2024.08.21
【執筆者プロフィール】
はじめまして。さわおと申します。2022年に家を建てよう! と決意をし、紆余曲折を経て2024年の夏にようやく新居へ引っ越すことができました。引っ越す頃に息子も生まれ、家族3人で楽しく暮らしています。
長い家づくりの中で経験した失敗や大変だったこと、そしてそれをどうやって乗り越えたかについて、連載を通して家づくり中の方へ届けることで、誰かの悩みや問題を解決できると嬉しいなと思いながら、この記事を書いています。
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第1回 どんな家を建てたいか
私も妻も戸建て育ちのため、なんとなく家を買うならマンションではなく戸建てだろうと漠然と考えていました。
私の実家は沖縄にあるのですが、沖縄の戸建ては木造よりもRC造が多いという特殊な事情があります。そのため当時の私は、てっきり木造よりもRC造のほうが安いと思っていましたし、木造のほうが自分に合っている気がするから、木造の家を建てるんだ! とのんきに考えていたほどで、家づくりに関する知識は皆無に等しかったと言えるでしょう。
そんな状態の中で、私と妻の漠然とした「わが家」のイメージはある程度共通していました。
長く愛着を持って暮らせる家
派手でなく、ひっそりと、まるで昔からそこにあったかのような落ち着いたたたずまいの家で、つつましく長く暮らしていきたいと考えていました。特に私は沖縄から関東まで出てきているため、家族にとって「実家」となる家を建てたいという強い思いがありました。
長く住む家なので、いつまでもピカピカでスタイリッシュな見た目というよりは、年月を経て古びて自然に還っていくような、できるだけ自然素材を使った家が良いね、という方向性を定めて、情報収集を開始しました。
何からはじめればいいか教えてもらう
家づくりを始める際、まず最初の一歩をどこに踏み出せば良いのかがわからず、大変苦しんだ記憶があります。ネットには様々な情報が転がっています。そして、その全てが疑わしく見えます(笑)。
自分で調べても集まるのは家事ラク動線や便利な住宅設備の情報ばかりで、肝心の
「どうやって動き出せばいいのか?」
「土地から買う場合ってローンはどうやって組めばいいのか?」
「間取りも決まってないのに土地を探していいのか?」
などが、情報として全然まとまらなかったのを覚えています。
もう、ネットで探してはダメだ、ということでプロに話を聞くことにしました。よくある住宅相談サービスです。どうやら、土地から購入する場合の人向けのローンは分割融資もしくはつなぎ融資というものがあるということ、そして土地は頼みたい建築会社をある程度絞ってから、その建築会社とともに探すことが重要である、ということを教えてくれました。
建築会社選びのはじまり
そうと決まれば、建築会社選びを始めなければなりません。
興味のある工務店さんに今の状況を伝えるメールを送り、ハウスメーカーの住宅展示場の予約を取り、こちらの本気度を伝えるために妻と話し合ってあらかじめ予算を決めました。
その時決めた予算は5,000万円程度。これは住みたいエリアの土地価格と、現在払っている家賃を見て、なんとなーくで決めた数字でした。
この、特に計算もすることもなく決定されたザルな予算計画を握りしめて、ハウスメーカー・工務店へ話を聞きに行くことになりました。
なんとなーくで決めた予算で、なんとなーくで予約した建築会社……いま思えばこの見立ての甘さこそが、波乱の家づくりの幕開けだったのかもしれません。
次回は、建築会社選びで気を付けたこと、そしてそれを踏まえて、これから建築会社を選ぶ方に気を付けてほしいことを中心にお届けいたします。