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「 インテリア・レッスン」 バックナンバー

インテリア・レッスン 第22回

2026.02.18

この連載では、世界にひとつの自分らしいインテリアデザインを室内に。インテリアデザインの先進国イギリスで学ばれ、現在日本で活躍されている安藤さんに、ムードボードの重要性を紐解きながら、楽しくプランニングを解説いただきます。

【執筆者プロフィール】

安藤 眞代
美術大学、日本画学科を卒業後、大手インテリアメーカー住江織物でデザイン業務に従事。
ロンドンインテリア留学、Interior Design School London Professional Development Course卒。
業界での豊富な経験と、英国での学びを活かしたトータルな空間コーディネートや、日本では数少ないオーダーカーペットデザインも得意とする。
毎年 ミラノ、ロンドン等海外インテリア展示会を視察し、海外トレンドレポートを多数講演。
https://studio-ma.jp/

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その㉒ 海外や、様々なインテリ事例を用いて、 インテリアのカラーポイントについて深く紐解くーその3

その1で、日本とヨーロッパ(英国)の住宅インテリアのカラー違いを、歴史的背景や住宅の特徴からも分析し、自宅のインテリアに色を簡単に取り入れるためのポイントもお話ししました。

今回はその続編として、日本ではほとんど壁に使われることのない濃いカラーが、なぜヨーロッパ(英国)の住宅では多く見られるのかを、事例を含めてお話しし、日本でのインテリアにどう使ったら効果的なのかのポイントもお話ししたいと思います。

濃色アクセントを使う

その⑳でもお話ししている様に、日本とヨーロッパでは、歴史・気候・素材・住まいに対する考え方が大きく異なります。日本のインテリア空間では、部屋全面を濃色にしてしまうと、色彩感覚的に狭く、重く感じるでしょう。

ポイントとしては、部屋の一部に濃色アクセントを使うと、他の面の明るい壁とのコントラストが生まれ、空間に奥行きが出て、重くなりすぎません。また直射日光の入らない北側の壁や、陰になりやすい面をアクセントにすると、濃いカラーが持つ深みや陰影を美しく活かすことができます。

その⑦で、部屋に入った時最初に視線が向かう場所、フォーカルポイントのお話をしています。ベッドの後ろの壁や(写真①)リビングの一面(写真②③)、またソファ背面なども、フォーカルポイントとしてのアクセントウォールに適しています。

写真①:寝室のファオーカルポイントとなる、ベットヘッド後ろの壁は、思い切った深いカラーは有効的。

写真①:寝室のファオーカルポイントとなる、ベットヘッド後ろの壁は、思い切った深いカラーは有効的。

写真左から②-1,2:リビング空間を豊かにしてくれる強力なツール、一面濃色アクセント使い。写真右③:ビングの壁面に、ソファカラーと反対色となるバイオレットカラーをアクセントにした事例。

写真左から②-1,2:リビング空間を豊かにしてくれる強力なツール、一面濃色アクセント使い。写真右③:ビングの壁面に、ソファカラーと反対色となるバイオレットカラーをアクセントにした事例。

そして自宅で一番簡単に試しやすい空間は、おトイレやパウダールームなど、他の空間と切り離せる場所です。小さな空間のため、濃色にも挑戦しやすく、取り入れやすい場所と言えるでしょう。(写真④⑤)

写真④ 日本マンション、トイレリノベーション事例。

写真④ 日本マンション、トイレリノベーション事例。

写真⑤:腰壁と濃いカラーとの対比で、クラシカルさを表現。

写真⑤:腰壁と濃いカラーとの対比で、クラシカルさを表現。

Mood Board(ムードボード)を使う

英国でのMood Board(ムードボード)「インテリアの雰囲気を伝えるボード」については、その①で何度かご紹介しています。まずムードボードで、どんな空間にしたいのか、全体の雰囲気やイメージをざっくりと形にします。そして、そのイメージの中から1色だけ、深みのあるカラーを選ぶと考えてみてください。

そう発想を切り替えることで、濃い色は決して難しいものではなく、むしろ空間をグッと豊かにしてくれる心強い存在になります。一面アクセント使いや、素材との組み合わせ、あらかじめ照明の当たり方を考えた上で取り入れることで、濃い色の魅力を無理なく、美しく活かすことができるのです。(写真⑥、⑦)。

写真⑥:壁紙やファブリックなどの空間に入れる色を置いてみて、イメージをしてみる。

写真⑥:壁紙やファブリックなどの空間に入れる色を置いてみて、イメージをしてみる。

写真⑦:ロンドンで話題のカフェ「Stitch」。濃いカラーを大胆に用い、色と柄があえてぶつかり合うことで、互いを引き立て合う相乗効果が生まれ、より魅力的な空間を創り出します。

写真⑦:ロンドンで話題のカフェ「Stitch」。濃いカラーを大胆に用い、色と柄があえてぶつかり合うことで、互いを引き立て合う相乗効果が生まれ、より魅力的な空間を創り出します。

イギリスの歴史的な背景からお話しした、その2は、少し難しく感じられたかもしれません。しかし、カラーはインテリア空間において、見る人に最も強い印象を与える大切な要素です。

家づくりや、インテリアを心から楽しむイギリスの人たちに負けないよう、ぜひその⑳その①でご紹介した、ご自宅のインテリアに取り入れる際のポイントや、今回お話しした濃いカラーの使い方を参考にしながら、少しずつチャレンジしてみてください。

色を味方につけることで、日々の暮らしはもっと豊かに、もっと自分らしいものになっていくはずです。

次回は、春の足音が少しずつ聞こえてくる季節に向けて、インテリアをより豊かにしてくれる、インテリアグリーンの効果的な取り入れ方についてお話ししたいと思います。これからの季節にぜひ取り入れていただきたい、インテリアにやさしい彩りを添えるヒントをお届けしますので、どうぞお楽しみに。

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