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2023.08.10
【執筆者プロフィール】
文・写真:Kikorist
都内で暮らす30代の会社員。家族は妻と猫。2021年秋に住友林業で念願のマイホームを建てました。
【マイホームへようこそ28回】で登場した我が家のこだわりポイントや検討の過程を詳しくお伝えします。
住友林業との家づくりやライフスタイルに関するブログを運営中。 blog https://kikorist.com
回遊動線を採用した2階フロア
わが家の2階はいわゆる「回遊動線」を採用しています。回遊動線とは、行き止まりがなく、室内をぐるぐると回れる動線のことです。
1階から上がった階段ホールから右手方向にリビング・ダイニング・キッチンがあり、ホールから左手方向が洗面台とファミリークローゼット、脱衣室兼ランドリールームとなっています。
脱衣室兼ランドリールームには、キッチンからも出入りできるようになっているため、2階をぐるぐると回ることができるようになっています。
帰宅動線・家事動線の短縮
平日仕事から帰ってきたら、まずはファミリークローゼットで服を脱いで、洗濯しないスーツなどはハンガーにかけ、部屋着に着替えます。洗濯する衣類は脱衣室のバスケットに投入。今のような汗をかく時期はそのままシャワーも浴びることができます。その後はリビングでくつろいだり料理を作ったりします。もちろんリビングへ直行も可能です。
回遊動線のメリット・デメリット
回遊動線のメリットは、動線(移動距離)を短縮できることにあります。買い物から帰ってきて食材を冷蔵庫にしまうときも、脱衣所兼ランドリールームを通ることでショートカットすることができますし、料理と並行して洗濯をすることも容易です。
回遊動線にはデメリットもあります。回遊するための通路が増えるため、その分居室や収納などのスペースが少なくなります。わが家の場合は、脱衣所やファミリークローゼットを通路と兼用することでスペースの犠牲は最小限となるようにしています。
また、回遊動線にすることを目的にしてしまうと逆に使いにくい間取りになってしまう可能性もあります。無理に回遊動線にこだわらず、実際の生活での動きを想像しながら使いやすい間取りになっているか確認するといいでしょう。
わが家のファミリークローゼットの使い方
従来は各居室にクローゼット(ウォークインクローゼットを含む)を設けることが一般的でしたが、洗う→干す→たたむ→しまうを最短の動線で行えるよう、家族分のクローゼットをひとまとめにしてランドリールームの近くに設けるのがファミリークローゼットです。家事動線としては極めて効率的で理にかなっています。
わが家もランドリールームの隣にファミリークローゼットを設けましたが、約1.75畳しか取れなかったために各居室のクローゼットと併用する形にしました。
実際に1年半住んでみて、ランドリールームと繋がったファミリークローゼットの便利さを実感しており、可能であれば居室のクローゼットは最小限にし、ファミリークローゼットだけで完結するような間取りが理想だと感じています。
生活スタイルにあわせた家事動線を
わが家の家事動線は大満足のものになりましたが、事前にどのような生活スタイルや家事の仕方になるかをシミュレーションした結果だと思います。
家事に限らず帰宅時や起床時に子どもも含めた家族一人ひとりの行動パターンを観察し、それにあわせた間取りにすることが暮らしやすい間取りにするポイントだと思います。