2023.11.10
【執筆者プロフィール】
間取りの中で、家電に関するレイアウトをみなさんと一緒に考えていく連載です。レイアウト例、家電の成功と失敗の口コミ、コンセントの配置等、家電にまつわるトピックを取り上げていきます。
文・図:まっしんはやぶささん https://blog.kisekinomyhome.com//イエマガ編集部
間取り図:株式会社ホームプランニング1000 https://www.megasoft.co.jp/madori/
キッチンのレイアウト【冷蔵庫1】vol.1
家づくりは考えることが多すぎるため、家電製品は入居直前にゆっくり選ぼうと考えていたりしませんか?でも、家電の配置・サイズを十分に検討せずに間取りを決めてしまうと、後々に思い通りの使い勝手にならない可能性があります。
そこで今回は、キッチンに置ける冷蔵庫の配置について考えます。3つのタイプのレイアウトと、それぞれの利点と注意点をまとめました。また、今回取り上げた配置のデメリットを改善する間取りもご紹介します。
次回は、実際に販売されている各メーカーのサイズを比較して、冷蔵庫選びのチェックポイントを。奥行きのある大きな冷蔵庫をすっきりと見せるプランもピックアップします。
冷蔵庫の配置例 3つのパターン
次の(A)~(C)、3タイプの冷蔵庫の配置例を見てみましょう。
■キッチンの入り口に設置(A)
Good:キッチンへの通路幅を確保できれば、調理中は冷蔵庫のサイズは気にならない。LDKどこからもアクセスがいい。買い物から帰った後に食材を冷蔵庫にしまいやすい配置。
Bad:冷蔵庫の丸見えが気になる場合は×。
■キッチンの奥に設置(B)
Good:コンロ・シンクに近く、省スペースで調理中の食材の取り出しが便利。
Bad:ダイニング・リビングからのアクセスが悪く、冷蔵庫のサイズに制限がでる。大きな冷蔵庫に買い替える際は、扉の開閉ができる広さがキッチンとの間にあるか確認すること。
■パントリー内に設置(C)
Good:パントリーの広さに合わせて、かなり大きめの冷蔵庫や別に冷凍庫も設置できる。また、動線を工夫すれば、パントリーに玄関・勝手口から直接出入りできるレイアウトも可能。そのほかの食品と1カ所で管理できてキッチンをすっきり保てる。
Bad:キッチンまわりのパントリーがつくれるスペースに余裕が必要。
上記のデメリットを解決するには?
■キッチンの入り口に設置(A)→Bad:冷蔵庫の丸見えが気になる場合は×を改善するプラン。
改善策:冷蔵庫が見えないように壁をつくる(D)。キッチンをリビングと直角の位置にくるように配置する(L字型につくる)(E)。
■キッチンの奥に設置(B)→Bad:ダイニング・リビングからのアクセスが悪く、冷蔵庫のサイズに制限がでる。
改善策:キッチンの奥に通路を設けて回遊動線をつくる。キッチンにリビング・ダイニング、玄関、洗面室から入れるような配置になれば、冷蔵庫へアクセスしやすくなると同時に、家事動線も便利になります(E)。