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2023.12.20
【マイホームへようこそ29回】 山口県防府市 Kさん
海外ドラマ『ダウントン・アビー』をテーマに
もくじ
❶こよなく愛する英国調に憧れて
❷イギリスの色使いと装飾を手本に
❸インテリアを眺める楽しみ
❹日本の家とイギリスの家の違い
【リフォーム・インテリアコーディネート】
Kumi minegishi Luxe design art&interior
❶こよなく愛する英国調に憧れて
イエマガ(以下・イ):山口県の駅近くの便利なマンションをイギリス風に2回に渡りリフォームされたお家にお邪魔しました。イギリスが好きで、海外ドラマ『ダウントン・アビー』のような家にしたいとインテリア・コーディネーターさんに依頼されたそうです。
玄関入ってすぐの廊下もインパクトのある本格的な英国調のしつらえですね。どういう経緯でこのようなインテリアを希望されたのですか?
Kさん:大学生のときに、研究室の教授がイギリスの学会に行くのについていったことが最初のきっかけです。ちょうどバブルの頃だったのですが、新しくてキラキラした物に溢れた日本の風景と違って、すごく古い歴史のある建物が街中にたくさん。古くて不便だけどそれを受け入れる、時間の流れがゆったりとしたところに日本とのギャップを感じて、その時からイギリスが大好きになったんです。
イ:それから、イギリスの家やインテリアに興味を持たれのですね。
Kさん:卒業旅行でもう一度訪れて、ロンドンから田舎のほう、コッツウォルズにも行き、シェークスピアの家を見て、いつかこんな家が建てたいと思いました。
イ:コッツウォルズは、ハニーストンという黄色いかわいいレンガ造りの家が建ち並ぶ町ですね。
Kさん:そうです。そこから20年ぐらい経って、その夢を叶えた家を建てたんです。ロミオとジュリエットをイメージした窓や本物の暖炉を置いたり、イングリッシュガーデンをつくったり。でも、3人の子どもの子育ての間は、家の中はずっと散らかっていました(笑)。
イ:せっかく夢を叶えた一戸建てから、このマンションに引っ越されたのは?
Kさん:子どもたちが巣立っていって、家と庭の掃除や植物の世話がわたしひとりでは手に負えないと感じるようになってきたことと、それまで市街地で車社会の生活をしていたのですが、老後の体力・気力を考えると、車を手放すときがくるだろうから、車がなくても生活ができることを優先しようと思いました。
それで、スーパーや銀行が近くにあるマンションに引っ越すことにしたんです。