「 間取り・デザイン徹底シミュレーション!」 バックナンバー
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2025.06.18
【執筆者プロフィール】
文・写真:Kikorist
都内で暮らす30代の会社員。家族は妻と双子の娘と猫。2021年秋に住友林業で念願のマイホームを建てました。
【マイホームへようこそ28回】で登場した我が家のこだわりポイントや検討の過程を詳しくお伝えします。
住友林業との家づくりやライフスタイルに関するブログを運営中。 blog https://kikorist.com
二度目は住むエリアを重視
先日、自分のブログでも発表したのですが、人生2棟目となる新たな注文住宅の計画をスタートさせました。
既に土地は決定しています。今回の計画では、建てる場所(土地)に徹底的にこだわりました。今回の私たちの土地探しの経験は、学区などの関係で、特定のエリアや人気のエリアに絞って土地探しをしたいという方に参考になるのではないかと思います。
新たな家づくりのきっかけ
新たな家づくりのきっかけは第3子の誕生です。当初の計画では子どもは2人を想定したため、子ども部屋が不足してしまいます。以前の記事で紹介したように、3階の間取りをリフォームすることで子供部屋を3つ用意することは可能ですが、現在私が仕事で使っている書斎がなくなるなどデメリットもあるため、可能であれば住み替えの検討もしたいと考えていました。
ただし、ただ住み替えるだけでは意味がありません。今の家も十分気に入っていますし、リフォームして住み続けることも可能だからです。そこで、住み替えるのであれば、建物はもちろんですが、土地探しに徹底的にこだわりたいと考えました。駅からの距離や土地の形状、建蔽容積率、接道方向といった諸条件はもちろんのこと夫婦と子どもたち3人が情緒的にも豊かに暮らせる景観や街並みという点を重視することに。
家族で近隣を散歩する中で素敵だなと思っていた場所が既にありましたので、エリア、さらに通りまで限定して土地探しを行いました。
※以前の土地探しの参考記事
「夢を叶える土地探し」「土地探しで気を付けたこと」
自分たちから販売の交渉を
今回、私たちが探す場所は、駅や町域どころか通りまで指定しています。条件が極めて限定されている上、人気のエリアでもあることから、待っていても土地が売りに出ることは期待できません。
そこで、希望のエリアの土地所有者の方に売却のお願いをする手紙を差し出すことにしました。土地の所有者・住所は法務局の登記情報で調べることができますので、お手紙を出すことは可能です(今回は不動産業者に調べてもらいました)。
不動産業者でも売却依頼の手紙を出すことはあるそうですが、リアクション(反響)がある確率は1%以下とのこと。ですが、今回私たちは7通の手紙を出して、3通の返答をいただくことができ、そのうちの1通から売却のお約束をするところまで進みました(2通はお断りの返答でした)。
なぜ、私たちの手紙が多くの反響が得られたのか、ポイントを紹介します。
①差出人を買主個人にする
読者の中にも、不動産業者から売却を打診する手紙を受け取った経験がある方もいるかもしれませんが、人気のエリアの居住者はそういった手紙には慣れており、辟易していることすらあります。業者からの手紙というだけで、ゴミ箱に直行というのは容易に想像が付きます。
しかし、差出人が個人の名前の手紙であれば、開封もせずゴミ箱ということは考えにくい。開封をしていだける可能性は高くなります。実際、今回の土地所有者様も、業者の手紙は捨てており、個人の名前だから中身を読んだと仰せでした。

土地所有者の方に送った手紙です。
②手書きで思いと誠意を伝える
アナログではありますが、1通1通、手書きで精一杯の思いと誠意を伝えました。
信頼していただくための家族の自己紹介に始まり、その土地を大変気に入っていることとその理由、厚かましいお願いであることは承知しており、ご売却の条件はできるだけお応えしたいこと、もしお譲りいただけるならばその土地を大事にしていきたい、といった思いを自分たちの言葉で綴り、和紙調の封筒に包み、筆ペンで宛名を書きました。
パソコンで印刷することに比べて、確かに手書きは手間がかかります。しかし、希少なエリアで、ご売却を検討いただける可能性を少しでも上げるために手書きを選択しました。実際、所有者様にも誠意が伝わったようで、「そこまでこの土地を気に入っていただける方にお売りしたい」とまで言っていただけました。
③送付先の選定
手書きで手紙を送るとなると、すべての土地所有者に送るわけにはいきません。そこで、不動産業者と現地を歩きながら、売却をご検討いただけそうな土地をピックアップすることにしました。条件は単純で、築年数が経過しており、外壁塗装などの補修を直近行った形跡がない家・アパートの所有者です。新築したばかりの家を売りに出そうという人はあまりいませんし、補修を行っていれば長期的に住むつもりだと分かるためです。
また、登記簿では土地の面積も確認できます。築古の建物であっても、希望の広さではない土地は候補から除外しました。逆に広い土地は、分割して購入することもできるために候補としました。
④返送用紙の同封
今回のお手紙の回答先として、不動産業者のお名前と連絡先を手紙に記し、名刺も同封しました。あわせて、2通目の手紙ではご売却の意思を記入する用紙と、切手を貼付した返送用封筒を同封しました。
結婚式の出欠席葉書のイメージです。「条件次第で売却してもよい」「将来にわたって売却予定はない」のどちらかにチェックをいただく形にすることで、返答しやすくなるように工夫しました。
人気エリアでの土地探しは積極的に動くことが大事
人気エリアでの土地探しは簡単ではありません。待っていてもなかなか売りに出ることはありませんし、売りに出たしても未公開のまま売れてしまったり業者が買ったりといったことは日常茶飯事です。
そのエリアで土地探しをしているライバルは大勢おり、不動産業者に声をかけておくといったことは誰もがしています。そうした状況で、どうしてもそのエリアに住みたい、土地を買いたいと思うのであれば、自分たちで積極的に動くことも必要ではないかと思います。
所有者へのお手紙は、購入申し込みの順番といったことには左右されず、所有者と優先的に交渉できる点もメリットですので、人気エリアで土地探しをされている方は参考にしてみてください。