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2024.10.16
【執筆者プロフィール】
文・写真:Kikorist
都内で暮らす30代の会社員。家族は妻と双子の娘と猫。2021年秋に住友林業で念願のマイホームを建てました。
【マイホームへようこそ28回】で登場した我が家のこだわりポイントや検討の過程を詳しくお伝えします。
住友林業との家づくりやライフスタイルに関するブログを運営中。 blog https://kikorist.com
外側の構造物「外構」
恥ずかしながら注文住宅を建てるまでは、塀や植栽、デッキ、玄関アプローチ、カーポートなどの駐車スペースといった建物の外側の構造物を指す「外構」という言葉自体を知りませんでした。
建売住宅では外構も完成しており、建物とあわせて販売されますが、注文住宅では外構は施主が手配しなければなりません。
どこに依頼するか?
そこで問題になるのが、外構を施工する業者をどうするのかという問題です。ほとんどのハウスメーカーは自社(もしくは関連会社)の外構部門を持っていていたり、特定の外構業者と提携していたりするので、ハウスメーカー経由で任せることもできますし、施主が独自に自由に外構業者を探して依頼することもできます(工務店の場合は外構業者を紹介してくれるはずです)。
また、外構の一部はハウスメーカー経由とし、残りは外部業者に依頼するといったようなこともできます。
ハウスメーカー提携外構のメリット/デメリット
ハウスメーカー経由で依頼するメリットは、建物と外構を一体的に検討できる、引き渡し時に外構が完成した状態で引き渡される、施工監理・品質が安定している、アフターフォローがしっかりしている、外構費用を住宅ローンに組み込むことができる(金融機関によっては外部業者でも住宅ローンに組み込むことが出来る場合があります)といった点です。
デメリットは、ハウスメーカーを経由するため高額になるといった点があげられます。外部の外構業者に依頼した場合と比較して3割高かったといったことはよく聞く話です。ただし、個人的な経験で言えば、この費用は安心料として決して高いとは思いません。
わが家の場合、植栽が枯れるたびに3回無償で植え替えをしていただいてますし、施工品質に問題があると指摘した場合は、納得いくまで修正対応いただいています。ハウスメーカーの提携外構は無駄に高いわけではなく、きちんと施工監理やアフターフォローをしているからだと感じました。
外部の外構業者の探し方
わが家は最終的にハウスメーカー提携外構に依頼しましたが、コストを抑えるために外部業者も検討しました。「住んでいるエリア 外構業者」でインターネット検索で探した3社に見積を依頼しましたが、打ち合わせを行っても見積がなかなか出てこなかったり、「ハウスメーカーの外構図面をくれればそれと同じ内容で安くやる」と言ったり、パースが作れないといった、ちょっと信じられないような対応の業者もありました。そこで、外部の業者探しを断念。ハウスメーカー提携外構に依頼することにしました。
私たちは当てもなくインターネット検索をして大失敗したわけですが、後からSNSで情報収集するなかで、もっと効率的に信頼できる外構業者を探す方法があることを知りました。
それは、エクステリアメーカー(タカショー、LIXIL、三共アルミ、YKK apなど)が定期的に実施している外構コンテストに入賞している業者から選定するという方法です。
入賞している店舗は、デザイン力・施工技術に加えて、向上心・意欲も高い傾向にあります。施工事例も掲載されているので選定の材料にすることができます。これから検討する方は参考にしてみてください。
わが家の外構業者
わが家の外構業者は、住友林業の外構部門子会社である住友林業緑化に依頼することにしました。ハウスメーカー提携外構のメリットや外部業者の選定を断念したことに加え、担当者の提案力や熱心さも決め手の1つです。
ほかにも、住友林業にはシーサンドコートという独自の吹付材があるのですが、この吹付材は外部業者には卸していないために住友林業緑化しか扱うことができません。わが家は門袖や境界壁も建物とあわせてシーサンドコートにすることにしました。わが家の外構は次回詳しくご紹介します。
外構業者は早めの選定と相談がおすすめ
外構は単なるエクステリアではなく、建物と一体で検討すべきものです。例えば、視線を遮る塀、植栽の植え方は室内の快適さや間取りと相互に関連があります。ハウスメーカー経由ではない業者に依頼する場合は、建物の間取りがある程度固まってきた段階で相談をするとよいでしょう。