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文・写真 株式会社ちろり 長田吉洋「囲炉裏本舗」住宅から店舗まで、日本全国の囲炉裏の設計・販売を請け負う。オンラインストアでは、囲炉裏に関するオリジナル商品をはじめ、火鉢や七輪、燃料なども開発・販売中。近年は、アウトドア用品の開発も手がけている。
調理から暖房、家族団らんの場として、古くから日本の暮らしの中心にあった囲炉裏。その歴史は古く、縄文時代には囲炉裏の原型があったとされています。
住宅の近代化とともに姿を消しつつあった囲炉裏ですが、最近ではその風情に惹かれて、新築・リフォームを機に取り入れたいという人が増えてきています。
また、飲食業界でも、需要が高まってきています。囲炉裏で焼いた串焼きを提供する『原始焼き』というジャンルがあるのをご存知でしょうか?囲炉裏がつくりだす古代のイメージを、料理と一緒に楽しむという趣向が人気を集めているようです。
そんな囲炉裏について、これから3回にわたって解説していきたいと思います。
第1回目は、囲炉裏の燃料と使い方について、また手軽に設置したいという人におすすめの「囲炉裏火鉢」をご紹介します。次に、囲炉裏の設置方法と灰の模様(パターン)の楽しみ方を、最後にさまざまな設置例をご覧いただく予定です。
では、燃料別にご説明してきます。 囲炉裏の燃料は薪か木炭です。
火の揺らぎが楽しめる薪は、くべる作業や木の燃える香り等、炭火では味わえない魅力があります。天井から煙を排出できる合掌造の農家に多く見られるタイプです。
現代の住宅に設置する場合は、ヤニ、すすが室内についてしまいますので、囲炉裏の真上に排気ダクトを設けるか、すすがついてもよい囲炉裏部屋を別途つくるのも一案です。
それでも外には煙が出るので、町中では注意が必要です。また、薪の置き場所の確保も必要なので、広い土地か田舎暮らしに向いていますね。
現在は、薪より木炭のほうが主流になっています。木炭を燃料とする囲炉裏では、鉄瓶や茶釜でお湯をわかすといった、茶の湯のような使い方が定番です。
こうした利用方法の場合は、囲炉裏のために排気ダクトなどの換気設備を設置する必要はありません(臭気や煙のない上質な木炭に限ります)。
また、木炭は薪よりも火持ちがよく、少量でも火力を保てるので、小さな炉でも使うことができます。燃料の木炭を入手しやすいというメリットもあります。
(※薪と違って、煙を排出する設備は必要ありませんが、石油ストーブを使用するときと同じ様に、ときどき窓を開けて換気する必要はあります。)
囲炉裏の炭火でお肉やお魚を焼いてみたい…と思われる方もいるかもしれません。焼く物によりますが、炭火に脂がかかると、かなり煙と炎がでます。
前述の「原始焼き」のお店のように適した道具を揃え、炭から距離を置いたところで串焼き料理にする等、炭に食材の脂がかからないように工夫すると、窓を開けることや換気扇だけで、煙対策ができます。
もちろん、スルメやお餅、野菜など脂分の落ちない食材を網に乗せて焼く場合も、窓を開けるだけで換気設備は不要です。囲炉裏部屋の風情を壊すことなく炭火料理を楽しむことができます。
いや、それでもどうしてなにか炭火で焼いてみたいという方は、次にご紹介する移動できる囲炉裏を、ベランダや庭に持ち出して、使うというのはいかがでしょうか。
囲炉裏の設置には工事が必要です。でも、「大げさな工事はしたくない」「手軽に囲炉裏を楽しみたい」という方は少なくありません。
そんな方々におすすめなのが、囲炉裏のような火鉢です。一見すると囲炉裏ですが、工事は不要。火鉢のように置くだけで、囲炉裏の風情が楽しめます。
次回は、囲炉裏の構造、灰の種類や灰の楽しみ方について解説します。
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