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2021.05.12
【執筆者プロフィール】
黒﨑友晴
兵庫県西宮市でガーデンづくりから住まいのリフォームまで設計・施工を手掛ける 「アテックスデザインワークス株式会社」の代表。
大切な住まいだからこそ、住まう人のライフスタイルに合った機能的で快適なプランニングを心がけています。
一級建築施工管理技士
二級造園施工管理技士
フラワーデザイナー
ガーデンルームの魅力
■ご質問
前回の記事で、掃き出し窓の防犯対策の中に書かれていた「ガーデンルーム」の実例を見てみたいです。
■回答
コロナ禍で不要不急の外出を控える中、リモート勤務・リモート学習などお家にいる時間がかなり多くなりました。ストレスの溜まらない様に心と身体のケアを心がけたいですね。お庭の空間を快適にすることも、ひとつのケア方法です。
お庭を整備して、ガーデン素材や植物を手で触れて楽しめる。また、お部屋からも、絵画や景色のように、お庭を見て楽しむ。触れて、感じて、眺める空間づくりにガーデンルームやテラス・パーゴラスペースがオススメです。
特にガーデンルームは、カーテンやシェードで目線を隠すこともできますし、掃き出し窓の前にもうひとつ扉ができるという観点から防犯性も高まります。
ガーデンルームの使い方
ガーデンルームとは建築物の一部として、ポリカ材等でできた屋根にガラスなどの扉や窓で構成されている温室のようなお部屋空間です。
リビングやダイニングとお庭をつなぐ部分に多く使われていますが、最近ではワークスペースや趣味の部屋、お子さんやペットの遊び場と、さまざまな活用手段として採用されています。
この時期も多い花粉や黄砂・公害物質PM2.5などを避けるために洗濯物やお布団を干す。などなど使い方もさまざまです。
照明や防雨コンセントも設置しておくと非常に便利です。中にはエアコンを設置希望される方もいます。雨の日もなかなかいいものです。
快適に過ごすために
ガーデンルームは設置位置や使い方次第では年中快適です。一般的には秋冬春がより快適に過ごしやすいと思います。
夏は、日除けカーテンや天窓・網戸を付けることで使いやすくなる思います。屋根上にシェードを被覆する(電動シェードもあります)と完璧です。
私のおすすめの設置位置は、建物一等地の南面ではなく東面に取付け、その南側を構造物で壁を造ることです。
もちろん東面に掃き出し窓などがない場合もありますので、これからお家を建てられる方でガーデンルームでも将来付けるかも?という方は参考にしてみてください。
床の素材は、一般的にデッキ材や樹脂床材・タイルや土間コンクリート仕上げがあります。きちんと計画すれば他の床材も設置が可能です。
私は気密性の高いタイル床をオススメします。床下のすき間風や不快害虫の侵入を抑制できます。もちろん高気密ではないので虫や雨水の侵入はゼロではありません。
樹脂デッキの場合はメーカーですき間材をオプションで付けることができるタイプもあります。工事店に相談してみてください。
つくるときの注意点
ガーデンルームを設置することは、お住まいの増築に相当します。建築基準法や消防法・地域協定などさまざまな制限があると思いますので事前に確認し、計画を立ててください。
また、あくまでもエクステリア商品を既存の外壁に付けるため、外壁を伝って多少雨漏りが発生することもあります。
わが家のお庭を、世間の暗いニュースとは無縁の明るくて楽しくてお洒落な空間!となるよう、丁寧に育てていってあげてください。応援しています。