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2025.01.29
【執筆者プロフィール】
間取りの中で、家電に関するレイアウトをみなさんと一緒に考えていく連載です。レイアウト例、家電の成功と失敗の口コミ、コンセントの配置等、家電にまつわるトピックを取り上げていきます。
文・図:まっしんはやぶささん https://blog.kisekinomyhome.com//イエマガ編集部
間取り図:株式会社ホームプランニング1000 https://www.megasoft.co.jp/madori/
空気清浄機(加湿器付き)の置き場所
今回は、空気清浄機の設置方法について考えます。新築当初は必要性を感じていなくても、突然、花粉症を本人や家族が発症したり、感染症の流行対策に空気清浄機設置を考えることになる可能性があります。
全館空調や高度な換気システムを採用する建物では、一般的に空気清浄機が不要と言わますが、住み始めてから必要性を感じて加湿機能を備えた空気清浄機を導入されるかたも多くみられます。
そこで、今回は、空気清浄機の設置スペースと注意点について整理してみました。
適用床面積と設置スペースの関係
空気清浄機のスペックには、「適用床面積」という利用する部屋の広さの目安となる畳数が表示されています。
適用床面積は、「30分で空気をきれいにできる部屋の広さ」の基準であり、この数値が大きいほど、空気をきれいにできる時間が短くなります。
このため、花粉症にお悩みで30分も待てないという方の場合、部屋の広さピッタリの適用床面積の製品では物足りない感じることがあるかもしれません。少しでも早く空気をきれいにしたいとお考えであれば、部屋の広さの2〜3倍の適用床面積の製品を選ぶことお勧めと言われています。
「適用床面積」が大きいほど、空気清浄機の寸法が大きくなり広い設置スペースが必要となります。
部屋の広さや設置スペースの都合によっては、コンパクトな空気清浄機を複数設置する方法が効果的です。
空気清浄機の寸法の実例
今回は、4つの特徴の空気清浄機の実寸と特徴を挙げます。
A社(空気清浄:17畳)
・横幅27cm ✕ 奥行き 26cm ✕ 高さ56cm
強力な空気清浄機能に特化した、加湿機能のないコンパクトな空気清浄機です。このメーカー以外にも、外資系メーカーの製品によく見られる傾向です。
B社(空気清浄:40畳 加湿:木造15畳)
・横幅39.8cm ✕ 奥行き28.7cm ✕ 高さ64cm
大容量の空気清浄と加湿機能を備えるため、横幅・奥行き共に大きい機種です。ただし、背面に吸気口がないため、後方の壁から約1cm以上離すだけで設置できます。
C社(空気清浄:31畳 加湿:木造12畳)
・横幅31.5cm ✕ 奥行き31.5cm ✕ 高さ76cm
空気清浄機能を備えながら、省スペースで設置の自由度が高い機種です。このメーカーも背面に給気口がないため、背面を後方の壁に寄せることができます。
D社(空気清浄 46畳,加湿:木造19畳)
・横幅42.7cm ✕ 奥行き30.5cm ✕高さ70cm
空気清浄・加湿共に、今回の4機種の中で最も大容量の機種です。この機種は背面に給気口を備えるため、後方の壁から3cm以上、さらに30cm以上離すことが理想とされています。
空気清浄機の設置スペースと設置環境
製品によって空気清浄機の寸法に違いがあるだけでなく、設置に必要なスペースを把握しておく必要があります。メーカーによって必要なスペースが異なるため、買い替え時の条件が変化することを想定しておくと安心です。
主要メーカーの製品では、本体の両側に約30cmのスペース、背面に給気口があるタイプの場合は、3cm〜30cmのスペースが必要とされていることが、一般的です。
吸気のために左右に30cm以上のスペースが推奨されていることが多いですが、給水タンクの出し入れや、フィルタ交換などのメンテナンス作業スペースとしても重要です。
さらに設置の際には、次のような設置環境のポイントについても考慮しておきましょう。
・電波を利用するテレビやラジオ、wifiルーターや電波時計等の動作に影響を与えることを避けるため、1m以上離して設置し、別のコンセントにプラグを差し込む。
・結露の発生しやすい窓際や冷たい風の当たりやすい場所、洗面室など湿度がこもりやすく、湿度センサーへの影響が高い場所への設置を避ける。
・壁や家具へのシミの原因、ペットや植物の乾燥による健康被害を避けるため、直接吹き出し口からの風が当たらない場所に設置する。