2023.10.27
友安製作所【前編】/住まいのショールーム体験隊 第4回
今回は、友安製作所(本社:大阪府八尾市)が運営する、輸入壁紙・カーテン・タイルをはじめ、オリジナルのキッチンまで豊富なインテリア製品・雑貨が並ぶカフェ併設のショールーム(大阪市阿倍野区)を訪ねました。
ここは以前、村野藤吾氏が設計した「村野・森建築事務所」でした。内装はリフォームされていますが、村野建築の特徴である螺旋階段と吹き抜けのある内部構造と外観はそのままに維持されているため、この建物を目当てに訪れる方も多いそうです。
■取材先/株式会社友安製作所
https://tomoyasu.co.jp/
友安製作所Cafe&Bar 阿倍野店
https://tomoyasucafe.com/abeno/
カーテンフックから始まったインテリア事業
友安製作所は、戦後40年代から西洋化された集合住宅の増加に伴って、急速に需要が増えたカーテンフックを長年にわたり、国内シェア100%近く製造・販売してきた会社です。現在も医療・学校施設等の高い強度が必要なカーテン用に当時と同じ製法でつくるフックを提供しています。
一般家庭向けには、カーテンフックに加え、自社で買付を行なうヨーロッパやアジアの壁紙・カーテン、オリジナルのインテリア家具・小物等、さまざまなインテリア商材を取り扱っています。
今回は、今どのような壁紙が人気か、また、注文が増加中という造作家具用の真鍮の取手・ノブを、ご紹介いただきました。
DIYもしやすいハイクオリティな輸入壁紙
ショールームの中は、壁紙コナーが広く取られており、他のショップではあまり見ることのない珍しいメーカーの製品も取り揃えられています。たくさんの中から、スタッフの方におすすめいただいたのは…
韓国のブランド「design id(デザインアイディー)」の壁紙。その理由は、
・凹凸のある意匠性の高い柄
・豊富なデザイン
・幅が狭く(53cm)で女性でも気軽にDIYで貼れる
・お手頃価格
フリース素材で、まるで刺繍が施されているのは?と思うようなエンボス加工のプリント技術。視覚的に立体的な印象が飛び込んできます。このデザインの壁紙を日本で買えるのは、友安製作所の各店舗とオンラインショップだけだそうです。
お店では専用のノリとDIY用の道具も揃っています。こちらの動画を参考に、部屋全体、またはアクセントとして、取り入れてみるのはいかがでしょうか。
【壁紙の貼り方】
貼ってはがせる糊 DIY楽のりを使った 輸入壁紙の貼り方 ~フリース壁紙編~
https://www.youtube.com/watch?v=p8rFAZndOOo
次のおすすめは、こちらも日本では希少な北欧デンマーク「フィオナ(Fiona wall design)」の壁紙。高いプリント技術で表現された高級感のある色合い、クオリティの高い素材の柔らかい質感が目を引きます。
こちらも、耐久性の高いフリース素材で、必要な長さに自由にカットして、施工しやい幅53㎝です。
真鍮の取手・ノブ・金物スイッチカバー
インテリアコーディネーターや建築デザイナーの方たちから広く注目を集める自社製の取手とノブ。造作家具・設備の金具をこのシリーズで揃えたいというご要望も多いそうです。
たくさんのラインアップがありますが、どれも美しい光沢とフォルムの真鍮製。もともと製造業からはじまった会社がつくる金物製品は、ひとつひとつが職人さんたちのハンドメイドで温かみのある味わいがあります。小さいながら家具のイメージをランクアップしてくれるアイテムです。
ほかにも、部屋のインテリアにあったスイッチやコンセントカバーがほしい、細部までこだわりたいという方には、参考になる製品もたくさん展示されていました。
こちらのアイアン商品をつかったキッチンや洗面台の実例を、次週【後編】でご紹介します。