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2021.10.06
【執筆者プロフィール】
黒﨑友晴
兵庫県西宮市でガーデンづくりから住まいのリフォームまで設計・施工を手掛ける 「アテックスデザインワークス株式会社」の代表。
大切な住まいだからこそ、住まう人のライフスタイルに合った機能的で快適なプランニングを心がけています。
一級建築施工管理技士
二級造園施工管理技士
フラワーデザイナー
第54回 広い敷地の外構プラン
前回は、「狭い土地の外構プラン」について、できるだけ広く見せる方法やアイデアをご紹介しました。今回は、広い土地をどのように活用すればよいか?予算を抑えるには?等のご質問にお答えします。
広い土地を活かす
■ご質問(1)
広い外構・庭を有効活用する外構プランのコツと失敗しがちなところがあれば教えてください。
■回答
お家のコンセプトに合わせてお金をかけるところはしっかりと良い素材の物を採用し、隣地境界部分やバックヤードは人目につかないので、思い切って一番安い構造物にする。
樹木も安価で手に入るものを何本か購入してパラパラと植えるより、気に入った大き目の樹木を1本だけ植えるほうが家が映えることがあります。失敗しないポイントとしてとりあえず植えるとか、設置するのはNGです。
次に、道路からの動線アプローチ・表札・ポスト・インターホンがどう設置されればスマートか?を考えるというように、計画には順序があります(前回の「外構プランを考える順序」を参照ください)。
■ご質問(2)
空いたスペースができる場合、殺風景にならないようにするにはどうしたらいいですか。
■回答
外構には、空いたスペースも必要な場合があります。もちろん土のままだと雑草が生えますし、ついなにかを設置したり、植樹したくなるものですが、あえてコンクリート土間にしてスッキリさせるという方法もあります。
これはモダンな住まいやミニマムに余計なものをそぎ落としたような建築物には似合います。もちろん、温かみのあるナチュラルなお住まいではボーダーガーデンや自然素材のアイテムが映えるので取り入れるといいですね。
フォーカルポイントを決める
■ご質問(3)
広い庭なので外構にお金がかかるといわれました。予算を抑えるコツはありますか。
■回答
面積が広いということは周囲を囲むだけでも結構な距離があり、囲障塀に費用がかさみます。市町村で生垣の助成金があったりしますので上手く活用してみるのもオススメです。
当然、家のまわりの地面すべてを、なんらかの素材や植物で埋め尽くすことは費用がかかるので、道路から見たフォーカルポイント・お部屋内の各窓から見たフォーカルポイントを数カ所決定してください。
その部分に樹木を集中させたり、目隠しフェンスを設置したりして、全体の高低差も意識しながらアレンジすると予算をおさえつつ、メリハリのあるお庭づくりができると思います。また、数年かけてつくり込み完成させるという計画を立てるのもいいですね。
■ご質問(4)
広い庭のメンテナンスで大変なこと、必要になる設備等はありますか?
■回答
一番は、雑草処理ですね。芝生面積があると芝生のお手入れ。樹木が多いと何人もの植木職人さんがお手入れに入ります。水やりも大変なので自動潅水システムがあると便利です。広いお庭の設備としてはほかにも、防犯カメラの設置、照明の数も多くなります。