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文・写真 株式会社ちろり 長田吉洋「囲炉裏本舗」住宅から店舗まで、日本全国の囲炉裏の設計・販売を請け負う。オンラインストアでは、囲炉裏に関するオリジナル商品をはじめ、火鉢や七輪、燃料なども開発・販売中。近年は、アウトドア用品の開発も手がけている。
今回(は、囲炉裏のつくり方についてご説明します。囲炉裏の施工方法は、大きく分けると2種類の方法があります。
ひとつは、昔ながらの囲炉裏を原型にした地面にコンクリートブロックを積み上げてつくるタイプ、もうひとつは、おすすめのより簡単に設置できる鉄製の桶を吊り下げるタイプです。
竪穴式住居時代の地面を掘ってつくられていた炉(地炉)は、床上での暮らしになってからは、藁を練りこんだ壁土を使って床の高さまでくるように成型されるようになりました。
近年は、この炉の進化系で、地面をコンクリートでならしてブロックを積み上げ、モルタルで仕上げるタイプがよく見られます。
この工法は、炉が深くなってしまうため、灰の下に底上げ用の砂利を入れることがあります。その場合、大雨で床下が浸水すると、砂利を伝わってきた水で灰が台無しになってしまいます。また、床下の湿気でカビやニオイを発生させないためにも、防水対策を忘れずに施工してください。
(※上質の木灰を入れる場合は、砂利と灰が混じらないように断熱ボードなどで仕切ることをおすすめします。)
次は、「鉄炉」という鉄製の桶を吊り下げるタイプです。
施工はシンプルで、鉄板でつくった炉をはめ込んで、囲炉裏框で押さえるだけ。床下にブロック積みやモルタル塗りをしたり、砂利を入れる必要がないため、施工が簡単で早く、コストを抑えることができます。
施工手順をもう少し詳しくご説明すると、まず床下地に穴を開けます。その穴に鉄炉を置き、耳の10mm分ほど床下地に掛けて吊します。ビス止めは特に必要ありません。最後に框をかぶせて完成です。框もネジ等で固定せず、載せるだけです。
この工法なら、リフォームや撤去も簡単です。鉄炉の下は、空洞になるため風通しがよく、床下から湿気が伝わらないというメリットもあります。1階なら、框・鉄炉を外すと人が出入りできるので、床下点検口としても使えます。
最後にご紹介したいのは、囲炉裏専用の「フタ」です。夏場など囲炉裏を使用しないときに役立つフタは、人気のアイテムです。
テーブルが置けたり、上を歩きまわれたり、あると便利なフタですが、設置される際は人が乗っても耐えれるように、頑丈なものを選ぶようにしてください。
また、畳敷きの場合は、薄さ半分の畳を使って、囲炉裏全体を畳で隠してしまうという方法を希望される方も多くいらっしゃいます。
囲炉裏のフタやこのような薄畳を準備しておけば、使わないときに邪魔になるのでは…という不安もなくなりますね。
次回は、さまざまな施工例と、囲炉裏ならではの乙な楽しみ「灰模様」について解説します。
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