様が複数あったのですが、どうしても営業さん→図面→現場監督さん→大工さんと伝わるまでにラグがあるので…。
ギリギリでの仕様変更はリスクが大きく、現場の方にも負荷をかけてしまったかなとちょっと反省するところでもありました(そうは言ってもできるだけ粘りたい気持ちもあるので、その兼ね合いが難しいところではあります)。
また、「仕様と違う」とは言い切れないのですが、こちらでイメージしていたものと全然違うんだよ~というカ所もありました。
玄関正面の壁を照らす照明
それは玄関ホールの『エコカラット』を貼った壁面を照らす照明。
ここは、エコカラット上部にダウンライトを設置していて、エコカラットの壁面全体をフワッと照らす予定でした。
が、いざ照明をONにしてみると、なんだか一部分にしか光が当たっていないことが分かりますでしょうか…。ダウンライト直下の部分にしか光が当たっておらず、光が縦にも横にも広がっていないんです。
それなりにコストをかけたカ所だったため、この残念な仕上がりにどうしても納得がいかなくて、引渡し後もインテリア担当の方とかなりやり取りが発生することとなりました。
いろいろと検討して別の照明の提案などもしてもらったのですが、照明を交換するとなると有償になってしまう(35,000円程でした)ということで、結局ここも断念。まぁ暮らしやすさには関わらない部分ですしね…。でもいろいろと残念な玄関に、もう1つ残念ポイントを加算する結果とはなってしまいました。
光の当たり方のイメージとしてエコカラットのHPに掲載されていた画像を私自身は思い描いていたのですが、そのイメージをインテリア担当の方と勝手に共有している気になってしまったのが反省点ですね。
要望を伝える際は、具体的に、かつできればイメージ画像を添えて!というのが鉄則だなと痛感しました(何度も書いていますが、わが家はこういった残念ポイントが多い…)。
※余談ですが、提案してもらった照明はこちらのスイングラインという可動式の照明でした。
https://www2.lighting-daiko.co.jp/led_products/indirect_flowchart/swing_line/
ということで、引渡しをもってハウスメーカーの方と疎遠になるかと思いきや、対応必須の不具合も仕様の認識違いもいろいろあったために、意外にもハウスメーカーとかなり密なやり取りが続き、家はつくって「はい終わり!」ではないのだなということを実感する1カ月でもありました。
ちなみにわが家がお願いしたハウスメーカーでは、ハウスメーカー本体が窓口となって対応してくれるのはこの1カ月点検までで、その後のサポートやメンテナンスはアフターサービス専門のグループ会社へと引き継がれる仕組みとなっていました(大手ハウスメーカーでは大体同様ではないかと思います)。
そのため、以降はアフターサービスの会社へと引き継がれて定期点検が行われているのですが、その中でもアレコレと小さなメンテナンスが入っておりまして…1カ月点検以降現在までの6年間のメンテナンス状況について次回は書いてみたいと思います。