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2024.01.19
【執筆者プロフィール】
文・写真:Kikorist
都内で暮らす30代の会社員。家族は妻と猫。2021年秋に住友林業で念願のマイホームを建てました。
【マイホームへようこそ28回】で登場した我が家のこだわりポイントや検討の過程を詳しくお伝えします。
住友林業との家づくりやライフスタイルに関するブログを運営中。 blog https://kikorist.com
在宅ワークが注文住宅のきっかけに
新型コロナウイルスが流行して以降、働き方も大きく変わり、在宅でリモートワークで仕事をする人が急増しました(最近は出社への回帰も進んでいるようですが…)。それに伴い、注文住宅での書斎のニーズが高まっています。
緊急事態宣言をきっかけに私が勤めていた会社も出勤停止&完全在宅勤務となったことは、自宅での時間をより快適に過ごすために注文住宅を計画するきっかけとなり、仕事や趣味に使える部屋として書斎も設けることにしました。
書斎は個室か半個室か?
わが家の書斎は3階のセカンドリビングの隣にあります。広さは3畳です。デスクとチェアだけを置くのであれば1.5畳程度の広さでも問題ありませんが、L字型のデスクを設置し、本棚なども設けたかったため、少し広めの空間となっています。
わが家の書斎はあえて建具で区切った個室にはせず、セカンドリビングと繋がった半個室としました。
書斎を個室にする最大のメリットは音の遮断です。作業に集中できるほか、家族の声や生活音、音漏れを気にせずオンラインミーティングができるといったメリットがあります。
一方、個室にするデメリットとしては、書斎のための空調機器が必要になる点があげられます。
わが家の場合は、存在感のあるエアコンをセカンドリビングに設置したくなかったこともあり、エアコンは書斎に設置し、書斎からセカンドリビングの空調も賄う形にしました。
また、建具とエアコンを削減することで建築費用の節約にもなります。家族が過ごすことが多いリビングとはフロアも違うため、音の問題もほとんど気になりません。さすがに双子の赤ちゃんが大泣きしていれば聞こえますが、それも保育園に通園するまでの数カ月の話と割り切っています。
デスクと本棚の設計
デスクは当初から作業のしやすいL字型のデスクを希望しており、ハウスメーカーに造作で依頼しました。
L字型デスクの奥行きは正面と横で変えています。正面のデスクカウンターはキーボードを置いても十分な作業スペースが取れるよう奥行60cmとし、向かって左側はプリンターや資料を置く場所として奥行45cmとしました。
造作にすることで高くはなりますが、希望のサイズでピッタリ作成できるのは大きなメリットです。さらに壁付けであれば脚も不要になり足元がスッキリします。デスクの上にはシェルフも造作で追加しています。
書斎には資料や本などを収納するスペースもあると便利です。通常の本棚も設置していますが、デスク上に天吊り収納を設置することで、高さ方向もスペースを最大限活用しています。
各面が揃うように緻密にシミュレーション
造作L字デスク・シェルフ・天吊り収納・本棚とわが家の書斎はかなり複雑な造りになっています。さらにトイレの換気ダクトを通すために書斎の天井の一部を下げる必要があったり、天吊り収納と本棚で奥行きが違ったりします。
そうした違いに配慮し、各面がピッタリ収まるよう場所に応じて壁をふかす(上の設計図の紫色の部分)などの工夫をしています。
書斎のレイアウトは私が考えたのですが、平面では正確に伝えることが難しく、自分で作成したパースをハウスメーカーの設計担当に見せることで最終図面を作成してもらいました。パースを作成することで完成イメージも把握できますし、こだわる方にはぜひマイホームデザイナーでのシミュレーションをオススメします。
わが家の書斎は、限られたスペースを活用しつつ、収納や奥行など使いやすいワークスペースに仕上がりました。