- 鉢植えがお勧め!レモンの木【素敵なお庭をつくりましょう!10…
- 暑いの平気!お日さま大好き!マンデビラ【素敵なお庭をつくりま…
- 室内で花を咲かせるハイビスカス!サニーシティー【素敵なお庭を…
- 待ちに待った3年目のRose Garden 園芸店が造るRo…
- コニファー(針葉樹)の魅力再発見!【素敵なお庭をつくりましょ…
- 大活躍のオステオスペルマム【素敵なお庭をつくりましょう!95…
- バラの冬仕事、3年目の春に向けて【素敵なお庭をつくりましょう…
- フィカス・ウンベラータと一緒に暮らそう【素敵なお庭をつくりま…
- シンビジューム・カスケードタイプを楽しむ【素敵なお庭をつくり…
- チューリップだけじゃない!人気の秋植え球根特集【素敵なお庭を…
- パンジー&ビオラと寄せ植え、一緒になに植える?【素敵なお庭を…
- 魅力いっぱい!コアラも大好き!お勧めのユーカリ【素敵なお庭を…
- 梅雨だからこそ楽しみたい!雨に似合う花木【素敵なお庭をつくり…
- シンボルツリーの下草には?【素敵なお庭をつくりましょう!】
2020.12.23
【執筆者プロフィール】
丁畑仁美
兵庫県西宮市にあるガーデン工事から花の販売まで行う中野農園のガーデンショップ「Orange Berry(オレンジベリー)」の店長。店内では植物の販売に、庭や玄関に飾るオリジナルの寄せ植えを作成。また、植え方、育て方などの相談に答える。人気のハンギングバスケットの講習会も園内にて開催中
・エクステリアプランナー
・造園施工管理技師
・ハンギングバスケットマスター
HP http://orangeberry.net
facebook
https://www.facebook.com/orangeberry8783
シンビジュームのアーチ型になったものを贈り物で頂きました。せっかくなので、花を長く鑑賞したいのと、花が終わった後のお手入れ方法など知りたいです。
贈り物として洋ランやシクラメンなど、華やかな鉢物が出回る季節です。この時期花屋の店内は贈答用の豪華な鉢花が棚を埋め尽くし、とても華やかです。
なかでも『冬の洋ラン』といえば【シンビジューム】(Cymbidium)が人気です。
今回は、たくさんの花をゴージャスにつけるシンビジュームの【カスケードタイプ】にフォーカスを当て、その魅力と花後の管理などをご紹介していきたいと思います。
【カスケード】とは、自然の小さな滝が段々と下流へ流れる様子をいいますが、枝垂れるように植物を仕立てたものを小さな滝に見立てて、カスケードタイプと呼んでいます。
※ハンギングバスケットや吊り鉢などに下垂する植物を植えて仕立てた場合もカスケードといいます。
シンビジュームのカスケードタイプは、直立性のものをアーチ型に仕立てる方法もあり、贈り物でいただいた直立性のシンビジュームを次のシーズンにはカスケードに仕立ててみるという楽しみ方もあります。
開花中の管理ポイント
置き場所は、シンビジュームは洋ランのなかでも寒さに強いのですが、逆に暖房が効きすぎていると花持ちが悪くなります。15℃前後の部屋が最適で、夜間などの最低気温は5℃位を目安にしましょう。
蕾が多い場合は室内の明るい窓辺に置きましょう。蕾がほぼ開花した株であれば、日光不足でも開花し続けるので、ポカポカ日差しの入る窓辺よりも部屋の中ほどや、玄関などに置く方が長く花を楽しめます。
水やりは、低温期なのでそれほど頻繁に与える必要はありませんが、鉢土の表面が乾いていて、持ち上げた時に軽いと感じたらたっぷり与えます。
根が鉢から盛り上がっているような場合は鉢より深いバケツに水を溜め、鉢ごと水の中に沈めます。空気がプクプク出てこなくなったら引き上げます。
極寒期は水温を20℃位に温かくすると根が傷みません。蕾が開きかけの株は水切れさせないようにします。
花柄は、早く開いた花から順番にしおれたら1輪ずつ摘み取ります。花茎の先端の花が咲いてから1か月くらいで花茎を根元から切り取ります。
開花中、肥料は施しません。
花後の管理ポイント
日中の気温が15℃を超えるようになったら室内から、戸外の日当たりに出しましょう。この時期に植え替えや株分けをします。
真夏は風通しの良い半日蔭に置いて水やりをしっかりします。春から秋の成長期は来シーズンの花付きが左右されるので、肥料を充分施しましょう。
来シーズンもカスケードに!
購入した時は、美しく枝垂れていた株でも、翌年からは花茎が直立してしまうことがあります。これは、花茎が伸びるときの温度と明るさが大きく影響しています。
最低気温が10℃以下では花茎が硬くなり下垂しにくくなります。花茎が伸び始めたら最低15℃くらいの場所で伸長させます。
また、カスケードタイプは光が強すぎると、花茎が下垂せず斜め上に伸びてしまいます。花茎が伸長する時期は50%くらい遮光した室内で育てましょう。
水切れさせると花茎の伸びが悪くなるので注意しましょう。
蕾と蕾の間隔が空いてきたら花茎の先端におもりを付けて下向きにしていきます。おもりの重さの目安は20~30gで、紐やテープを利用しても良いでしょう。
茎に無理が掛からないよう重すぎないように気を付けましょう。ポキッ!となったら泣きたくなります。
支柱が付いていたものであれば、花茎が伸びてきたところで支柱を添えましょう。根元から伸びるごとに順々に留めていきます。この場合も強引に曲げるのは禁物です。
シンビジュームは、夏の暑さ対策と肥料、水切れに注意すれば花を咲かせることができるので、是非来シーズンも美しい花を楽しんでいただきたいと思います。