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「 夢のマイホーム奮闘記」 バックナンバー

第3回 土地と建物の費用が決まる【夢のマイホーム奮闘記】

2024.09.11

【執筆者プロフィール】

はじめまして。さわおと申します。2022年に家を建てよう! と決意をし、紆余曲折を経て2024年の夏にようやく新居へ引っ越すことができました。引っ越す頃に息子も生まれ、家族3人で楽しく暮らしています。

長い家づくりの中で経験した失敗や大変だったこと、そしてそれをどうやって乗り越えたかについて、連載を通して家づくり中の方へ届けることで、誰かの悩みや問題を解決できると嬉しいなと思いながら、この記事を書いています。

Blog: https://xshmblog.com

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第3回 予算決めと土地探し

前回絞り込んだ工務店は2社。A工務店は、標準的な住宅性能、Z工務店は、国内でもトップクラスの高性能住宅を建てている工務店です。

当時2022年頃は、多くの工務店がyoutubeで情報発信を始めて盛り上がっていた頃で、特に断熱性能・気密性能を高めるメリットについての情報が、インターネット上にとても増えたタイミングでした。できる限りの住宅関連の情報収集をしていた私も例にもれず、断熱性能・気密性能はとにかく強ければ強いほど良い! と傾倒していました。

Z工務店はA工務店よりも標準としている断熱性能が高いこと、そして私が好きな建築家とも仕事をした経験があるということが決め手で、Z工務店に家づくりをお願いすることを決意します。

予算の見直しと工務店の資金計画

Z工務店と握手を交わしてから始めたのが、まずは予算計画の見直し、そして土地探しです。

予算計画の見直しについては、実際にハウスメーカーや工務店と話をするにつれ、私が希望しているエリアでは、総額5,000万円の予算だとすると、建物本体に2,000万円もかけられない、ということが発覚したためです。

当時のざっくり計算ではなく、書籍を読んで知識をつけ、ネットで探したライフプランシミュレーションのソフトを使って悲観・楽観などの条件で複数のシナリオを作って算出しました。その結果、5,000万円だった予算を7,000万円まで引き上げました。

Z工務店にその予算で相談を持ち込み、土地・建物・その他の費用に分けた「資金計画書」を作ってもらいました。

私たちの希望の家を建てるためには、土地の費用をここまでで抑えなければならない、というラインを作っていただき、ようやく土地探しの準備が整いました。

「買主専門」不動産会社へ

2022年の7月頃から住宅会社巡りを始め、2022年10月頃、ようやく業者選定完了・土地探しを始めることになります。

土地の費用が見えたところで、Z工務店が懇意にしている不動産屋さんを紹介してくれました。

紹介してくれたのは「買主専門」という珍しい業態の不動産屋さんです。通常、不動産屋さんは両手仲介と言って、買主からも売主からも仲介手数料を取ることが多く、見方によってはこれが業界の闇の部分でもあるという指摘もあるそうです。

土地、つまり売主は一人ですが、買主は無数にいるため、不動産屋さんはAさんという買主がダメならBさんに買ってもらう……ということができてしまうので、基本的に、買主ではなく売主の味方になることが多いそうです。

私がお世話になった買主専門の不動産屋さんは、その名の通り買主側の仲介しか行わないため、手数料の両手取りはありません。そして買主が土地を買わねば実入りが無いため、買主のために仕事をしてくれます。ほかの不動産屋さんを知らないため比較はできないのですが、とても一生懸命にやってくれました。

探して解った土地探しのコツ

不動産屋さんから提案をいただく土地はもちろんのこと、私たちで探して見つけた土地も、すべて現地に行って様々な角度から写真を撮って情報をまとめて、平日夜遅くでもzoomをつないで、それぞれの土地のプレゼンをしてくれました。

また、この不動産屋さんは元々は工務店で住宅建築をやっていた建築士だったため、
「この土地であればこういう家が建てられる」
「この障害物はこういう建築的な工夫で乗り越えられる」
といった、私では到底分かり得ないことも懇切丁寧に教えてくれました。

土地探しは、ぜひ住宅建築に携わっている方や、これからお願いするハウスメーカー・工務店を巻き込んで進めてください。自分たちでは読み解けない、土地の魅力や問題点を教えてくれます。

土地は、とにかく問題が多いです。水道管の径やその他のインフラ設備、擁壁の有無などで土地以外にかかってくる費用も大きく変わってしまいます。費用だけでなく、法的な縛りで建てたい高さの建物が建てられなかったり、外構に植木を何本植えなければならないと決まっていたりと、建物の大きさや外観に影響するルールが定められているケースもあります。

よく「理想の土地は無い」と言いますが、土地探しを通してそれを身をもって実感しました。なにかが良くてもなにかが悪いのです。

100点満点中70点の物件に出会う

土地探し中は、毎日のように仕事終わりに妻と待ち合わせ、夜な夜な候補の土地を見て回りました。その甲斐あって、100点満点中70点くらいの物件を見つけることができました。

この土地で問題ないかをZ工務店に確認したところ、その日のうちに土地を見て簡単な建物の大きさや形を考えてくれて、希望の家を建てられます、とお墨付きを貰いました。そうと分かれば善は急げということでその日のうちに買付証明書を提出し、無事に予算内で土地を購入することができました。

土地探しを始めたのが2022年10月、土地を購入できたのが2022年12月だったので、比較的早く決着したほうだと思っています。長い人の場合は1年以上かかったりするそうです。長期化してしまうと、じりじりと理想が上がっていってしまい、なかなか購入に踏み切れなくなり、沼にハマってしまうというケースもあるみたいですね。

家を建てる場所が決まったら、いよいよ家そのものの計画が始まります。遂にここからようやく楽しい話が始まる……はずでした!次回は、見つけた土地のファーストプランの話に入ります。

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