2022.07.27
梅雨や花粉が気になる季節に活躍する「室内物干し」。最近では、普段から洗濯物の室内干しを希望されるご家庭も増えてきているようです。
サンルーム等の室内物干し専用のスペースがつくれればいいですが、そんなスペースは取れないというお家には、居室の天井や壁を活用できる設備がおすすめです。今回は、家を建てる際やリフォーム時に設置したい省スペースで使いやすい室内物干しをご紹介します。
1)天井吊り下げ式 『ホスクリーン』
まず、ご紹介するのは、『ホスクリーン』(川口技研)。天井に2本のポールを取り付け、ポールの間に竿を通して使用します。イエマガ内にも多く登場している代表的な室内物干アイテムです。
この商品の一番のメリットは、使わないときにポールが天井から取り外せること。リビングやダイニングに設置しても、使わないときや来客時には、ポールを取り外せば、物干しの存在感はほとんどありません。
また、3段階の長さ調整も可能です(SSサイズは長さ固定、ショートサイズは2段階調整)。ポールは天井高に合わせたサイズ展開があるので、ご購入の際には、ご自宅の天井高と身長に合わせてサイズを選びましょう。
2)室内物干しユニット 『ホシ姫サマ』
次は、『ホシ姫サマ』(パナソニック)。こちらは、天井に取り付けたユニットから、使うときだけ竿を降ろして室内干しができる設備です。また、竿を目線の高さまで降ろすことができるので、干すときの姿勢がラクになります。竿の上げ下げが面倒…という方には、電動式で差が昇降するタイプを。
天井に取り付けるユニットの存在感が気になる場合は、洗面室や家事室等、家族だけが出入りするスペースに設置されるのはいかがでしょうか。
3)室内物干しワイヤー『 pid 4M』
3つ目は、『pid 4M』(森田アルミ工業)です。前述の2つの商品とは異なり壁面に設置するワイヤータイプの物干しです。インテリアの一部のようなシンプルなデザインで、使わないときはブラケットの内部にワイヤーを格納できます。家のどのスペースに取り付けても見た目はすっきり。
ワイヤーを張る際は、ワイヤーの先を引き伸ばして対面側のフックに引っ掛けるだけ。洗濯物やハンガーを持ったままでも行える手軽さが魅力です。
設置作業も壁面にアルミブラケットを付けるだけなので、DIYでも可能。ただし、下地の位置を確認し、最大荷重である10kgに耐えられる場所に設置するようにしましょう。
4)室内物干しユニット『 フレクリーン』
こちらは窓枠に取り付けるタイプの室内物干し『フレクリーン』(オークス株式会社)。日当たりの良い窓辺を利用して部屋干しができます。雨が入り込まない窓であれば、窓を開けて風を通しながら干せれば、部屋干しの匂いが気になりませんね。
窓枠の壁に竿を支えるアームと竿を取り付け、使用しないときは、竿は窓枠の上に収納。使用時はアームを引き出すだけで、すぐに洗濯物を干せます。
竿とアームは簡単に取り外しが可能なので、カーテンはアームの内側・外側に自由に移動できます。洗濯物や室内を外から隠したい場合は、アームの内側にレースのカーテンを入れれば、プライバシーが守られます。
5、その他の物干し便利アイテム
もっとカンタンに取り付けできる物干し竿が欲しいという方は、ホームセンターやネットショッピングで買える便利アイテムもあります。
ホームセンターのカインズで大人気の物干しアイテムが「パタラン」。風が抜けやすい構造がポイントで、乾きが早くイヤな部屋干し臭が発生しづらくなる工夫が施されています。キャスター付きなので移動もラクなうえ、コンパクトに折りたためるので、未使用時の収納場所にも困りません。こちらは工具不要なので、お店で購入してすぐ使えます。
もう1つ紹介したいのが、室内物干しポールホルダー タワー(山崎実業)。こちらは鴨居やドア上の枠を活かすハンガーです。バスルームの扉やリビングの鴨居にかけるだけなので、足りない物干しスペースの確保に便利なアイテム。床置きと比べても高い位置から吊るせるので、ロング丈のコートやワンピースも干すことが可能です。
これまでにイエマガ内で登場した室内物干設備はじめ、そのほかにも編集部でセレクトした商品をいくつかご紹介しました。
メインで干す場所、足りないとき用の場所、日当たりの良い室内…設置したい場所、日々の暮らしに合った商品を活用してください。
次回は、ランドリールームやサンルームがある間取りが人気ということで、室内物干しの「場所」に焦点を当てて、間取りのポイントを解説します。