家づくりの先輩たち「イエマガサポーター」に聞いた成功・失敗の体験談や口コミ情報。
自分で間取りを考えてみたい人に。ゾーニングから家具配置、インテリア計画までの基礎知識。>>
新築、リフォームのプロに聞いた、間取りへの人気リクエスと施工例をご紹介。>>
要望した間取りの中で、良かったことや改善したいと感じていること。>>
まっしん はやぶさ さん
関西から関東に転職を機にお引っ越し。関西で暮らしていた分譲の戸建ては賃貸に出すものの、住宅ローンの支払いは赤字に…。さらに関東での家賃も加わって…。
それならば!と、二軒目の家を建てることに。住宅ローンをできるだけ抑え、かつ、土地も建物も満足のいく家づくりに挑戦されました。コストを抑えるコツ、納得のいくまで調べられた知識をこの連載にまとめていきます。
http://kisekinomyhome.blog.fc2.com/
イラスト:天野勢津子さん
http://amachakoubou.com/
前回までで希望通りの18畳LDKと6畳和室のある1階に、悩みの種だったタンスの収納問題まで解決した理想の間取りが完成しました。延べ床面積30坪に抑えられたことで、建築費用もぎりぎり予算内に収めることができそうです。
ところが、ここでまさかの急展開。建売業者から購入予定の32坪の北西角地の土地にあわせて間取りを考えてきましたが、最終的に第一希望だった40坪の東南角地の土地を購入することになったのです。※散歩して見つけた空地を、持ち主の方から売ってもらえることになりました。詳しくは第2回を。
本来なら、急遽決まったこの土地向けに、イチから間取りを考え直す必要がありました。 いくら土地が広くて方角が良くても、完成した間取り以上のものが実現できるでしょうか?
しかし、幸運にもこの問題は簡単に解決することができたのです。その理由は、土地の幅がほとんど同じという偶然でした。間取りを左右反転しただけで、理想の間取りがピッタリハマってしまったのです!
即決を求められる土地の契約でしたが、間取りはそのまま使えることがわかって一安心です。
理想の間取りが完成したと言いつつも、まだまだ細かい調整が続きます。
家事動線を短くするために洗濯機を2階に持っていったことで、洗面室に空きスペースができました。ここに、手持ち家具のチェスト(第11回に登場)を置くというのはどうでしょう?
タオルや着替えなどしまうために、何かと洗面室には収納があると便利。さらにチェストのサイズもちょうど良く、間取りソフトで確認すると、隙間にちょっとした窓も取り付けられそうです。
本来、一坪タイプの洗面脱衣場では収納確保が難しいのですが、洗濯機を2階へ移動したおかげで思わぬ相乗効果です。階段下の活用方法としてもちょうどいい!なぜみんなこうしないんだろうと調子に乗っていた(笑)んですが、この後思いもよらない展開に…。
それは、評判のいい工務店と契約を直前に控えた打合せの場でした。太っ腹社長からの思わぬ提案に言葉を失います。
「この構造ですと、長く暮らしていると階段からギシギシ音が音が鳴ってくる可能性があります。できれば、ここに柱を一本入れたいのですが…」 なんと、その柱を入れたいという場所は、まさかの洗面室のど真ん中なのです。
確かに以前、「階段の支えに問題がある(第8回)」とは言われていましたし、耐震構造的にも柱が入るほうがいいことは解ります。でも、部屋のど真ん中というのはさすがに戸惑いました。
だからと言って、今からこの階段下洗面室をやめて間取りをイチから考え直すなんて想像できません。 苦渋の決断で、提案通りに柱を入れることになりました。
洗面脱衣場の真ん中に柱が出現することは、さらに困った副作用を起こします。置き場所を決めたばかりのチェストが、柱が邪魔で入れるルートが確保できなくなったのです。
尺モジュールの場合、柱から壁の間の有効スペースは約780mm程度。 チェストの幅は862mmもあるので、このスペースを通り抜けることができません。
このスペースをチェストの置き場所として諦めるほかないのでしょうか…。
やはり、真ん中の柱が予想以上にやっかいです。どうにかチェストを入れる方法がないのか、パズルのように間取りの上で格闘しますが、一坪の洗面室の中ではどうにもなりません。
「せめて、この壁一枚分ぐらいでも広げられんかなぁ」 チェストを置きたい左側の壁をどうにかしたいと思った時に、見逃していたことに気が付きます
「あれ?まだ階段下の続きが使える?」
すっかり、階段下を有効活用したつもりでいましたが、廻り階段のさらに低い部分が壁で塞がっています。ここを開放することで、チェスト出し入れするための十分なスペースになりそうです。
早速パースで確認してみると、チェストのためだけにはもったいないぐらいの広いスペースが隠れていたのです。
とはいえ、こんなところまで階段下を使うことに、工務店の社長が応じてくれるかとても不安です。しかし、同じような階段下の活用例や自分で作ったパースを見てもらった結果、無事快諾が得られました。
本来は、チェストを出し入れするための階段下スペース拡大でした。 しかし、目的を達成できるとさらに欲張りになるものですね。階段3〜4段目あたりの、もっと低い部分まで収納に活用できる気がしてきました。もはや、チェストの出し入れには全く関係ありません(笑)。
階段にそって斜めに壁が切り取れば、頻繁出し入れしないような物の収納スペースができそうです。
部屋の真ん中に柱が鎮座するのは残念ですが、なんとか手持ちのチェストを設置できる目処が立ちホッと胸をなでおろします。
こうして、洗面室の柱問題を乗り越えたものの、間取りの修正はこれで終わりません。キッチンの冷蔵庫の位置と通路スペースの関係が気になり始めたのです。次回はキッチン回りの間取りを改善していきます。
〜編集後記〜
洗面室の真ん中に柱…。どんな風に仕上がったのかは、先(間取り編が終わった後)の完成後のお話で、公開予定です。お楽しみにお待ち下さい。
第10回「意外に大変!こども部屋の間取り」に、『クローゼットの凸凹の真ん中の壁をなくして、お互いのクローゼットを使えるようにすることはできるのですか?姉妹だと、お互いの洋服やバッグなど、共用することも多く、つながってひとつのクローゼットの様にしたいのですが?(女性・40〜49歳・家LOVEさん)』というご質問をいただきました。執筆者にお送りしたところ、ぜひなにかお応えしたいをということで、ブログにクローゼットや家具の細かなシミュレーションが楽しい記事がアップされています♪
イエマガで人気のキーワード 間取り:「間取り」のもくじ >> 太陽光発電:太陽光発電のある家 >> |
キッチン:わが家のキッチンプラン >> |
土地探し:土地探しの10のコツ >> 地盤改良:調査と口コミ >> 業者選び:業者との出会い >> 構造・建材:耐震ワンポイント講座 >> |
マンガ:おうち大好き >> お役立ち:家づくりノート >> |
|||||