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2024.10.23
【執筆者プロフィール】
間取りの中で、家電に関するレイアウトをみなさんと一緒に考えていく連載です。レイアウト例、家電の成功と失敗の口コミ、コンセントの配置等、家電にまつわるトピックを取り上げていきます。
文・図:まっしんはやぶささん https://blog.kisekinomyhome.com//イエマガ編集部
間取り図:株式会社ホームプランニング1000 https://www.megasoft.co.jp/madori/
テレビの配置シミュレーション vol.12
前回は、テレビ(画質・サイズ)に合わせた視聴距離や視線の高さを考慮したソファの配置について取り上げました。
今回は、リビングでの過ごし方をイメージしながら、「どこにソファとテレビを配置するとよいか?」を考えます。間取りを決める段階で、リビングのテレビの位置を検討しておくことで、周辺に必要なアンテナ・コンセントや配線プランも準備できます。
気を付けておきたいポイントを抑えながら、いくつかのレイアウト例を見ていきましょう。
テレビとソファのレイアウトパターン
ここでは、テレビと代表的なソファのタイプ別にレイアウトプランを取り上げます。いずれもリビングの壁に沿ってテレビを配置するため、昨今の大型化が進んだテレビを採用しやすいレイアウトです。
また、外光の影響でテレビが見づらくなる配置も避けたいものです。窓の位置も考慮したレイアウトも検討します。
【ゆったりL型ソファ】
L型ソファを活用したレイアウトです。テレビとの好み距離感を調整しやすいタイプです。対角線上に座り合うことになるこのレイアウトは、家族同士での団らんだけでなく来客を迎えた際にも、対面や真横で座るよりもリラックスしやすいメリットがあります。
□ レイアウト(1)ソファの後ろに窓を配置するレイアウトです。テレビと反対方向に窓があるため、外光がテレビに映り込んで見にくくなる場合がありますが、北側の窓であれば影響は小さくなります。また、カーテンなどをうまく使って外光の映り込みを避けられれば、余計なものが目に入らず、テレビの映像を見やすく集中することができる利点を活かせます。
□ レイアウト(2)テレビと窓を90度の直角に配置したレイアウトです。窓の向きの方向によって、外光の入る時間と角度が違うため、主な視聴時間にテレビに映り込むことにならないかを確認しておくと安心です。
【広々Ⅱ列型ソファ】
ソファを対面で配置するレイアウトです。人数の多いご家族の座面を確保しやすい方法です。常に家族がリビングに集まり、会話や団らんが多い過ごし方に適しています。一方で、テレビへの目線はどの位置からも横向きになってしまうため、長時間の視聴時の姿勢や、没入感には不満が残る可能性があります。
□ レイアウト(3)テレビの後ろに窓を配置するレイアウトです。殺風景になりがちなテレビの周りを、明るく演出できるアクセントになる反面、日中は逆光でテレビが見にくくなる可能性があります。テレビの視聴が夜中心の場合であれば問題がありませんが、直接逆光が目線に入りにくい窓の位置や、ブラインドなどでの調整を考慮しておきましょう。
【正面から楽しむI列型ソファ】
□ レイアウト(4)テレビの正面にソファを置くレイアウトです。正面からの視聴は、映像だけでなく、音響面でも最適なポジションとなり、映像の視聴に没入する過ごし方に適しています。座面が限られてしまいますが、ソファに横一列に座るだけでなく、ラグやクッションを利用して、床座からテレビを一緒に視聴することもできます。
ダイニングテーブルからの視線と視聴距離
テレビを楽しむのは、ソファに腰をかけているときだけとは限りません。
料理中やダイニングで食事やティータイムにもテレビを視聴することが多い場合は、ソファ以外の場所からのテレビへの目線と視聴距離も考慮に加えておきましょう。
一番遠い位置からでも、十分に見やすい大きさのテレビを設置することができれば、より安心です。
□ レイアウト(5)L字型のキッチン配置で、テレビへの視線を確保したレイアウトです。です。直線的に配置するよりもキッチンからの視聴距離を少し近づけることができます。ただし、柱や壁が目線を遮られる位置にこないかどうかをよく確認しましょう。
テレビボード選びのヒント
テレビのサイズとレイアウトと共に、適切なテレビボードのサイズ選びも重要になります。
ひとまわりテレビよりも幅の広いテレビボードを選ぶと、安定感がありバランスの良いインテリアとなるのでお勧めです。テレビ周りにちょっとしたアクセントとなる小物で飾る余裕もできます。
また、テレビ背面の壁に濃い色のアクセントクロスを取り入れると、テレビやテレビボードが部屋に馴染んで、より落ち着いたまとまりのある空間を楽しむこともできます。