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「 間取りと家電とレイアウト」 バックナンバー

テレビまわりスッキリ計画 vol.13

2024.12.25

【執筆者プロフィール】

間取りの中で、家電に関するレイアウトをみなさんと一緒に考えていく連載です。レイアウト例、家電の成功と失敗の口コミ、コンセントの配置等、家電にまつわるトピックを取り上げていきます。
文・図:まっしんはやぶささん https://blog.kisekinomyhome.com//イエマガ編集部
間取り図:株式会社ホームプランニング1000 https://www.megasoft.co.jp/madori/

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テレビの音もシミュレーション

間取りを考えている段階で想像しにくく、住み始めてから重要性を実感しやすいのが、テレビの音です。せっかく、便利で適切な視聴距離でテレビや家具の配置ができても、テレビの音声が聞き取りずらいと、大きなストレスになります。

特に、キッチンでの調理や洗い物、家族での会話をしながらなど、様々な生活音に囲まれたリビングでは、テレビの音が打ち消されて更に聞こえにくくなります

この原因の一つが、画面の縁が狭い現在の薄型テレビは、スピーカーがテレビの下や裏に付き、天井や壁を反射させることが前提となっていることにあります。

そこで、テレビの音が聞こえにくくなりやすい設置方法のポイントを確認してみましょう。

間取りと機種による違う

1)吹き抜けの下に設置する場合

天井が高くなる吹き抜けのテレビの音は、天井が遠く音が反射できず吹き抜けに音が抜けてしまいます。さらに、さまざまな生活音が吹き抜けで反響することも、聞こえにくくなる原因となります。

吹き抜けは天井が高くなるため上方向の音が、抜けて聞こえにくくなります。テレビ裏やテレビ下に付いたスピーカーの音が反射しやすい環境かどうかも、テレビの音の聞こえやすさに影響しますので、よく確認しましょう。

吹き抜けは天井が高くなるため上方向の音が、抜けて聞こえにくくなります。テレビ裏やテレビ下に付いたスピーカーの音が反射しやすい環境かどうかも、テレビの音の聞こえやすさに影響しますので、よく確認しましょう。

2)壁掛けテレビのスピーカーが下向きの場合

下向きスピーカーは、テレビ台から音を反射させるため、テレビ台を設置しない壁掛けテレビには不向きです。スピーカーから床までの距離が遠く反射音は弱くなります。

3)背面スピーカーのテレビの後ろに窓がある場合

テレビの後ろに窓があると、背面スピーカーのテレビの場合、反射する音や方向性が低下します。

では、これらにどのように対処すればよいでしょうか?

音を気にしたテレビ、アイテム選び

●部屋のレイアウトと相性の良いスピーカー位置のテレビを選ぶ

テレビの設置を意識して、音の反射の相性の良い位置にスピーカーが付いているテレビを選びましょう。テレビの機種によっては、壁掛けとスタンド置きでモードを切り替えられたり、多方向にスピーカーが付けられたテレビもあります

●サウンドバーやサブスピーカーを設置する

テレビの下部等にスマートに取り付けられるサウンドバーは、音の反射を前提とせず視聴方向に音が出るため大変効果的です。

壁掛けテレビでも、一体化して取り付けられるタイプを選べばスマートさは損なわれません。ただし、キッチンからの視聴など、遠い位置での視聴には、持ち運べるワイヤレスタイプのサブスピーカーの併用も便利です。

常設のサブスピーカーを設置する場合は、あらかじめスピーカー位置に配線をしておきましょう。

手元に移動できるワイヤレススピーカーがあると大変便利です。

手元に移動できるワイヤレススピーカーがあると大変便利です。

充電しておけば、キッチンカウンターに置くこともできます。

充電しておけば、キッチンカウンターに置くこともできます。

●音響効果が得られる壁材を取り入れる

リビングのテレビ背面の壁に貼られることの多いセラミック製等の壁材は、インテリア性や調湿効果などの目的がイメージされやすいですが、音響効果の改善も期待できます。より音響効果に特化して、騒音を押さえて本来の音が聞きやすくなるさまざまな壁材が選択肢としてあります。

インテリア性を兼ね備えた製品もあるため、お部屋づくりの一貫として楽しみながら検討してみてはいかがでしょうか。

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