2022.09.21
外干しだと花粉やPM2.5が気になる、夜帰ってから洗濯物を干す等の理由から、洗濯物は部屋干しがメインという方も増えてきているのではないでしょうか。そこで今回は、前回ご紹介した「自宅に設置したい室内物干し人気アイテム」に続いて、間取りのどこに室内物干しスペースを配置すると便利か、実例を基に使い勝手とつくるときのポイントを見ていきたいと思います。
1)物干し専用のランドリールーム
室内物干しを設置する場所として、新築の間取りで増えてきているのが、「ランドリールーム」。洗濯専用の部屋を設け、その部屋で洗濯物を「洗う→干す→取り込む(→アイロンがけ)→たたむ」まで行なうことで、家事効率がグッと上がります。
ランドリールームを計画するうえで、検討しておきたいことは、
・洗濯機、乾燥機等の家電設備
・物干し設備
・干す/畳む等の作業を行なうスペース
・衣類収納
・家事動線
特に、洗面台に収納棚、カウンターなどの設備と家族全員分の洗濯物を干すのにどれぐらいの広さが必要か、ほかのスペースとの兼ね合いもあると思いますので、動線と合せて検討が大切です。
●サポーターアンケートより「ランドリールームに収納場所やアイロンができる場所を用意。天井にはホシ姫サマを採用しました。(北海道・エゾムースさん・男性)」
2)洗面脱衣室
一般的に室内物干し設備をつくる場所として一番多く挙げられるが、洗面室です。家族全員のメインの干し場としては、少し手狭かもしれませんが、雨の日や、干しきれないものを干すとき、また、洗面室で衣類をハンガーにかけて、ベランダ・バルコニーにまとめて持っていくという使い方もできます。
●サポーターアンケートより「洗面・脱衣室に物干し竿(ホスクリーン)を設置。洗濯機の近くだと物干し作業もラクです。基本的に洗濯物はベランダで干していますが、台ふきんや雑巾等の干し場として毎日使っています。(大阪府・シャン子さん・女性)」
3)浴室
浴室の場合は、浴室用物干し竿を設置すれば、浴室乾燥機を使って洗濯物を干すことができます。室内干しで気になる湿度や匂いの問題も気にせず干せますね。
しかし、スペースに限りのある浴室や洗面脱衣室では、家族全員分の洗濯物を干すことは難しいかもしれません。
●サポーターアンケートより「パナソニックのオフローラに付属している物干し竿を設置しています。(大阪府・りゅうさん・男性)」
4)リビング・ダイニング
リビング・ダイニングや寝室などの生活空間に物干しスペースをつくる場合は、居室空間に配置することになります。そこでおすすめなのは、前回の記事でご紹介した「Pid 4M」のように使わないときは壁や天井部に収納できるアイテム。これらを活用すると来客時などに隠せて便利です。
また、生活の中心であるリビング・ダイニングに物干しスペースがあれば、子どもの様子やテレビを見ながらなど、他のことと同時に作業が可能です。また、冷暖房が効いている快適な環境で洗濯物を干し、ダイニングテーブルでアイロンがけができるのもメリットの1つです。
5)寝室
寝室に物干しスペースを設けているという声もよく耳にします。寝室であればすぐ近くにウォークインクローゼットなどの衣類収納スペースがあるため、乾かした後の収納作業がスムーズに行えます。
居室内のエアコンの風が当たる場所に物干しスペースを持ってくることで、除湿や暖房機能を利用して効率的に乾かすことも可能です。
注意点としては、居室空間なので、人が頻繁に通る場所に物干し竿を設置するのは避けた方がいいでしょう。人が通る幅も計算して少し広めにスペースを取っておくといいかもしれません。
●連載より「洗濯物が大量になってしまう場合や、来客があってリビング内に洗濯物を干しておきたくない場合などに寝室のホスクリーンを使って干しています。(家づくりの理想と現実「室内物干し3製品比較」)」
6)廊下・2階ホール
居室以外にも、廊下や2階ホールを物干しスペースとして活用できないでしょうか。これらの空いたスペースを有効活用できると、洗濯物干しのために特別にスペースをつくる必要はありません。
●サポーターアンケートより「室内に干すと生乾きの匂いが残るので、空気清浄機付の除湿機を置いています。また、少しだけ吹き上げのところの窓を開けると、仕事から帰宅した時にはもう乾いています。(岐阜県・ようちん0207さん・女性)」
ここまで室内物干しの配置と間取りについてご紹介してきましたが、これから注文住宅を建てるという方は、ぜひ、使いやすく・できるだけ省スペース・家事がラクになる室内物干しをつくるヒントにお役立てください。
室内物干しに関する情報をもっと知りたいという方は以下の記事もご覧ください。