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文・写真 株式会社ちろり 長田吉洋「囲炉裏本舗」住宅から店舗まで、日本全国の囲炉裏の設計・販売を請け負う。オンラインストアでは、囲炉裏に関するオリジナル商品をはじめ、火鉢や七輪、燃料なども開発・販売中。近年は、アウトドア用品の開発も手がけている。
最終回は、床式からテーブル式まで、さまざまなタイプの囲炉裏をご紹介します。ライフスタイルや好み、目的に合う囲炉裏を見つけてください。
また、最後に「灰模様(灰ならし)」という囲炉裏の趣向についても解説します。きれいに仕上がるとさらにインテリア性の高い囲炉裏に変身します。
和風建築に似合う、床に埋め込むタイプの囲炉裏は、框とフタに内装に合わせた深い色合いに塗装されたタモ材を使用しています。タモ材は野球のバットをはじめ、高級家具にも使われている硬く傷つきにくく、狂いの少ない材質です。
フタ付きなので、灰が汚れたり飛び散ったりする心配もなく、囲炉裏を使わない季節は、テーブルなどを置いて空間を自由に使えます。
次にご紹介するのは3wayの使い方ができる掘りごたつタイプの囲炉裏です。
このテーブルは可動式になっているので、掘りごたつとしてだけでなく、床に埋め込むタイプの囲炉裏としても、さらにフタをすれば、普通のテーブルとしても使えるという優れものです。
囲炉裏框の周囲に木の板を張って、囲炉裏の座をつくるタイプもあります(写真は、栗の木を使用)。
板の幅が広く取っているので、灰や湯が畳まで飛び散って汚れることはほとんどありません。また、囲炉裏道具や食器類を置きやすく、機能性の高いところも魅力です。
このほか、珍しいものでは腰掛けタイプの囲炉裏があります。囲炉裏底の周辺に足を置くスペースがあるので、足先から暖まることができます。
これは、東北地方特有のもので、雪国らしい囲炉裏です。岩手の古民家「南部の曲り家」(L字型の住宅)の囲炉裏のほとんどがこのスタイルです。
この地方では、囲炉裏の機能として足先を暖めることが絶対条件だったようです。
囲炉裏をさらに楽しむ技巧、「灰模様(灰ならし)」。これは灰に模様を描くという、日本独自の文化です。
現在では、あまり見られなくなりましたが、現存する歴史ある囲炉裏の灰模様からは、神聖な火元の清浄を保ち、美しい模様を描き、お客様を迎えるという古くからの慣習がうかがえます。
パターンの基本は直線や曲線、波模様などですが、それらを組み合わせれば、模様の種類は無限大です。複雑な模様を描くのは、難しい作業ですので、囲炉裏に向き合って、夢中になって線を描く…そんな趣味の時間が生まれるかもしれません。きれいに仕上がれば、家族やお客様にも喜ばれることでしょう。
灰模様は、あまり知られていない文化ですが、精神的な豊かさやスローライフ、癒し効果を求める現代の人たちにも、受け入れられるものだと思います。囲炉裏を設置したら、ぜひ、灰模様にも挑戦してみてください。
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