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2025.06.11
【執筆者プロフィール】
はじめまして。さわおと申します。2022年に家を建てよう! と決意をし、紆余曲折を経て2024年の夏にようやく新居へ引っ越すことができました。引っ越す頃に息子も生まれ、家族3人で楽しく暮らしています。
長い家づくりの中で経験した失敗や大変だったこと、そしてそれをどうやって乗り越えたかについて、連載を通して家づくり中の方へ届けることで、誰かの悩みや問題を解決できると嬉しいなと思いながら、この記事を書いています。
Blog: https://xshmblog.com
第18回 リビング・ダイニングの設計【夢のマイホーム奮闘記】
キッチン、リビング、ダイニングは多くの住宅で主役となることが多い空間です。わが家でも1階の大部分をLDKが占めており、1日の中で家族が滞在している時間が最も長い場所でもあります。設計段階でも、LDKをどこに配置するかというのはかなり重要な条件になります。
わが家は全体でも30坪に満たない小さい家のため、LDKの広さも限られていました。
リビング・ダイニングの広さは16畳
LDK全体の広さは約18畳。階段や洗面スペースに面する通路分を差し引くと、実質的に過ごせるのは16畳ほどになります。
一般的な戸建てとしては「ややコンパクト」と感じる広さかもしれません。特に対面キッチンを採用したことで、リビング・ダイニングのスペースはさらに絞られる結果に。
図面上では少し心配になるほどのコンパクトさですが、来客が多いタイプではないため「暮らしていくサイズとしてはこれで充分」と割り切りました。

わが家のリビング・ダイニングは実質的に過ごせるスペースは16畳です。
開放感と広く見えるように大きめの開口を
また、LDKには大開口の掃き出し窓を設け、庭の濡れ縁に出られるように計画しました。この家で唯一引き違い窓を採用しています。引き違い窓は気密性能の弱点になりやすいと言われており、それを緩和すること、そして家の雰囲気を和に寄せるために、障子も合わせて採用しました。

引き違い窓に障子を設置。開けると濡れ縁に繋がっています。

造作の障子
造作家具を採用
狭さを感じにくくする工夫として取り入れたのが、造作家具です。リビング・ダイニングで採用したのは以下の3つ。
・アイランドキッチン背面の収納
・壁一面に設えたテレビ台
・間仕切り収納の背面(※過去の記事で紹介)
【アイランドキッチン背面の収納】
キッチン側の収納は、玄関の引き戸を開けてすぐ視界に入る場所にあるため、小物を飾って楽しめるように設計しました。扉付きの収納部分には、日常的に使う食器類をしまう予定でプランニング。

造作アイランドキッチン(シンク)のリビング・ダイニング側に収納を。
【壁いっぱいのテレビ台】
テレビまわりは、子どものおもちゃや絵本、ゲーム機などでどうしてもごちゃつきがちです。市販のテレビボードではサイズが合っているものを探すのが難しかったため、思い切って壁から壁まで渡した造作に。模様替えの自由度は下がりますが、収納力と空間のすっきり感は格段にアップしました。

テレビ台
照明について
最近の家づくりでは、「必要な場所にだけ明かりを落とす」照明方式が注目されています。空間の雰囲気を作るアンビエント照明(全体的な明るさ)と、作業に必要な明るさを確保するタスク照明を組み合わせるスタイルです。
わが家でも、基本的にこのスタイルをベースにしました。
ただし、編み物をする妻や、宿題に取り組む子どもの姿を思い浮かべると、「あまりに暗い空間」は暮らしに合わないと判断。最終的には、天井にダウンライトをいくつか仕込み、作業面の明るさを補う設計に落ち着きました。

ダウンライトとは別にLDKの主役のひとつとしてペンダントライトを3灯吊るせるようにしました。キッチンに2灯、ダイニングに1灯を配置しています。