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2026.02.05
【執筆者プロフィール】
はじめまして。さわおと申します。2022年に家を建てよう! と決意をし、紆余曲折を経て2024年の夏にようやく新居へ引っ越すことができました。引っ越す頃に息子も生まれ、家族3人で楽しく暮らしています。
長い家づくりの中で経験した失敗や大変だったこと、そしてそれをどうやって乗り越えたかについて、連載を通して家づくり中の方へ届けることで、誰かの悩みや問題を解決できると嬉しいなと思いながら、この記事を書いています。
Blog: https://xshmblog.com
第32回 断熱性・気密性・日射コントロール
気候変動への対策として、2025年4月からは「断熱等級4以上」が義務化されることになりました。私が家づくりを本格的に考え始めた2021年頃はまだこの規制がなく、SNSや動画サイトで「住宅には断熱性能が大事だ!」という情報が爆発的に広まり始めた、まさに過渡期だったように思います。
「夏は涼しく、冬は暖かい家。しかも光熱費が抑えられる」 そんな情報をインプットした私も、断熱性能の優先順位をかなり高く設定して計画を進めていきました。
2021-2022年頃の高断熱住宅と顛末
2021〜2022年当時、断熱等級5が新設されたばかりで、高断熱住宅に積極的な業者はまだ少数派でした。一部の大手メーカーやこだわり工務店だけが、等級6〜7を掲げて差別化を図っていた時代です。 選択肢が少なかったので業者選びには迷わなかったのですが、大きな壁となったのが「価格」でした。
高性能な家を売りにしている工務店で詳細設計を終えて見積もりを取ると、坪単価はなんと180万円超え。当時の私の予算を大幅にオーバーしてしまい、断熱性能の「ハイエンド」は諦めることになりました。
大事なのは断熱等級だけではないという罠
予算を無視できるなら、断熱性能は高ければ高いほど良いのは間違いありません。でも、実際に住んでみて感じているのは「断熱等級という数字だけでは快適さは決まらない」ということです。
性能をフルに発揮させるために、実は非常に大切な要素があります。 一つは「気密性能(よくC値と表現されます)」。どんなに分厚い断熱材を使っても、隙間風が入ってしまえば台無しです。そしてもう一つが、土地の特性に合わせた「日射コントロール」です。
夏のギラつく日差しを庇や軒で遮断し、かつ冬の温かい日差しをどう取り込むか。この設計上の工夫が、実は断熱材の種類以上に、住み心地を左右する気がしています。
南面には700mmの庇があります。
真夏は日差しが部屋の中に入ってきません。
わが家はどうなのか
紆余曲折を経て完成したわが家は、断熱等級5(Ua値0.51)、気密性能(C値)0.5。SNSで見かける「超高性能」な数値に比べれば控えめかもしれませんが、実際の住み心地は驚くほど快適です。 扉を開放していれば、夏も冬もリビングのエアコン1台で家全体が心地よい温度に保たれています。
ただ、これはあくまでも温暖な地域であることも影響しています。豪雪地帯や冬の晴れの日が少ない日本海側で同じような設計であれば、流石に寒くて快適とは言えないでしょう。やはり、土地柄にあった設計が大切です。
障子も断熱効果を期待できます。
今の時代、物価高で断熱材の費用や施工費も上がっています。だからこそ、ただ数字だけを追い求めてコストをかけるのではなく、「設計士さんと知恵を絞って、日射や気密を工夫する」という視点が大切なのではないでしょうか。それが、お財布にも地球にも優しい、住んで満 足できる「エコな家」になるのではないかと思っていま す。



























