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2025.08.20
【執筆者プロフィール】
文・写真:Kikorist
都内で暮らす30代の会社員。家族は妻と双子の娘と猫。2021年秋に住友林業で念願のマイホームを建てました。
【マイホームへようこそ28回】で登場した我が家のこだわりポイントや検討の過程を詳しくお伝えします。
住友林業との家づくりやライフスタイルに関するブログを運営中。 blog https://kikorist.com
造り付けの「大工工事」と「家具工事」
造作家具とは、建物に造り付けで設置されるオーダーメイドの家具のことです。
既製品の家具とは異なり、寸法・素材・デザインなどを自由に設計できるため、空間と一体化した美しい仕上がりになることが最大のメリットです。また、使い勝手の面でも収納物にあわせて棚の高さや奥行を設定できるため、いわゆる「シンデレラフィット」を実現しやすくなります。
一方で、既製品よりも費用が高くなりがち、基本的に建物に固定されるためにレイアウトの可変性がないといったデメリットもあります。
造作家具の製作には、大きく分けて「大工工事」と「家具工事」の2つの方法があり、わが家では両方を導入しています。
大工工事
大工工事は、大工が木工事とあわせて、現場で一から家具を製作する方法です。建物の工事と同時に行うため、コストを抑えられる可能性があります(造作家具が得意な工務店に顕著です)。
また、現場で製作するため、完璧に建物にあわせて作成できるメリットもあります。
一方で、 大工工事の家具は大工の技術に依存するため、カウンターやオープン収納や開き戸といった簡単なものはできても、引き出しなどの複雑な構造や、留め加工など細かなディテールは難しい場合があります。
わが家では、書斎やスタディースペース、脱衣所の乾太くん台やカウンターなどが大工工事での造作です。
収納部材は住友林業オリジナルの既製品を使っていますが、空間や用途にあわせて壁をふかすなどして、造作のカウンターとピッタリ合うよう設計してもらいました。
こうした壁ふかしは家具ではありませんが、造作工事として費用が計上されています。複雑な形状であるため、ハウスメーカーの設計担当が手描きで指示書を描いてくれました。

書斎のデスク板と正面の棚はハウスメーカーの造作。本棚はハウスメーカーのオリジナル商品で、棚板に間接照明をDIYで追加しています。

ハウスメーカーの造作のスタディースペースのデスクと収納。デスクの横幅は260cm、奥行きは45cmにしました。学校で使われる学習机と同じ奥行きで、ノートや本、パソコンなどを開いても奥行が不足することはありません。

ガス乾燥機「乾太くん」を載せる棚も大工工事で製作してもらいました。

こちらはアイロン台にもなるランドリールームにのカウンター。
家具工事
家具工事は、家具職人が家具を製作し、現場に搬入・設置する方法です。オーダー家具に近いものですが、引き渡し後ではなく建築中に搬入したり、建物に固定するという点で異なります。
家具工事は専門の家具職人が製作するため、複雑なデザイン、素材の多彩さなどデザインの自由度が非常に高くなります。一方で、大工工事とは別の業者に依頼することになるため、コストが高くなる傾向があります。
また、建築現場とは別の場所で製作するため、実際に現場に設置してみたらサイズが合わなかったり、大きすぎて搬入できないといったトラブルが発生する可能性もあり、ハウスメーカー・工務店との密な連携が欠かせません。
基本的に、ハウスメーカー・工務店が慣れている業者に依頼するのが一番ですが、施主が業者を指定することもできます(わが家は後者)。
わが家では、テレビボードと脱衣所のタオル収納を依頼しました。次回はこの2つの造作家具の設計図と完成写真をご紹介します。

自分たちで見つけた専門の家具職人に製作を依頼したテレビボード。