2024.05.29
【執筆者プロフィール】
間取りの中で、家電に関するレイアウトをみなさんと一緒に考えていく連載です。レイアウト例、家電の成功と失敗の口コミ、コンセントの配置等、家電にまつわるトピックを取り上げていきます。
文・図:まっしんはやぶささん https://blog.kisekinomyhome.com//イエマガ編集部
間取り図:株式会社ホームプランニング1000 https://www.megasoft.co.jp/madori/
広い庭に面したLDK【エアコン2】vol.7
今回は、LDKが庭に面した家でのエアコン・室外機の配置を考えます。理想的な間取りを考えるうえで、できるだけ広いLDKを希望される方が多いと思います。さらに、採光用の窓や庭やデッキへの吐き出し窓。
この2つの点を考えると、間取りの計画中から効率的な空調も検討しておかないと庭が快適に過ごせない空間になるかもしれません。
同じ広さのLDK間取りプランでも部屋の配置、形状を少し変えることで、エアコン・室外置き場の置き場所が変わってきます。今回は2つのプラン例を基に見ていきます。
リビングのプラン例2
【L字型にLDKが並ぶ間取り】
広いLDKに庭に面した掃き出し窓があるという間取りではエアコンの設置場所と共に、室外機の位置に悩まされることがあります。タイルデッキやウッドデッキを設ける場合、LDKが広いほど室内の中央に室内機を設置する可能性が高くなりますが、タイルデッキのど真ん中に室外機を置くことになるかもしれません。
せっかくのくつろぎのスペース、タイルデッキのスペースを室外機で占領されたくない場合は、室内機と室外機の位置をあらかじめよく考慮しておきましょう。
【プラン例2の概要】
東西の間口6.0間(10920㎜)、南北の奥行が4.0間(7280㎜)の北玄関のプランです。敷地の広さを活かした、ゆとりのある5LDKの間取りです。LDKは22帖あり、南側にはデッキがあるので、明るい光を取り込めるだけでなく、開放的な雰囲気でくつろぐことが出来ます。す。
2階の主寝室は8帖で、奥には3帖のウォークインクロゼットがついています。他の2つの子供部屋はいずれも角部屋で、採光性・通気性に優れています。
リビングのプラン例3
【逆L字型にLDKが並ぶ間取り】
こちらは、同じように広々LDKでも、2通りの選択肢が考えられる間取りです。どちらでもタイルデッキへの室外機の設置を避けることができています。
庭に面した室外機の位置であれば、壁の段差に阻まれてリビングスペースに風を送りにくいことと、タイルデッキ上を避けたとはいえ、お庭側に室外機が置かれることになるのが気になる可能性があります。
ただし、キッチン側に風が届きにくい可能性があるので、サーキュレーターなどで風を送る工夫が必要になるかもしれません。タイルデッキ上を避けたとはいえ、お庭側に室外機が置かれることになるのが気になる可能性があります。
東に面した室内機の位置の場合、リビングにスムーズに風を届けて、お庭からも目障りにならない位置に室外機を設置することができます。ただし、キッチン側に風が届きにくい可能性があるので、サーキュレーターなどで風を送る工夫が必要になるかもしれません。
【プラン例3の概要】
東西の間口5.5間(10010㎜)、南北の奥行が4.5間(8190㎜)の北玄関の参考プランです。同じ、和室とつながった広いリビングのある大家族向けの5LDKの間取りです。
最適な配置を考えるためにエアコンのサイズと必要なスペースも調べておきたいですね。次回は主なメーカーの製品のサイズについて調べます。