2024.11.20
【執筆者プロフィール】
はじめまして。さわおと申します。2022年に家を建てよう! と決意をし、紆余曲折を経て2024年の夏にようやく新居へ引っ越すことができました。引っ越す頃に息子も生まれ、家族3人で楽しく暮らしています。
長い家づくりの中で経験した失敗や大変だったこと、そしてそれをどうやって乗り越えたかについて、連載を通して家づくり中の方へ届けることで、誰かの悩みや問題を解決できると嬉しいなと思いながら、この記事を書いています。
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第7回 間取り・動線への願い
Z工務店とA工務店で2回の設計を経験しました。
加えてZ工務店では2階リビングの計画、A工務店では1階リビングの計画をしたため、とらえ方によっては正反対の間取りを検討したと言えるかもしれません。
その経験を踏まえて、今回から数回に分けて、間取りや造作家具でこだわったポイントについて書いてみたいと思います。
間取りの条件と制約
私たちが希望する間取りの条件や、土地の制約として以下がありました。
・将来的に4人暮らしに対応できる想定
・私が在宅勤務のため、独立した書斎が必要
・キャンプを始めとしたアウトドアの道具が多く、まとまった広さの収納が必要
・キッチン併設のパントリーが欲しい
・延床面積は30坪に満たないため、コンパクトに収める必要がある
・土地の制約で3階建ては建てられない
水回り・収納・寝室の関係性
上記の希望を伝えたうえで、この点は注意したい、というものがいくつかありました。そのひとつが水回りと衣服の収納場所、そして寝室の関係性です。
平屋であれば全て解決することではありますが、わが家は住宅地に建つ小さめな家のため、全てをワンフロアで完結させるのはかなり厳しい、という状況でした。
水回りと収納場所の位置関係が複雑になり、移動距離が非常に長くなってしまったり、階段の上り下りが多くなると、私の性格的にやがて片付けがおろそかになって散らかっていくことは明らかでした。
限られた面積で家をきれいに保ち満足度を最大化するために、いくつかのパターンを考えてみました。
家事・寝室動線3パターン
①すべて近づけるパターン(お風呂、ランドリールーム、洗面台、収納、寝室)
このパターンの間取りが家事を最も効率化できると思います。着替えて、洗って干して、仕舞う、がすべて隣接した部屋で叶えられる間取りです。しかしやはり、ワンフロアで完結させるためにはそれなりの面積が必要です。
②2カ所にまとめるパターン
水回りを1階、収納場所と寝室を2階にまとめることで、洗濯・乾燥を終えた後に、衣類をとりあえずガバッとまとめて運ぶことができます。寝室と同じフロアに収納があれば、一日の終わりにまとめて片付けることも可能です。
ここに一工夫で、寝間着や下着類、つまり風呂上がりにすぐに着る服は、ランドリールーム近くに収納できる場所を別で作っておくとさらに良さそうです。
③ランドリールームをLDKの近くに
洗濯をしている間、ランドリールームでずっと待っているわけではありません。洗濯機のスイッチを入れた後はリビングでくつろいだり、キッチンで料理をして待つなどができれば、家事の効率化ができそうです。
我が家の間取りは?
まず、上で挙げた①は広さが足りず叶えることができなかったため、②と③の組み合わせに落ち着きました。
リビングと洗面台が隣接していて、その隣にランドリールームがあります。リビングと水回りを区切る棚には、お風呂から出た後にすぐ着たい部屋着が収納されています。
外出用の服は2階のファミリークローゼットに全て収納しており、子どもが大きくなって服が多くなるころに、子ども部屋の中に収納スペースを作ろうと考えています。
今のところこの間取りで困ることにはなっていませんが、人によってはドライヤーの音が洗面室からリビングまで聞こえてきて気になる……といったこともあるかもしれません。
間取り図をもらったら、自分の生活動線を図面に直接書き込んでみて、動線がごちゃごちゃしていないか、日々の生活に苦労が生じないか、ぜひチェックしてみてください。