2024.10.09
【執筆者プロフィール】
はじめまして。さわおと申します。2022年に家を建てよう! と決意をし、紆余曲折を経て2024年の夏にようやく新居へ引っ越すことができました。引っ越す頃に息子も生まれ、家族3人で楽しく暮らしています。
長い家づくりの中で経験した失敗や大変だったこと、そしてそれをどうやって乗り越えたかについて、連載を通して家づくり中の方へ届けることで、誰かの悩みや問題を解決できると嬉しいなと思いながら、この記事を書いています。
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第5回 1000万円以上の減額調整
工務店からヒアリングを受け、半年後に設計図ができあがり、でてきた見積もりは、当初行なった資金計画から1300万円の予算オーバーでした。
ここで決断を迫られます。1,000万円以上の減額調整を頑張るか、解約するか。
まず追加してもらった物干し竿をなくして、半年かけて打ち合わせをした造作家具をすべてなくして、減らせた金額は300万円程度。そこからZ工務店側で策を考えるということで、その日の打ち合わせは終了しました。
その後、丸1カ月なんの音沙汰も無く放置されてしまったため、さすがに様子はどうかとメールをしてみたところ、希望の金額には届かないから打ち合わせをさせてほしいとのことで、事務所へ行くことに。
そこで出た案は、2坪減らすか、4坪減らすか。さらに4坪減らしたところでまだ300万円ほど予算には届かないため、さらにどこかをグレードダウンさせるという話。
2坪か4坪面積を減らすかを選んだうえで、さらに使用する建材、構造材のグレードダウンに手を付けていく必要があるそうです。
減額調整の苦悩
私が許容できるのは、面積はそのまま27.9坪のプラン。これが0.9坪減って27坪になるのであればまだ良いのですが、それ未満になると生活が厳しい。私は在宅勤務でずっと家にいるから家の稼働率が高い。しかもこれから子どもも生まれる予定なので、人も増えるし物も増えていきます。
子ども部屋は、元のプランだと7.5畳を2分割ですが、2坪減らすプランで6畳の2分割、4坪減らすプランでは脅威の5畳の2分割になります。
もちろん、子ども部屋をはじめ家全体の収納も減築に伴い、狭くなります。
解約と今後の対策
そもそも「資金計画」をつくったのはZ工務店であるのに、それを守れないうえに1カ月も連絡がなく、フタを開けたらざっくり減築という雑な減額調整に耐えかねて、解約の申し入れをしました。
結局、その解約のメールには返信もなく、Z工務店とは苦い形で縁が切れました。
ここまでの半年の間に、プラン申し込み金20万円、先に購入した土地の先行融資の半年分の利息、今住んでいるところの家賃を払う期間も長くなり、出費がかさみました。
ではどうすれば今回の失敗を防げたか?を考えてみます。
【失敗を防ぐために今後すべきこと】
・資金計画を書面で作って渡す/書面で作ってもらって受け取る。
・お金を払ってでもプラン時点の見積もりを取る。
・プラン時点の見積もりから金額が上がる可能性がある箇所を事前に把握しておく。
・議事録を取って打ち合わせ後に共有して共通認識をつくる。
・あと何回打ち合わせがあるのかを毎回確認して終わる。
・打ち合わせの冒頭では今日決めること、最後では持ち帰って次の打ち合わせまでに決めることを毎回確認する。
インフレ情勢下で建築資材も値上がりが続いているため、こういった見積もりと建築会社とのやりとりの管理が重要だと感じました。また、時間を無駄にしないためにもファーストプランに戻せば予算内で家が建つ、という状況であることも大切です。
家づくり再スタート!
2023年7月時点、Z工務店を解約した段階では、なんと第一子の出産予定日まであと1カ月となっており、妻が動けなくなるまで秒読みでした。これはとてつもない大ピンチです。予定では上棟まで終えて出産を迎えるはずでしたが、全てが白紙に戻ってしまいました。
さすがに予定日までには次の住宅会社を選ぶところまでは終わらせたい。Z工務店へ解約の連絡をしたその日から、再びの建築会社選びが始まります。
次回は、Z工務店での大失敗を踏まえた、もう二度と失敗できない状況での建築会社選びについてお届けします。