毎週水曜日更新

floor-plan_500.65

SEARCH

イエマガは「世界にひとつの自分らしい家」づくりを応援するWEBマガジンです。

floor-plan_500.65

「 インテリア・レッスン」 バックナンバー

インテリア・レッスン 第7回

2024.09.25

この連載では、世界にひとつの自分らしいインテリアデザインを室内に。インテリアデザインの先進国イギリスで学ばれ、現在日本で活躍されている安藤さんに、ムードボードの重要性を紐解きながら、楽しくプランニングを解説いただきます。

【執筆者プロフィール】

安藤 眞代
大手インテリアメーカー住江織物にて、デザイン業務に従事。その後多数キャリアを積み、大阪にてインテリアデザインスタジオ「studio Ma」を創業。英国での経験をいかしたトータル空間コーディネートをや日本では数少ないオーダーカーペットデザイン(タフトカーペット、手織り多数種類)も得意とする。
ミラノやロンドン等インテリア展示会を毎年視察し、海外トレンドレポートも多数講演。
https://studio-ma.jp/

▼ すべて表示する▲ 閉じる

その⑦ インテリアを素敵に見せるディスプレイのポイント ―フォーカルポイント( Focal point)

その⑥で、イギリスでよくインテリアで使われる言葉「フォーカルポイント( Focal point)」、部屋に入った時、最初に視線が向かう場所のことのご紹介をしました。ここでもう少し詳しく「フォーカルポイント」の説明をしましょう。

フォーカルポイントで家の印象を決める

空間に素敵なインテリアを施し、線を集中させる事により、空間全体が素敵に見えると言うインテリアのディスプレイのテクニックです。

部屋の印象が決まる重要なポイントとなるため、効果的に取り入れることでワンランク上の素敵な部屋を生み出すことができます。

フォーカルポイントの場所としては、リビングにあるソファ、そしてそのソファに置くクッション、ソファの後ろの壁に飾るアートや写真、素敵なカーテン、また壁をアクセント壁紙にして、目立たせても良いでしょう。

大きな目立つ照明も、ファーカルポイントになります(写真1)。

ソファ、クッション、アート、カーテン、照明等でフォーカルポイントをつくります(写真1)。

ソファ、クッション、アート、カーテン、照明等でフォーカルポイントをつくります(写真1)。

寝室なら素敵なベットヘッド(ベットの背の部分)そしてその上のアートや、整えたベットの上にアクセントとなるクッションをおくのも良いでしょう(写真2・3)。

素敵なベットヘッド、その上のアート、そしてアクセントのクッション(写真2)。

素敵なベットヘッド、その上のアート、そしてアクセントのクッション(写真2)。

写真3

写真3

玄関・エントランスで印象づける

玄関もフォーカルポイントの場所として最適です。

その②で、足していくことで美しいイギリスのインテリアのご紹介もしました。

その目線の先に美しいアートや、コンソールテーブル(飾るためのテーブル)の上に、自分らしいインテリアがあれば、お客様が来られた時、玄関だけで家全体の空間が魅力的だと思うはずです(写真4)。

手がけたお客様の玄関、アンティークのコンソールとアートで空間が魅力的になります(写真4)。

手がけたお客様の玄関、アンティークのコンソールとアートで空間が魅力的になります(写真4)。

さらに、写真5のように、意識してシンメトリー(左右対称)に家具を配置すると、素敵に空間が整います。

施設のエントランス入り口にも、コンソールを置き、シンメトリーの配置を意識することで、空間が整って見えます(写真5)。

施設のエントランス入り口にも、コンソールを置き、シンメトリーの配置を意識することで、空間が整って見えます(写真5)。

さらにフィニッシングタッチで演出

イギリスのインテリアでよく使われる言葉でフィニッシングタッチ(Finishing Touch)があります。日本ではまだまだ耳慣れない言葉ですが、海外のインテリアシーンでは頻繁に使われます。

インテリアデザインした空間の最後の仕上げに、フィニッシングタッチを施して(フォトフレーム、キャンドル、オブジェなどの小物や、テーブルコーディネート、観葉植物、フラワーアレンジなど)、あなたらしい彩りを添えることで、空間は完成するのです。

小物や様々なインテリア用品の奥に、奥にある壁に目線を誘うことで、空間にレイヤーが生まれ、奥行き感のある魅力的な空間になります(写真6)。

施設の奥の壁の特徴のあるタイル、そしてカラフルな照明で、エントランスにフォーカルポイントを作り、奥へ奥への目線を誘います(写真6)。

施設の奥の壁の特徴のあるタイル、そしてカラフルな照明で、エントランスにフォーカルポイントを作り、奥へ奥への目線を誘います(写真6)。

このようにフォーカルポイントで、視線の集まりやすい場所を順番に整え、フィニッシングタッチで効果的にディスプレイすることで、魅力的な空間をになり、インテリアを素敵に見せることができるのです。

魅力的なフィニッシングタッチの商品が揃う、JULIAN CHICHESTERのロンドンのショールーム。

魅力的なフィニッシングタッチの商品が揃う、JULIAN CHICHESTERのロンドンのショールーム。

その⑧では、フィニッシングタッチを施すインテリア空間を、シンメトリーなどの法則を用いて素敵に見せる方法を書きたいと思います。

読者アンケート

この記事の感想

※コメントはイエマガ内で掲載させていただく場合がございます。

性別

年齢

ニックネーム

インテリア・レッスン一覧に戻る

連載記事

連載一覧を見る

PAGE TOP