後悔しない家電選びと設置方法【冷蔵庫２】vol.2 | 間取りと家電とレイアウト

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2023.12.01

【執筆者プロフィール】

間取りの中で、家電に関するレイアウトをみなさんと一緒に考えていく連載です。レイアウト例、家電の成功と失敗の口コミ、コンセントの配置等、家電にまつわるトピックを取り上げていきます。
文・図：まっしんはやぶささん　https://blog.kisekinomyhome.com/／イエマガ編集部
間取り図：株式会社ホームプランニング1000　https://www.megasoft.co.jp/madori/

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後悔しないキッチン選びと設置方法【冷蔵庫２】vol.2

キッチン内の冷蔵庫の配置。調理中やダイニング・リビングからの動線が変わってくる重要なポイントです。前回はレイアウトを３つのタイプに分けて、それぞれの利点と注意点をレイアウトを見ながら確認しました。

今回は、実際の冷蔵庫のサイズと購入してから後悔しないためのチェックポイントを挙げていきます。

冷蔵庫の容量と横幅と奥行き

冷蔵庫の容量はどれぐらい必要でしょうか？３、４人家族のご家庭では400～500Lの間で選ばれる方が多いのではないでしょうか。これらの容量の具体的な冷蔵庫のサイズをみていきましょう。

例えば…Ａ社の場合（どちらも片開き）、
・406Lで幅600mm×奥行き679mm
・450Lで幅600mm×奥行き699mm

B社の場合（どちらも片開き）、
・401Lで幅600mm×奥行き664mm
・470Lで幅600mm×奥行き699mm

このように主なメーカーでは、400L以上の製品では、幅600mmで、奥行きは約700mmとなるのが一般的です。

また、約500Lを超える大容量タイプでは、
Ａ社の場合（どちらも両開き）
・501Lで幅650mm×奥行き699mm
・519Lで幅685mm×奥行き699mm

B社の場合、
・498Lで幅650mm×奥行き699mm
・540Lで幅650mm×奥行き701mm

と、横幅が50mmサイズアップ。また550Lを超えると横幅は685～750mmまで広がり、600L以上では、奥行きが735〜745mmの製品もでてきている傾向です。

初期段階から図面に正確な寸法の冷蔵庫を反映してもらう

提案してもらった間取りプランがすっかり気に入ったというときでも、冷蔵庫や横に並ぶカップボードが想定の寸法かどうかを必ず確認してください。

実際に購入したい冷蔵庫を当てはめてみると、想定外にキッチンの通路が狭くなることがわかって、間取りを見直したくなって困ることになることは避けたいですね。

同じキッチンの配置で、一般的な奥行き450mmのカップボードと奥行き699mmの冷蔵庫を並べると、冷蔵庫の飛び出しとキッチンの通路の狭さが気になることに気が付きます。

さらに、最近の600Lクラスの冷蔵庫の奥行き745mmの場合で配置してみると、よりキッチンの通路の狭さが心配になります。
当初から、このような大きな冷蔵庫を利用したいことを正確に伝えておけば、キッチンの通路の幅や冷蔵庫の位置を考慮して設計しておくことができます。

ドア開閉スペースを確保しましょう

冷蔵庫設置スペースの検討のために、家電メーカーや家電量販店のホームページの情報を見られることが多いと思います。この際、冷蔵庫の左右とドアの開閉に必要なスペースもチェックしましょう。

最近の冷蔵庫では、左右に隙間0.5cm〜2cm以上を最小必要設置スペースとされているものがほとんどですが、そのまま最小設置寸法で冷蔵庫を配置すると、使い勝手に大きく影響する可能性があります。

冷蔵庫のドアが90度以上開くことができる機能を活かしたい場合は、ドアの開閉のための余裕も確保して配置を考えてください。

壁際でドアを90度開くだけでも、3.5cm〜5cm以上のスペースが必要という事例もありますので、目安にしてください。

隙間があまり狭いと、ドアの開き角度が不十分で、庫内の物を取り出しにくくなったり、庫内の棚をはずせなくなることがあります。

「大きな冷蔵庫が置きたい！」冷蔵庫の奥行き対策

奥行きが大きい冷蔵庫を設置したい場合は、次のような対策が考えられます。

1.背面の壁を凹ませる
冷蔵庫の背面の壁を凹ませて奥行きを吸収することで、通路に冷蔵庫が飛び出すのを軽減できます。背面が室内壁の場合は隣接する部屋との調整が必要です。背面が外壁面の場合は、外壁の一部が突き出るなどの影響があります。

2.冷蔵庫をキッチン奥に設置する
奥行きの大きい冷蔵庫をキッチンの一番奥に設置することで、キッチンの通路が狭くなることを防ぐことができます。ただし、冷蔵庫が壁際設置となり、前方スペースは狭くなるので、ドアの開閉スペース含めての使い勝手は注意が必要です。

3.冷蔵庫をキッチンの横に並べるレイアウトにする
一般的にカップボードよりも奥行きが長いキッチンの横に冷蔵庫を並べる場合は、冷蔵庫の飛び出しも気になりにくくなります。壁付けキッチンの場合に選びやすい配置です。

1.壁を凹まして、カップボードと奥行きを揃える。凹ました部分は廊下側から使う収納というプランです。

2.キッチン設備の横に並べるとすっきりと凸凹が少ない横並びになります。

4.奥行きが大きいカップボードに並べて通路を十分に取る
冷蔵庫の飛び出しが気になるのは、奥行きの浅いカップボードに並ぶことも原因です。650mm以上の奥行きの深いカップボードに冷蔵庫を並べると、冷蔵庫の飛び出しも軽減します。ただし、カップボードや冷蔵庫の奥行きに合せて十分広い通路幅を確保する必要があります。

5.横幅が広く奥行きが狭い機種を選ぶ
選択肢は限られますが、大容量でも奥行きを抑えた冷蔵庫を抑えた製品が存在します。ただし、引き換えに横幅が広くなる傾向にあるので、横幅に余裕を持って計画が必要です。

新築・リフォームをプラン中の方、また、冷蔵庫の買い換えをご検討中の方、容量やサイズ例、キッチン内でのレイアウトについて、ぜひ参考にしてください。次回は、洗濯機について考えます。

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