2024.02.16
サンゲツ【前編】/住まいのショールーム体験隊
間取り・設備が決まって残された大仕事、家中の壁紙選び。後回しになっていて、いざとなってどれを選んでいいのかわからなくて困ったというお話もよく伺います。今回は、そんな壁紙を実際に見て選べるサンゲツのショールームにお邪魔し、お話を伺いました。
■取材先/サンゲツ 大阪ショールーム
https://www.sangetsu.co.jp
スムーズに進めるプランニングについて
ショールームに来場された方は、主に2つの見本帳「2022-2024 リザーブ1000」と「2023-2026 ファイン」から、壁紙を選ばれる方が多いそうです。どちらのカタログもそれぞれ800点以上の商品を掲載。
※ここでご紹介する壁紙は、すべてカタログ「2023-2026 ファイン」に掲載されている商品です。
ショールームで15年以上、お客様のコーディネート・プランニングのお手伝いをされてきた方に、多くの商品の中からできるだけ悩まずに選ぶコツ、機能性とデザイン性での絞り込み方(前編)、また柄や色にこだわったインテリアとしての壁紙の楽しみ方、人気の高いコーディネートとプランニング方法(後編)まで、詳しくお聞きしました。
最初のステップ 重視する機能性を決める
たくさんの壁紙をいきなり見ても違いがよく分からず、なかなか決められなもの。そこで、まず希望する機能性を決めていきます。ほとんどの壁紙には防カビ機能が備わっていますが、さらに汚れの落としやすさ、キズに強いなどといったメンテナンス面を重視される方のために、さまざまな機能性壁紙が用意されています。
今回は高性能な4つの機能性壁紙をご紹介していただきましたが、どれを選ぶかはどのような機能を求めるかによって変わってきます。
1)フィルム汚れ防止壁紙
油汚れに強く、汚れを落としやすいフィルムが表面にコーティングされており、キッチン、トイレ・洗面室、ペットが過ごす部屋等に選択されることが多い商品です。
2)スーパー耐久性
同じくフィルムコーティングされた壁紙に、耐久性を強化した壁紙です。ペットの引っ掻きキズ、子どもが付けるキズが気になる等、衝撃への強度を重視される方に人気のシリーズ。
濃い色の壁紙を貼りたいけれど、白い傷跡が目立つかもと悩まれる場合も、この「スーパー耐久性」を採用するケースが多いそうです。
3)ウレタンコート壁紙
ウレタン樹脂をコーティングし、表面強度をアップした壁紙です。汚れの落としやすさ、キズも付きにくいといった特徴があります。機能性・施工性のバランスのとれた商品であり、日常レベルの汚れが気になる方にはこちらも人気です。
4)ハードストレッチ壁紙
最後は、ストレッチ性能に優れた壁紙です。2.5ミリひっぱても破れないストレッチ性能があり、下地がずれても壁紙のひび割れを軽減。キズも付きにくく、撥水・抗菌機能もあるので、現在大変人気のあるシリーズ。デザイン性も高く、シックなニュアンスカラーが揃っています。
定番の「白系」の壁紙選び
次は、デザインで選ぶときのポイントを教えていただきました。メインの壁紙として「白色」を基調とする家が多いと思います。カタログの中にも様々な風合い、色合いの違う白系の壁紙がラインアップされています。この中からどれを選ぶか…。
デザインでは、大きく2つに絞ることができます。ひとつは「織物調」、もうひとつは「石目調/塗り調」。織物調は、布のようなファブリックのテクスチャで温かみのある落ち着いた印象に。石目調や塗り調はモダンでシャープな印象に。どちらが家のインテリアに合うかを選ぶと選択肢が半分に絞られます。
白系の中でもいくつもカラー展開がありますが、どのような色目が良いか悩んだときは、建具や床材の色に合わせたコーディネートを。床材がメープル材のような黄色味がかかったブラウンなら生成り系を、グレイッシュカラーの床材ならそれに合せてグレー系の中から選ぶと全体的にまとまった印象になるのでおすすめとのこと。
次回後編、アクセント壁紙・プランニング方法に続きます。