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2025.12.23
【執筆者プロフィール】
間取りの中で、家電に関するレイアウトをみなさんと一緒に考えていく連載です。レイアウト例、家電の成功と失敗の口コミ、コンセントの配置等、家電にまつわるトピックを取り上げていきます。
文・図:まっしんはやぶささん https://blog.kisekinomyhome.com//イエマガ編集部
間取り図:株式会社ホームプランニング1000 https://www.megasoft.co.jp/madori/
食洗機のドア選びやインフラの準備
ビルトイン食洗機の設置は、簡単に移動できる家電を設置するのとは異なり、キッチン全体との調和や家事動線、電源などのインフラ及びメンテナンス性等を考慮する必要があります。
今回は、これらの事前に押さえておきたいポイントを確認していきます。
ドアパネルと面材選びの重要性
ビルトイン食洗機を選ぶ際、機能や性能ばかりに目が行きがちですが、実はドア材の選択がキッチン全体の美しさと、将来の交換時の柔軟性に大きく影響することをご存知でしょうか。
【ドアパネル型とドア面材型の違い】
ビルトイン食洗機のドア材は、大きく分けて「ドアパネル型」と「ドア面材型」の2種類があります。統一感のあるキッチンのデザインに影響するため特徴を理解しておきましょう。
ドアパネル型の特徴: 扉の四辺に枠が付くことが特徴です。本体色標準のシルバーやブラックのドアで、そのまま使用できますし、別売りの専用ドアパネルからキッチンに近いカラーのパネルを選んでキッチンに近い色にすることができます。
ドア面材型の特徴: 扉の四辺に枠がなく、キッチンの扉材と同じ色・素材のドア面材を取り付けることを前提とした製品のため、ドア面材を取り付けないと使用できない機種もあります 。
ドアパネル型: キッチンメーカーからキッチンと同じ色のパネルを取り寄せて取り付けられることもあります。
ドア面材型の特徴: システムキッチンに食洗機が溶け込むような、自然で統一感のあるデザインを実現できます 。
将来の交換時を見据えた色選び
新築時に食洗機を設置する際には、キッチンの扉材と色を合わせやすいのが一般的ですが、将来ビルトイン食洗機を交換する時期に、同じカラーのパネルやドア面材が手に入らない可能性があります。
キッチンメーカーの仕様は数年で変更になることが珍しくなく、設置から10〜15年後に同じ色の面材が存在しなくなっているというケースも実際に起こり得ます。
このため、新築時やリフォーム時には、キッチン側の扉材のカラーをなるべく普遍的な色やデザイン(白、黒、ナチュラルな木目調など)を選んでおくことで、交換時にも近い色のものを選べるようにしておくという考え方もあります。
特にドア面材型を選ぶ場合は、この点を十分に検討しておくことをお勧めします。
設置に必要な基本条件
【専用電源の配線計画】
ビルトイン食洗機の設置には、「専用回路」「単独のブレーカー」「アース付きコンセント」が必須です。機種によって電圧が100Vと200Vの違いがあり、国内製のスライドオープン型では、100Vで利用できる場合が多いのですが、他の機器と電源を共有するのは避けましょう。
新築時にビルトイン食洗機を取り付けなくても、将来取り付ける可能性がある場合は、あらかじめ専用電源を引いておいたり、ブレーカーの回路を確保しておくと後付工事の際に大掛かりに電源工事が不要となります。
この専用の電源は、将来100Vから200Vに対応した食洗機に入れ替えることがあっても、電圧を切替えることもできます。※分電盤内の分岐ブレーカーが100/200V兼用の場合。
専用電源を引いておいたり、ブレーカーの回路を確保しておくと後付工事の際に大掛かりな電源工事が不要に。
【電圧の確認: 100V または 200V】
ビルトイン食洗機選びで重要な確認事項の一つが、設置する食洗機が対応する電圧です。特に複数の食洗機の選択を悩んでいる場合、対応する電圧によって電気工事の内容と費用に大きく影響することを注意しておきましょう。
・100V対応機種
対象メーカー:パナソニック、リンナイ、三菱電機など国内メーカーが主流
参考:通常の100Vコンセントや配線がそのまま使用可能で低コスト
・200V対応機種
対象メーカー:ボッシュ、ミーレなど海外メーカーが多く、一部国内メーカーのフロントオープン型では200V
参考:専用の200V回路設置、分電盤改修のため100Vよりコストアップの場合あり



























