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2021.12.08
【執筆者プロフィール】
黒﨑友晴
兵庫県西宮市でガーデンづくりから住まいのリフォームまで設計・施工を手掛ける 「アテックスデザインワークス株式会社」の代表。
大切な住まいだからこそ、住まう人のライフスタイルに合った機能的で快適なプランニングを心がけています。
一級建築施工管理技士
二級造園施工管理技士
フラワーデザイナー
第56回 ガーデンアイテムの長所と短所
まだまだ予断を許さないコロナ禍の2021年も、間もなく終わろうとしてます。お家時間が多い年だったことは、ほとんどの方に当てはまる年だったと思います。今まで気にならなかったところが気になったり、もっと快適にしたくなったり…お家・お庭のリフォームのご依頼も多くありました。
室内と繋がった空間を庭につくる
中でも目立ったのが、リビングやダイニングから見える庭の空間に、テラスやウッドデッキの新設やリフォームです。言わば、ご家族の集うリビングやダイニングスペースを拡張する感じですね。
ほとんどの方が、そこでお茶やお酒、美味しい料理を囲む、バーベキューコンロでお肉を焼く、そんなイメージを持たれています。SNSでも、ガーデンファニチャー(お庭で使用できる家具)、器やテーブルクロスなど、おしゃれにレイアウトされた写真をよく見かけるようになりました。
今回は、そういったテラスづくりのにオススメのもの・気をつけたいところをアイテムごとにご紹介していきます。
【ガーデンテラスのアイテム】
●オープンテラス
●ウッドデッキ
●タイルテラス
●屋根
●アウトドア調理器具
●ガーデニンファニチャー
●ぜひとも提案したいもの
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おしゃれなガーデンファニチャーで、庭も室内のような空間に。
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ガーデン用の仕様でつくられた様々な製品が販売されています。
オープンテラス
まず、リビングやダイニングとつなぐオープンテラスはなるべく段差を少なくしたいものです。バリアフリー化したスタイリッシュなスタイルが人気です。
【オススメ】室内との段差が無いこと。部屋の床とほぼ同じ高さに揃えてスッキリと見せる。
【注意したいこと】雨の跳ね返りで窓ガラスが汚れやすくなります。また、お家の形状によっては、通気やメンテナンスの観点から設置できない場合もあります。
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リビング・ダイニング等とオープンテラスとの段差が出ないようにすると、よりスッキリ・シンプルな仕上がりに。
ウッドデッキ
【オススメ】デザイン性やコスパから見ると、アイアンウッドがおすすめです。防腐処理木材を使ってDIYでも可能ですね。最近では、樹脂製でもリアルなものが販売されてます。
【注意したいこと】下部に虫やゴミが溜まったり、コインなど落としたら大変。木製の場合は、常に乾燥しやすいように維持してください。樹脂製は夏季の炎天下に弱く、高温になるので注意が必要です。
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ウッドデッキがあると、バーベキューやティータイム…と夢が広がりますね、設置の際は、ウッドデッキ下のメンテナンスも忘れずに。
タイルテラス
ウッドデッキとタイルテラスどちらがいいでしょう?というご質問もよくいただきます。タイルテラスのメリット・デメリットは…
【オススメ】雑草は気にしないのでメンテナンスが簡単。タイルや自然石によりデザイン性が豊富。リアルな木調も人気です。
【注意したいこと】費用が高め。バリアフリー化の時に通気やメンテナンスを考慮して、グレーチング設置等が必要(この場合、更に費用がかさみます)。
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木目調のタイルが人気。タイルテラスはメンテナンスが楽ですが、費用がかかることも…。
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グレーチングの設置が必要になるとさらに費用が追加になります。
屋根
【オススメ】テラス屋根やパーゴラ。最近は急な雨用に可動式の屋根でパーゴラがあります。お家のサッシの色やメーカーを合わせて選んでください。
【注意したいこと】面倒くさがり屋さんに可動式(手動式?)のオーニングはダメですね。出しっぱなしで強風により壊れた、外壁を傷めた、シート生地交換…などにならないようにご注意を。
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アウトドア調理器具
「おいしいガーデンライフ」には、調理器具も欠かせませんね。
【オススメ】火力・燃費・コスパ最高の七輪(近隣への煙が気になる場合はホットプレート)。ピザ窯、燻製窯は既成品もありますがDIYにチャレンジしてみては。
【注意したいこと】大きなBBQグリルやコンロは、使用時以外の保管場所の確保やメンテナンスができる方向けです。
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蓋付きでグリル料理もできるアウトドア用ガスコンロ。
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手づくりのピザ釜。魚やお肉、パンも焼けて料理の楽しみが広がります。
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七輪&炭は場所を取らず、手軽に使えるオススメのアイテムです。
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編集部スタッフが愛用中の空き缶箱を利用した手づくり「冷燻製器」。半熟卵やスモークサーモンがつくれます。
ガーデンファニチャー
お庭でくつろぐためには、ガーデンファニチャーも必須アイテムです。
【オススメ】耐候性があるシンプルな構造のタイプ。イスは重ねてられるスタッカブルタイプも人気。雨が降ったらすぐにしまえて、雨上がりにすぐに使用できるものを。
【注意したいこと】使用時以外は専用のシートをかけるタイプは、面倒になるかもしれません。(屋根や庇があるテラスにはOK)。当然屋外なので、強風に弱いものはNGです。
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ガーデンファニチャーは、耐候性のあるものを選びましょう。
計画時にぜひとも提案したいもの
そのほかに、計画時にぜひ検討していただきたいアイテムがあります。
【オススメ】
■水道の確保。ガーデンシンク(カウンタースペース付き)。立水栓を簡易にシンク化できるDIY商品もあります。
■電源の確保。コンセントがあるとホットプレートやお湯を沸かせますね。夜はグランドタイプの照明やスタンドタイプの照明も使えていいですね。
■収納兼ベンチ。ウッドデッキのプランで提案します。高圧洗浄機やBBQコンロとか…ウッドデッキで使う用具・道具がいろいろとでてきます。雨に直接濡れない庇があるところに置いてください。
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カウンター付きのシンクがあると料理や後片付けに大活躍。
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ガーデンテラスで使うものを収納するスペースの確保も忘れずに。