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2025.07.30
【執筆者プロフィール】
はじめまして。さわおと申します。2022年に家を建てよう! と決意をし、紆余曲折を経て2024年の夏にようやく新居へ引っ越すことができました。引っ越す頃に息子も生まれ、家族3人で楽しく暮らしています。
長い家づくりの中で経験した失敗や大変だったこと、そしてそれをどうやって乗り越えたかについて、連載を通して家づくり中の方へ届けることで、誰かの悩みや問題を解決できると嬉しいなと思いながら、この記事を書いています。
Blog: https://xshmblog.com
第20回 造作キッチンの使い心地【夢のマイホーム奮闘記】
わが家は、家づくりの中で最も時間をかけて打ち合わせをしたのが「キッチン」でした。とことん考えて造作で作ったキッチン(レイアウトとサイズは前回参照)を、実際に住んでから1年使い続けて感じた リアルな使い勝手をまとめます。
これから造作キッチンを検討している方の参考になれば幸いです。
実際に住んでみてからの感想
引っ越してから約1年が経つ頃になりました。キッチンはもちろん毎日使っており、おおむね満足しています。
転居前はアパートで、キッチンが独立して部屋として存在している間取りだったため、それに比べて暑さ・寒さに悩むことはありません。各種収納も、自分たちが考えた棚の配置で作っているため、使いやすさも十分です。ただ一方で、これは気を付けたほうが良いな、という点もありました。

新築時のわが家のキッチン。現在は、シンクカウンターの手前に丸テーブルを置いています。
良かった点①:リビングを見渡せる
キッチンはLDKで一体となるように計画しました。もともとは晩酌をしながら料理を作れるように、というコンセプトから始まった計画でしたが、リビング・ダイニングがしっかり見渡せるのは大きなメリットでした。
子どもがまだ小さいため、危険なことをしていないか常に目くばせできます。テレビを見ながら、庭を眺めながら料理ができるのも良い点です。

リビングに目を配りながら庭を眺めながら料理ができるキッチン。
良かった点②:作業スペースが広い
Ⅱ型のキッチンを採用しているため、作業スペースが2カ所あります。1カ所は壁側、ステンレスの台です。横長なので、食材を全部出してもOKです。もう一方はシンク側の食洗器の上に当たるスペース。
こちらはパンなどの粉が出る際に利用して、こぼれた粉などは下の食洗器にはたき落とすだけで済むので、ずぼらとしては思わぬ大成功でした。

キッチンの配置はⅡ列型で、壁側にコンロと調理台、ダイニング・リビング側にシンク・カウンター。

壁側の横長カウンターの下には引出し収納と大物調理家電が置ける扉のない収納棚を造りました。
良かった点③:シンプルな設備とこだわった設備
ガス台と水栓は、機能の少ないシンプルなものを選びました。特に水栓は、足で蛇口を操作するタイプや自動水栓など、魅力的な機能を持った水栓が数多くあるのですが、わが家ではそれらを採用していません。
機能が増えると壊れる場所が増えてしまうと考えているので、ただでさえメンテナンス項目の多い水回りでこれ以上増やしたくなかったので、便利機能は未採用です。
一方で、食洗器はこだわって、ボッシュ社の横幅60cmの食洗器を導入しています。フロントオープン、深型などといったタイプがありますが、大容量で予洗い不要ということでこちらを選択しました。
皿洗いは毎日複数回やらなければならない家事なので、これを丸ごと自動化できているのは非常にありがたいです。恐らくこの食洗器がなければ、わが家の家事ルーチンは崩壊していたかもしれません。

食洗器はこだわってボッシュ社の横幅60cmの食洗器を導入。
気を付けたほうが良いポイント:子どもが入ってくる
気を付けたほうが良い点としては、子どもが侵入してくることです。どんな形であれ注意は必要になるかと思います。特に造作キッチンの場合、天板の高さや収納の高さを自由に決められるので、その結果より危険度が増してしまうという可能性もあります。
大人にとっての使い勝手に夢中になってしまって、子どもに対する安全性がおろそかになりがちです。例えば包丁の収納場所など、子どもの手が届く場所になっていないかは要注意です。柵をつけられるような計画ができると安心かもしれません。