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「 外構の手本とDIY」 バックナンバー

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車が駐めやすい駐車スペース【外構の手本とDIY 47】

2021.03.03

【執筆者プロフィール】

黒﨑友晴

兵庫県西宮市でガーデンづくりから住まいのリフォームまで設計・施工を手掛ける 「アテックスデザインワークス株式会社」の代表。

大切な住まいだからこそ、住まう人のライフスタイルに合った機能的で快適なプランニングを心がけています。

一級建築施工管理技士
二級造園施工管理技士
フラワーデザイナー

HP http://www.ie-niwa.com

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今回は、外構の中で広い面積を必要する「駐車スペース」についてのご質問にお答えします。

■ご相談(1)
新築中です。これから外構工事業者に依頼します。車が停めやすく乗り降りが楽な駐車スペースを希望しています。アドバイスをお願いします。

■回答
一番楽しい時ですね。せっかく考えたものが使いづらい…ということにならないように、「快適な駐車スペース」のポイントをおさえておきたいところです。

駐車スペースの広さ

外構設計に長く携わってきましたが、明らかに一番変わってきたことがあります。それは「自動車のサイズが大きくなってきた」ことです。

以前はカースペースとして一般的な駐車場サイズの2.5m×5mあれば、クリアできていました。ところが、近年は大きいサイズの自動車を所有される方も非常に多く、納まりません。納まっても、ドアが少ししか開かないということも。

また、トランクの荷物を楽に出し入れするための広いスペース確保を希望される方も増えています。

サイズは、よりゆとりがあるに越したことはないですが、敷地面積にも限界がありますので無理のないように検討してください。おすすめは3m×6mです。

複数台のスペースをお考えの方は2台並列の場合、幅5.5m×奥行6m2台縦列駐車の場合は幅3m×奥行11.5m

可能であれば、斜めに駐車できると三角スペースができて乗り降りが楽にでき、植栽のスペースなども確保できます。

現実には、なかなかできないことも多いですが、建築プランがまだ決まっていない方は、ぜひ検討してみてください。

所有する車が大きく、また、荷物が出し入れしやすい広いスペースを希望される方が増えてきています。できれば3m×6mの広さを確保することをおすすめしています。

所有する車が大きく、また、荷物が出し入れしやすい広いスペースを希望される方が増えてきています。できれば3m×6mの広さを確保することをおすすめしています。

2台並列の場合、幅5.5m×奥行6mが目安です。

2台並列の場合、幅5.5m×奥行6mが目安です。

2台縦列駐車の場合は幅3m×奥行11.5m。

2台縦列駐車の場合は幅3m×奥行11.5m。

駐車スペースに植栽コーナーをつくった施工例。

駐車スペースに植栽コーナーをつくった施工例。

他の車が駐車スペースに乗り上げる

■ご相談(2)
わが家は、住宅街にある比較的細い道沿いに建っています。通行する車同士がすれ違うのがやっと。そういった道幅なので時々通行中の車が、わが家敷地の駐車場に乗り上げてきます。

そこだけがいつも負担がかかるのでコンクリートの傷みが激しく、何度も補修しました。フェンスなどの柵を設置することも考えましたが、そうするとわが家の車が出入りしづらくなりますし、ただでさえ狭い道なのに他の車も通りにくくなってしまうので躊躇してしまいます。

駐車場と道路の間に柵を設けること以外に何か良い方法がないでしょうか?

■回答
よくある問題です。一度割れたコンクリートなどの補修はその場しのぎの見た目だけの補修にしかならず厄介です。

DIYで対策を取るなら、ホームセンターでコーンバーを購入し並べ、車出し入れ時には面倒ですが一旦移動させる。また、それに代わる植木鉢や衝立のようなものをポンポンと置くという方法もあります。

ご相談の方の敷地状況はわかりませんので適格には言えませんが、一般的には

1)車止めポール(埋没タイプなど)を設置
2)伸縮門扉を設置
3)跳ね上げゲートを設置する
4)シャッターを設置する
5)ハンガーゲート(折戸タイプや伸縮タイプなど)を設置

通常、コーンバー、植栽、車止めポール、伸縮門塀、跳ね上げ式ゲート等で対応します。

通常、コーンバー、植栽、車止めポール、伸縮門塀、跳ね上げ式ゲート等で対応します。

などが妥当なところですが、実際にはスペースや費用などさまざまな問題があると思いますので、妥協せず最寄りの工事店にご相談ください。

駐車中の車に知らないうちにキズついてる、ということがないようにしたいものです。

駐車スペースに多い希望

●雨の日に傘をささなくても濡れずに玄関まで行けることを絶対条件にプランを希望される方、特に小さなお子様がいらっしゃるご家族で多いです。

カーポートやテラス屋根・玄関庇などを組み合わせて可能であれば計画してみてください。多くの荷物もストレスなくお家に入れられます。

駐輪スペースを悩まれる方も多いです。そのうちにと思いながら犬走りに駐めて、結局雨ざらしのまま…、玄関前がなんとなく駐輪スペース…という方も。サイクルポートを設置したが、サイズが小さく、雨上がりはサドルがびっしょり…なんてことも。

無理やりサイクルポートを設置せずに、カーポートサイズを大きくする。または、テラス屋根やサイドパネルを採用するなども考慮してみましょう。

玄関から車で濡れずに行けるテラス屋根。

玄関から車で濡れずに行けるテラス屋根。

駐輪スペースも多いお悩みのひとつです。小さなサイクルポートでは、自転車が雨で濡れてしまうことも…。

駐輪スペースも多いお悩みのひとつです。小さなサイクルポートでは、自転車が雨で濡れてしまうことも…。

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