2025.02.05
この連載では、世界にひとつの自分らしいインテリアデザインを室内に。インテリアデザインの先進国イギリスで学ばれ、現在日本で活躍されている安藤さんに、ムードボードの重要性を紐解きながら、楽しくプランニングを解説いただきます。
【執筆者プロフィール】
安藤 眞代
美術大学、日本画学科を卒業後、大手インテリアメーカー住江織物でデザイン業務に従事。
ロンドンインテリア留学、Interior Design School London Professional Development Course卒。
業界での豊富な経験と、英国での学びを活かしたトータルな空間コーディネートや、日本では数少ないオーダーカーペットデザインも得意とする。
毎年 ミラノ、ロンドン等海外インテリア展示会を視察し、海外トレンドレポートを多数講演。
https://studio-ma.jp/
その⑪ エアビーで、暮らすように英国を体感 & ラグジュアリーホテル
ヨーロッパ出張の際、その⑥「アートを素敵に、楽しくお家のインテリアに取り入れる」で少しご紹介しましたが、Airbnb(エアビーアンドビー)を利用しています。通称エアビーとは、世界中で利用されている民泊サービスです。
日本でのエアビーは、旅行者用にゲストハウスとして提供されることが多いですが、海外では自宅の空いている部屋や、自分たちの旅行期間に、宿泊したいゲスト(旅行者)に貸し出すことも多いので、本当にリアルな海外の暮らし、インテリアを体感できます。
個性的にカラーリング・装飾されたインテリアを体感
今回のロンドンでもエアビーで暮らしたのですが、その部屋の女性ホストが貸し出す日を1日間違えていて、郵便物を取りに来るという場面もありました。
場所は、インテリアショップや、チェルシーデザインセンターが近く、視察に便利なロンドン西寄りの、ケンジントン地区エリアのエアビーを借りました。
私たちの部屋は、タウンハウスの半地下が入り口になる、奥行きのある2ベットルームと、リビングダイニングがあるお部屋でした。(ロンドンのタウンハウスは日本の長屋の様にお隣と続いていて、家一軒の幅が細く、奥行きがあります)
またロンドン視察に一緒に行ったメンバーが、すぐ近くのタウンハウス一棟貸タイプを借りたので、そのハイグレードなインテリアのご紹介もしたいと思います。
私が宿泊したエアビーは、とても可愛らしい感じのカラーリングで、クッションなどのファブリックをたくさんソファに置いて、空間を楽しく表現していました。
更にここの女性オーナーの趣味の物や旅行のお土産などが、あちこちに置いてあるのも、エアビーに泊まる楽しさかも知れません。
ハイグレードなタウンハウス一棟貸タイプ
地下1階のダイニングから、1階がリビング、その上に素敵な3つの寝室、2つのお風呂と、3階まである大きなお家でした。
イギリスのヴィクトリア時代のタウンハウスは、リビングには必ず暖炉があり、その暖炉を囲む様に、素敵なソファが並んでいます。
インテリアはリビングにしても、ベットルームにしても、シンメトリー(左右対称)な家具の配置になっていて、ベットルームの両サイドにも、必ず素敵なスタンドライトが左右にあります。
シンメトリーに配置することで、空間全体がバランスよく見えるのです。
ロンドンで一番古いホテルでアフタヌーンティー
今回アフタヌーンティを楽しんだのが、ロンドンのエレガントなメイフェアの中心に位置する「BROWN’S HOTEL」ブラウンズ ホテル。
ロンドンで一番古いホテルです。モダンブリティシュスタイルで、イギリスらしさがとても感じられる高級ホテルで、何世紀にもわたって、王族、大統領、文学界の偉人たちが好んで訪れたそうです。
現在は、ありファッションデザイナーのポールスミスがデザインした個性的なデザインのお部屋などもあり、歴史あるホテルに現代的なモダンなエレメントが取り入れられ、エクレクティック(折衷的な)なホテルインテリアになっています。
アフタヌーンティを楽しんだホテルのティールームは、ミステリーの女王アガサクリスティーがここで紅茶を楽しんで、執筆したそうです。
ロンドンを住むように楽しみ、英国人の暮らしを体感できるエアビー(Airbnb)インテリアから、ロンドン最古のホテルのエクレクティック(折衷的な)で、ラグジュアリーな空間までをご紹介してきました。
次号は、その⑫ロンドンの見応えのあるインテリアショップ、ショールームをご紹介したいと思います。