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2025.05.21
【執筆者プロフィール】
はじめまして。さわおと申します。2022年に家を建てよう! と決意をし、紆余曲折を経て2024年の夏にようやく新居へ引っ越すことができました。引っ越す頃に息子も生まれ、家族3人で楽しく暮らしています。
長い家づくりの中で経験した失敗や大変だったこと、そしてそれをどうやって乗り越えたかについて、連載を通して家づくり中の方へ届けることで、誰かの悩みや問題を解決できると嬉しいなと思いながら、この記事を書いています。
Blog: https://xshmblog.com
玄関クローゼットの使い方【夢のマイホーム奮闘記】
わが家の玄関は、かさばるアウトドア用品を片づけられるよう、大型の収納を設けました。実際に何度もキャンプに行ったときのこと、また日常的に使ってみた感想を書いてみます。
戸建てに越してくる前は、4階建てのアパートの3階に住んでいました。エレベーターもなく、キャンプの日は駐車場と3階の部屋を4往復も5往復もして汗だくになって大変でした。それに比べて戸建てになると、玄関を出てすぐに車にアクセスできるので、大型の荷物の搬入・搬出が劇的にラクになりました。狙い通り、といったところです。
玄関の動線について
玄関を出るとすぐに駐車場になるため、荷物は最短の動線で搬入・搬出することができます。これがやりたくて戸建てを建てたと言っても過言ではないため、叶えられて一番嬉しいことかもしれません。
また、回遊動線にすることによって、思いがけないメリットがありました。キャンプから帰ってくると、使用した食器を洗う必要があります。食器を食洗器に掛けている間、食器を収めているコンテナを玄関ホール側に置きっぱなしにしても、動線が二つあることによって通路がふさがりません。そういった「一時置き」をしても邪魔になることがないというのは、思わぬメリットでした。


玄関の回遊動線。
一覧性のある収納
キャンプ用品や登山用品を収納する際、私は一覧性というものを大事にしています。わかりやすく言うと「見せる収納」です。扉のある棚や箱の中にものを入れると、わざわざそれらを開けて中身を確認して取り出さなければなりません。経験上、そういった収納を計画をすると忘れ物が増えます。
このゾーンのものはいつもすべて持っていく、寒い日はこのゾーンのアイテムから選んで持っていくといった具合にゆるくゾーン分けをして、準備の際にそこからサッと選び取っていく、ということができる収納は、「何を持っていくか」ではなく「何を置いていくか」という視点で準備ができるため、忘れ物をする確率をぐっと減らすことができます。
わが家の玄関収納では「一覧性のある収納」を心がけて計画したため、扉はついていません。全体で横幅270cm×高さ177.5cmの大きさなのでかなりゴチャゴチャして見えますが、玄関側からはその様子を隠せるのも良い点でした。

壁収納は、横幅270cm、高さ177.5cmで棚の上にも荷物を置くことができます。かなりの収納量です。

玄関ドアから見たホールと収納。玄関から奥のたくさん物が入った壁面収納は見えないようになっています。

左の壁面収納(間取り図Ⓑ)にアウトドア用品をゾーン分けしてしまっています。

横板はすべて可動式です(間取り図Ⓐ)。
この壁面収納の向かいには、靴箱があります。幅90cm、高さ230cmです。

高さのある靴もしまえるように、靴箱の横板もすべて可動式にしました。

玄関框の手すり
玄関框で靴を脱ぎ履きする際に手すりがあるとないでは使い勝手がかなり変わってきそうです。設計士さんのお勧めで、円柱タイプの手すりを一本立てていますが、これは採用して良かったポイントでした。
これがないと壁に手をついて、壁が汚れる又は傷つくなどがあったと思います。子どもを抱っこして立ち上がるとき、逆に座るときなども手すりがあって非常に助かります。

設計士さんに勧められて取り付けた円柱の手すり。採用してよかったと実感しています。
あと1畳あったらやりたかったこと
後悔ポイントというわけではないのですが、あともう少し玄関の面積があればやりたかったことがあります。
それは廃棄ダンボールを置く場所の確保と、食材宅配の発泡スチロール箱を置く場所の確保です。
いま現在の玄関でも収納はできるのですが、さすがにスマートに隠すことはできません。これから玄関を計画される方は、ぜひダンボール置き場と食材宅配置き場をどうするかは考えておくのをお勧めします。


室内から玄関を見たところ。型板ガラスをはめ込んだ造作の建具です。