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2022.02.02
【執筆者プロフィール】
黒﨑友晴
兵庫県西宮市でガーデンづくりから住まいのリフォームまで設計・施工を手掛ける 「アテックスデザインワークス株式会社」の代表。
大切な住まいだからこそ、住まう人のライフスタイルに合った機能的で快適なプランニングを心がけています。
一級建築施工管理技士
二級造園施工管理技士
フラワーデザイナー
第57回 自分で考える外構プラン
2022年もよろしくお願いいたします。
新年と共に新たなる計画をされる方も多いと思います。これからお家を建築予定の方、お庭や外構をリフォームする予定の方に、今回はこの連載のテーマでもあります「外構の手本とDIY」らしく、ご自身でまったく白紙の状態から外構やお庭のプラン・ゾーニングをしたい場合の進め方をアドバイスさせていただきます。
室内と繋がった空間を庭につくる
プランのスタート段階で土地の形状と隣接する道路・方位が決まっていると思います。まずは、隣接道路から土地への侵入経路を考えます。車を駐車する場合は、出入りの安全を確保できるか確認が必要です。そこに必要な建築物のサイズを決めあてはめます。※今回は家の間取り等のプラン方法は省略させていただきます。
また、車種とサイズや徒歩での出入り、自転車での出入り、来客が多い等もイメージしてください。
【プランづくりの基本要素】
□ 接道からの車の出入り
□ 車種とサイズ
□ 人の徒歩での出入り
□ 自転車での出入り
□ 来客の出入り
ここで玄関ポーチまでのアプローチなど動線を考えた上で、玄関の位置を確定させてください。
動線・視線・設備を考える
ここで、クローズ外構・オープン外構・セミクローズ外構などの外構スタイルの概ねを決定します。地域性や住まいの使い方で異なりますね。
玄関から駐車場、門から玄関など動線を確保して、プライバシー・防犯面などを考慮すると、クローズ、セミクローズ・オープン、どのスタイルの外構にするか決められます。
スタイルが決められない場合は、それぞれの外構スタイル別にプランすることも楽しいと思います(コスト面は大きく異なりますが…)。
【玄関までのアクセスとプライバシー】
□ 駐車場から玄関の動線
□ 門から玄関の動線
□ プライバシー・防犯対策
次に必要な設備と配置を考えます。表札・ポスト・インターホン・門灯などのいわゆる門柱の類をどこにするか決めます。ここから囲障塀やフェンス・門扉やカーゲートなどが、どのような配置で必要かを考えます。オープン外構では、門柱類は玄関近くや道路との境界近くなど、さまざまな提案ができます。
カーポートや駐輪場及びバイク置き場・物置やテラス屋根の必要性も考慮してください。
【配置していくもの】
□ 門柱(表札/ポスト/インターホン/門灯)
□ フェンス
□ 門扉
□ カーゲート
□ 囲障塀
□ カーポート
□ 駐輪場・バイク置き場
□ 物置
□ テラス屋根等
庭づくりを考える
ここからは、お庭の快適さや景観を重視した植物だったり、ウッドデッキやタイルテラス、ガーデンルーム等が必要かを決めていきます。これに付随してお水やりやお掃除・車両洗いに必要な水栓をどの位置に配置するか。また、照明による光の癒しや防犯を考慮したライティングプランも。
お子様やご家族・ペットたちと過ごすガーデンスペース。趣味やガーデニング、野菜を育てることも楽しめますね。
植物に関しては、日当たりを好むもの半日陰を好むもの、成長すると大きくなるものやそうでないもの土壌や埋没配管も考慮が必要です。
【お庭を楽しむための物】
□ ウッドデッキ
□ タイルテラス
□ ガーデンルーム
□ ガーデンスペース
□ 水栓
□ 照明
何となくお庭を持っておられる方で数年した結果、どこから手を付けたらいいのかわからない方からのリフォームご依頼は非常に多いです。ここでお庭スペースの将来を考慮した計画性のある飽きのこない素敵なお庭づくりができるといいですね。次回も、玄関と道路の関係についてのご質問に回答します。