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2020.10.28
【執筆者プロフィール】
丁畑仁美
兵庫県西宮市にあるガーデン工事から花の販売まで行う中野農園のガーデンショップ「Orange Berry(オレンジベリー)」の店長。店内では植物の販売に、庭や玄関に飾るオリジナルの寄せ植えを作成。また、植え方、育て方などの相談に答える。人気のハンギングバスケットの講習会も園内にて開催中
・エクステリアプランナー
・造園施工管理技師
・ハンギングバスケットマスター
HP http://orangeberry.net
facebook
https://www.facebook.com/orangeberry8783
そろそろパンジーを植えようと思っています。寄せ植えにしたいのですが、一緒に植える植物はどんなものを選べばよいかいつも頭を悩ませます。
パンジー&ビオラの季節がやってきました!花屋のお仕事を長くやっていてもやはり、この季節になるとテンション上がりますっ!
パンジー、ビオラの花色は無い色が無いと言われるほど多彩なところも魅力でしょう。そして何より可愛いですよね。
11月になるとハイブリッド系のバニーやぞうさんなど、いろんな花形のものも出てくるので楽しみです。でも、あまり待ちすぎて植え時を逃してしまわないよう、できれば11月の中旬までには植え付けを終えるようにしたいものです。
以前にもご紹介しましたが、パンジー、ビオラの生育適温は15℃~20℃です。暖かい間に植えることで根も成長し、株が充実してから冬を迎えることで寒い季節も花が休むことなく咲き続けます(第31回「パンジー・ビオラの裏ワザあるある!」参照)。
寄せ植えをする時に一番悩むのは、同じ鉢に植えて大丈夫かどうかですよね。冬の間にどれかが枯れてしまったりして歯抜け状態になると悲しくなります。
今回は、パンジー、ビオラと花期や性質が合っていて、ひとつの鉢に一緒に植えても仲良く春まで育ってくれる植物をご紹介したいと思います。
基本的にパンジーもビオラも日当たりが大好きなので、ご紹介する植物は日当たりの良い場所で育てる植物です。
室内観賞用のシクラメンの中から寒さに強い品種を選び、園芸用に改良されたものがガーデンシクラメンです。花色は室内用とほぼ同じで、花期も長く秋~春まで長く咲き続けます。
品種展開も多く、フリルやバイカラーなど多種多様で寄せ植えのアクセントにお勧めです。ガーデンシクラメンだけ集めて植えると華やかなひと鉢になります。
八重咲、一重咲きがあり、それぞれスプレータイプもあります。草丈が高くなるので、寄せ植えの中心から背面に適しています。
花色は優しいピンクやパープルなどで、どんな花色のパンジー、ビオラともよく調和します。根が直根なので、植え付け時に根を切らないよう気を付けましょう。
耐寒性があり、春先からグングン成長して大株になります。一緒に植えたパンジー、ビオラが隠れてしまうこともあるので、適宜茎を間引いてピンチしましょう。庭植えにする場合は株間を広めに空けて植えるようにします。
可愛らしい小さなつぼみを花茎にたくさんつけます。花が開かない品種なので、花の色が褪せにくく、長く楽しむことができます。寒さに強く常緑なので、真冬も枯れることなく春を迎えます。秋冬のガーデニング素材として最適です。
土の表面が乾いたらたっぷり水を与えましょう。夏の暑さにはやや弱いので、5~6月頃に夏に備えて3㎝の高さでピンチしておくと9月頃に再び開花します。
ノースポール同様、春先から大きく成長します。シルバーリーフが冬の寄せ植えにしっくり馴染むのでぜひ取り入れたいアイテムです。シルバーレースという品種は葉が繊細なレースのようです。小さめの寄せ植えやハンギングなどに活躍します。
一本の茎に金魚の形をした花がたくさん咲いて、とても華やかな演出ができます。矮性のものから膝丈まで伸びるタイプがあるので、品種を見て寄せ植えのポジションを決めましょう。
真冬に花付きが一旦止まることがありますが、春にはまたたくさんの花を付けるので寄せ植えのアイテムとして充分使えると思います。
秋の寄せ植えアイテムでほふく性の植物といえばアリッサムが一番人気でしょうか。鉢の前面に使うことで手前に枝垂れるように咲いてくれます。
花色は白以外にもピンクやパープル、アプリコット、クリームなどがあり、混色になったものもあります。パンジー、ビオラの花色に合わせて選んでみてください。
はじめにもお伝えしましたが、基本的に日当たりの良い場所で育つ植物ばかりです。でもどうしても日照時間が少ないなど条件が合わない場合は、パンジーよりはビオラ、ガーデンシクラメンやアリッサムは比較的耐陰性があります。
リーフプランツをうまく使って工夫すると日陰でも寄せ植えを楽しめると思うので、チャレンジしてみてください。
パンジー、ビオラはもちろん、これらの植物は春までの長い期間育ちますので、肥料切れには注意が必要です。
1)植え付けた時
2)年末年始頃
3)春先3月頃
最低3回は固形の緩効性肥料を施してゴールデンウィークまで、長く可愛がって欲しいと思います。