2024.03.10
【執筆者プロフィール】
間取りの中で、家電に関するレイアウトをみなさんと一緒に考えていく連載です。レイアウト例、家電の成功と失敗の口コミ、コンセントの配置等、家電にまつわるトピックを取り上げていきます。
文・図:まっしんはやぶささん https://blog.kisekinomyhome.com//イエマガ編集部
間取り図:株式会社ホームプランニング1000 https://www.megasoft.co.jp/madori/
洗面室の広さとレイアウト【洗濯機】vol.3
今回から2回にわたって、洗面室の間取りと洗濯機のレイアウトについて考えます。今回は、洗面室のサイズ別に利点と注意点を整理しました。次回は、実際にどのようなサイズの洗濯機が主流か、また、同じ広さの洗面室内に大容量の洗濯機を置きたいときにできるレイアウトの工夫を取り上げます。
1坪サイズの洗面室
■1坪サイズの洗面室(A)
リビングや居室のスペースを広く、優先した間取りにしたい場合は、1坪の洗面室に1坪の浴室という間取りを選択される家庭も多いと思います。
1坪サイズの洗面室を正方形に取れば、縦約1850mm×1850mmという広さ。0.75坪でもギリギリ収まるかもしれませんが、現在の洗濯機や洗面台のサイズを考えると、洗面台と洗濯機、脱衣スペースが収まる最小限の広さと言えます。
後々に、大容量の洗濯機に買い替えにくい間取りで、廊下とキッチンからどちらかも出入りできるような回遊動線をつくる場合は、十分な広さの通路が必要になり、物が置ける壁面も減るため、さらに設備・家電のサイズに影響がでます。
1.坪サイズの洗面室のメリット・デメリット(注意点)は…
Good:省スペースで洗面・バスルームを設置したいときに。幅900mmの洗面台と並べて標準的なサイズの洗濯機を置いても、脱衣スペースを確保できる。
広さはこれでよいけれど、収納が欲しい…という家では隣接のスペースに収納をつくるというプランも考えられます。
Bad:無駄のない広さゆえに、大きなサイズの洗濯機の設置は難しい。さらにバスルームの扉は、内側に開く仕様が多いですが、外開きの場合や洗面室への出入りが片開き扉の場合も、洗濯機との干渉に注意が必要です。無事に収まるかどうか、洗濯機の奥行きを計っておきましょう。
1.25~坪の広さの洗面室
■1.25~坪サイズの洗面室(B)
室内物干し竿を天井から吊して、洗濯物を干せるようにしたい、タオル類や洗濯、掃除用具だけでなく下着や衣類をしまうスペースがほしい…と洗面室を多目的に使いたい場合は、1.25~坪の広さを取ると使い方に余裕が生まれます。
※例の間取りは、広さ1850mm×2312mmです。
ベランダやバルコニーに洗濯物を干さない室内物干し派の家庭では、部屋の配置次第で、洗面室で洗う・干す・しまうがスムーズに行える間取りもできます。
1.25~坪サイズの洗面室のメリット・デメリット(注意点)は…
Good:大型の洗濯機を置いても、大型の洗面台や衣類を畳むテーブルや収納スペースを確保してランドリールームとして利用可能。
Bad:1坪タイプと同様にドアや洗濯機の配置によって、意外に使いにくい場合があります。洗面室とバスルームの出入り口の前に洗濯機がくると、奥行きの大きい洗濯機は配置は難しくなります。
もっと工夫することで、大型洗濯機の配置に悩まないレイアウトができるかも…?次回に続きます。