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2025.07.09
【執筆者プロフィール】
はじめまして。さわおと申します。2022年に家を建てよう! と決意をし、紆余曲折を経て2024年の夏にようやく新居へ引っ越すことができました。引っ越す頃に息子も生まれ、家族3人で楽しく暮らしています。
長い家づくりの中で経験した失敗や大変だったこと、そしてそれをどうやって乗り越えたかについて、連載を通して家づくり中の方へ届けることで、誰かの悩みや問題を解決できると嬉しいなと思いながら、この記事を書いています。
Blog: https://xshmblog.com
第19回 細部にこだわったキッチン設計【夢のマイホーム奮闘記】
キッチンは使用頻度が最も高い設備と言って差支えないため、打ち合わせでも最も長い時間を費やしました。家を建てる方の中でも、特にキッチンの計画に気合を入れる方は多いのではないでしょうか。
もともと家を建てようと話し始めた頃から、キッチンは自由度の高い造作にするという方向性は固まっていたので、実際の計画でも迷うことなく造作キッチンを採用。
今回は計画の際にどんなことを検討したのかをまとめ、これから打ち合わせに臨む方の準備に役立つと良いなと思っています。
キッチンに望んだこと
①間取りについて
家で晩酌をするときに、お酒を飲みながらおつまみをつくれるキッチン、を目指して計画を進めました。
ダイニングでお酒を飲んでいる人と、キッチンでおつまみを作っている人が会話できる形が理想で、LDKが明確にゾーニングされているというよりは、全体的に一体になるように計画しました。

ダイニングでお酒を飲む人と、話ながらキッチン料理ができるような間取りを希望しました。
②設計
キッチンにはいくつかパターンがありますが、わが家では回遊動線のあるⅡ列型キッチンを採用。
油が跳ねるコンロ台は壁側、シンクはリビング・ダイニング側に設置しました。前回までの記事で記載した通り、あまり大きなLDKではないため、キッチン側にも収納の機能を持たせるためです。
また、リビング・ダイニングと溶け合うようなデザインにしたため、隠したいものを隠すためのパントリーも約Ⅰ畳分のスペースを取りました。

わが家が採用したのは2列に並ぶタイプの対面式キッチン。シンク・カウンターを回れる動線です。
③壁側のコンロ・調理台
幅2700cm、奥行660cmで作っています。奥行は冷蔵庫の奥行と近い設計にすることで、並んだ際にツライチとなり、スッキリ感が出るようです。
収納は基本的に引き出しにしていますが、一部は面材を設けず開放にしました。ここには、ブレンダーや低温調理器具などの長物、電気圧力鍋などの大物の家電をがさっと収納できるようにしました。
引き出しは動線を意識して大きさにバリエーションを持たせて機能を分けています。
すべての棚の横幅、深さは自由に設計できるのが造作キッチンの大きな強みでありながら、大変な部分でもあります。今ある道具に合わせるのではなく、将来の拡張性も意識しつつ設計するのが良いでしょう(現在、スパイス入れがギリギリの様子)。
③リビング・ダイニング側のシンク・カウンター
シンクと少量の収納、食洗機を設けています。シンクの下はスペースを開けており、ゴミ箱を置けるようにしました。
また、シンクの下の壁はマグネットで固定されており、簡単に外せるようにしています。こうすることで、トラブル時にすぐに配管へアクセスしてメンテナンスができます。

バリエーションをつけた引出し収納。面材のない部分はさっと大物調理家電が置けるスペースに。

こちらが、コンロ・調理台側から見たシンク・カウンター。食洗機とゴミ箱置き場を確保しました。

こちらはリビング・ダイニング側から見たカウンター。飾りや雑貨・書類が入れられるような扉付き収納になっています。