毎週水曜日更新

floor-plan_500.65

SEARCH

イエマガは「世界にひとつの自分らしい家」づくりを応援するWEBマガジンです。

floor-plan_500.65

「 間取りと家電とレイアウト」 バックナンバー

エアコンスペース有効活用【エアコ ン4】vol.9

2024.07.17

【執筆者プロフィール】

間取りの中で、家電に関するレイアウトをみなさんと一緒に考えていく連載です。レイアウト例、家電の成功と失敗の口コミ、コンセントの配置等、家電にまつわるトピックを取り上げていきます。
文・図:まっしんはやぶささん https://blog.kisekinomyhome.com//イエマガ編集部
間取り図:株式会社ホームプランニング1000 https://www.megasoft.co.jp/madori/

▼ すべて表示する▲ 閉じる

エアコンスペース有効活用【エアコン3】vol.9

さまざまなな寸法のエアコン室内機の選択肢があることを前回取り上げました。

今回は、エアコンの寸法の特徴を活かして、どのような間取りに対応できるのかを確認してみます。限られた壁の一部をどのように有効活用できるか、建具、カーテン、天井の照明器具との関係を間取りプランと共に見ていきます。

建具に干渉させない設置

寝室や子供部屋は、建具や窓のスペースの比率が高く、エアコンを設置するスペースが限定されやすくなります。

かろうじてエアコンを設置できる壁があっても、建具の開閉時に干渉しないかどうかを考慮して、エアコンの寸法を確認しましょう。また、エアコンの運転時に、吹出口や全面パネルが、想定以上に広がって干渉してしまう場合もあるので注意が必要です。

【間取りの概要】2階の主寝室は8.5畳。隣にはそれぞれ3畳のウォークインクロゼットと書斎スペースがあります。書斎スペースにはカウンターを設置し、リモートワークなどに活用できる空間となっています。南東の子供部屋と書斎スペースからは、吹き抜けを通して1階の様子を眺めることもできます。

【間取りの概要】2階の主寝室は8.5畳。隣にはそれぞれ3畳のウォークインクロゼットと書斎スペースがあります。書斎スペースにはカウンターを設置し、リモートワークなどに活用できる空間となっています。南東の子供部屋と書斎スペースからは、吹き抜けを通して1階の様子を眺めることもできます。

外壁に面する唯一の壁の側面に、クローゼットがあるため、エアコンを設置すると扉と干渉する可能性がある子供部屋の間取りです。

外壁に面する唯一の壁の側面に、クローゼットがあるため、エアコンを設置すると扉と干渉する可能性がある子供部屋の間取りです。

出入り口のドアや建具の扉など、エアコンと設置することにならないか、寸法をよく確認しましょう。

出入り口のドアや建具の扉など、エアコンと設置することにならないか、寸法をよく確認しましょう。

【注意点1】
エアコンの機種によっては、運転時に吹出口や前面パネルが大きく可動し、予想以上にスペースを必要とする場合があります。

製品のカタログに記載されている、運転時の寸法もよく確認しておきましょう。

【注意点2】
建具への干渉は、稼働時のエアコンの寸法に、設置に必要な天井からのスペースも加えて考慮する必要があります。

設置スペースも含めた省スペースタイプの機種を選択すると、より安心です。

カーテンとの接触を避ける

1回目で取り上げたように、広いLDKでもエアコンの設置場所に悩まされる場合があります。エアコンを設置する壁が確保できない場合は、上下寸法のスリムタイプのエアコンを活用して窓上やドア上に設置する方法もありますが、人気の高いハイサッシやハイドアを採用していると不可能です。

天井付けなど、高い位置にカーテンを付ける場合は、側面に設置するエアコンとの干渉にも注意が必要です。このようにカーテンレールやカーテンとの干渉を避けるために、幅の狭いコンパクトタイプのエアコンが役に立つ場合があります。

大開口窓のLDKのコーナーにエアコンを設置する場合、カーテンレールとの干渉を注意しましょう。この間取りでは、側面にも小窓があるためエアコンを設置する壁のスペースが不十分となる可能性があります。
幅の狭いコンパクトなエアコンも活用しつつ、十分なスペースが取れるよう小窓の位置も考慮しましょう。

大開口窓のLDKのコーナーにエアコンを設置する場合、カーテンレールとの干渉を注意しましょう。この間取りでは、側面にも小窓があるためエアコンを設置する壁のスペースが不十分となる可能性があります。
幅の狭いコンパクトなエアコンも活用しつつ、十分なスペースが取れるよう小窓の位置も考慮しましょう。

ダウンライトの影を考慮する

リビングに設置するエアコンは、お掃除機能付きの高機能なタイプを選ぶことが多いと思いますが、このタイプは前回のとおり奥行きが長くなる傾向にあります。

最も過ごす時間の長いリビングでは、このエアコンの奥行きが圧迫感につながることがありますので、注意しましょう。

特に、照明にダウンライトを採用する場合、突き出たエアコンがダウンライトでライトアップされてしまい、大きな影を落としてリビングの雰囲気を残ってしまう可能性があります。

あらかじめ、ダウンライトの位置をエアコンから十分離しておくことで一定の対策にもなりますが、奥行きの短いタイプのエアコンを選んでおけば、影を軽減することができます。

読者アンケート

この記事の感想

※コメントはイエマガ内で掲載させていただく場合がございます。

性別

年齢

ニックネーム

間取りと家電とレイアウト一覧に戻る

連載記事

連載一覧を見る

PAGE TOP