毎週水曜日更新

floor-plan_500.65

SEARCH

イエマガは「世界にひとつの自分らしい家」づくりを応援するWEBマガジンです。

floor-plan_500.65

「 間取り・デザイン徹底シミュレーション!」 バックナンバー

38)スマートホームとは?基礎から分かる最新住宅のカタチ【徹底シミュレーション! PR記事】

2025.11.19

【執筆者プロフィール】

文・写真:Kikorist
都内で暮らす30代の会社員。家族は妻と双子の娘と猫。2021年秋に住友林業で念願のマイホームを建てました。

【マイホームへようこそ28回】で登場した我が家のこだわりポイントや検討の過程を詳しくお伝えします。

住友林業との家づくりやライフスタイルに関するブログを運営中。 blog https://kikorist.com

▼ すべて表示する▲ 閉じる

スマートホームとは?基礎から分かる最新住宅のカタチ

近年、注文住宅の検討時に「スマートホーム」という言葉を耳にする方が増えました。新たに発表される家電の多くにWi-Fi機能やアプリ連動機能が搭載されることも当たり前になっています

私が注文住宅を建てた4年前においても、既にスマートホームは一般的になっており、私もスマートホームを意識して注文住宅を計画しました。

今回から数回に分けて、スマートホームの全体像や仕組み、できること、導入時のポイントなどについて解説していきます。全体像を理解することで、より自分たちの生活スタイルにあった形でスマートホームを導入することができます。

スマートホームとは

スマートホームとは、家電や住宅設備がインターネットと繋がり、それらをスマートフォンやスマートスピーカー、さらにはセンサーなどを使って、より便利で快適に、そして効率的に操作できるようになった住まいのことです。

スマートホームの目的は「暮らしの快適性」「便利さの向上」「省エネ」「安全性の強化」です。例えば以下のようなことが可能です。

・外出先からエアコンや床暖房をON
決まった時間だけクリスマスツリーを光らせる
スマートフォンでインターホンに出る
・決まった時刻に照明を自動点灯したりロボット掃除機を稼働させる
・音声操作でプロジェクターやスクリーンなど複数機器を一括操作
・朝になると自動でカーテンが開く
・不在時に宅配が来るとスマホへ通知
・留守中も防犯カメラで見守り

機器をどのようにネットワークに接続するか

今までは家電一つ一つをリモコン等で個別に操作していましたが、スマートホームでは自動で操作したり、連動させたりといった統合的な管理が可能になります。

これらは機器単体で実現できるものもあれば、複数の機器を組み合わせるものもあり、そうした機器や操作の仕組みに関する知識が不可欠です。まず押さえておきたいのが、機器をどのようにネットワークに接続するかということ。

主な機器の接続方法

●Wi-Fi
最も一般的な方法です。機器にWi-Fi機能が内蔵されていれば、機器が直接自宅のWi-Fiネットワークに接続し、スマートフォンなどで操作できるようになります。例えば、現行のロボット掃除機のほとんどはWi-Fi機能が内蔵されており、スマートフォンアプリからタイマー動作や掃除したくない場所の設定などが可能です。
給湯器やインターホンは、最初からWi-Fi対応のものを選択しないと、後から対応させることは困難なので注意が必要です。
・メリット:単体でネットワークに接続できる。機器単体で接続が可能。壁越しでも操作可能。
・デメリット:機器導入時にWi-Fi内蔵のものを選択する必要がある。Wi-Fiアクセスポイントの接続台数が多くなると接続が不安定になる。

●Bluetooth
一部の機器ではスマートフォンとの接続や初期設定にBluetoothを利用しています。Bluetoothではインターネットに接続することはできないため、ネットワークに接続するためにはWi-Fiなどが別途必要です。
・メリット:単体でネットワークに接続できる。
・デメリット:インターネットには接続できない

●Zigbee
ZigbeeはWi-Fiとは異なるスマートホーム向けの小電力・軽量通信規格です。Philips HueシリーズやIKEAのトロードフリシリーズなどが採用しています。
・メリット:機器が多くても通信が安定。
・デメリット:別途、ネットワークと繋ぎ、Zigbee信号を発信するハブが必要。対応機器が少ない。

●Matter
Matterは、Apple、Google、Amazonといった企業が策定したスマートホームのためのIoT(アイ・オー・ティー)共通規格です。最大の特徴は、メーカーをまたいで機器が連携できる点です。従来はデバイスメーカーごとにアプリをスマートフォンにインストールし、さらにデバイスやアカウントをAlexaアプリやGoogle Homeアプリで認識する必要がありましたが、Matter対応機器では各デバイスメーカーごとのインストールは不要になります。
・メリット:メーカー混在OK
・デメリット:MatterコントローラーやMatterブリッジが必要。対応製品がまだ少ない。

赤外線(IR)リモコン
上記のような通信機能を内蔵していない既存の家電で、赤外線リモコンに対応している場合は、スマートリモコンを利用します。

スマートリモコンはWi-Fiに繋がり、複数の機器の信号を発信することができる機器です。赤外線は多少は反射されますが、障害物があると信号が届きません。そのため、基本的には機器とスマートリモコン同士が直接見える位置に設置する必要があります。また、スマートリモコンから一方的に信号を発信するだけのため、機器の状態(オンオフや温度設定など)を取得することができません。
メリット:機器の買い替え不要
デメリット:障害物に弱い。機器の状態は把握できない。

●電波式(RF)リモコン
一部の機器のリモコンは赤外線ではなく、電波が使われることがあります。RF方式は壁などをある程度透過することができ、赤外線のようにリモコンを機器の方向に向ける必要がないので、電動シャッターやカーテン・ロールスクリーンど赤外線方式では操作しにくい機器によく使われています。

RF方式のリモコンは、現在主流の赤外線方式のスマートリモコンでは操作することができません。RFリモコンを学習できる機器もありますが、使用している電波の周波数を登録する必要があるなど、設定が難しいため、知識のない方にはあまりオススメできません。トーソー、ニチベイ、タチカワなどは商品によっては赤外線とRF方式(トーソーではFMリモコンと呼びます)を選ぶことが出来るので、それぞれのメリット/デメリットを考えて選択するようにしましょう。
メリット:障害物に強い。
デメリット:汎用性が低い。機器の状態は把握できない。

次回は、これらの機器をどのように操作するのか、わが家の事例を含めて紹介します。

読者アンケート

この記事の感想

※コメントはイエマガ内で掲載させていただく場合がございます。

性別

年齢

ニックネーム

間取り・デザイン徹底シミュレーション!一覧に戻る

連載記事

連載一覧を見る

PAGE TOP