イエマガ：アイランドキッチンの背面にある造作収納棚に道具や食器がしまわれているのですね？

奥さま：そうです。電子レンジ、炊飯器もしまっています。この高さの広い台が焼きたてのお菓子を冷ますときにとても便利なんです。オーブンも棚と同じ高さで置けるように考えました。

それと、以前からお菓子作りのときに使っていたワゴンがとても使い勝手がよかったので、そのワゴンがすっぽり入るような奥行きにしています。カフェカーテンを吊した扉のない空間に、このワゴンと分別ゴミ箱を置いて、出し入れしやすいようにしました。

このワゴンの上につくったこういう小さいスペースも細かい物をおくのにあると便利なんです。

イエマガ：本当に細かく使いやすさを追求されたのですね。

奥さま：今までのキッチンが使いにくくて、それをすべて改善したい！という思いが強かったからでしょうか。そう考えると、ありがたい経験だったのかも（笑）。

イエマガ：そうですね！キッチンは、使ってみてはじめてわかることも多いと思います。
本当にすっきりとしたＬＤＫで、ひとつ気になっていたのですが、収納家具がテレビ台とこのキッチンの作りつけ棚だけなのですね。物が少ないということでしょうか？

奥さま：いえいえ、小さい子どもが二人いるので、物は結構あるんですよ。でも、リビングにものを持ち込まないように、このキッチンの奥にパントリー兼物入れをつくったんです。玄関から直接出入りできるので、帰って来たら、とりあえずここを通り抜けて、荷物をさっと置くようにしています。子どもの鞄や帽子、買い物などもすべて。

このスペースをつくるために、壁が15センチ、キッチンの方にでっぱってるんです。反対側は階段下のスペースを利用しています。

イエマガ：なにがあるか一目でわかるし、いる物が取り出しやすいパントリーですね。

奥さま：この15センチの奥行きは、細かいものをしまうのに、100円均一のカゴをよく使うのですが、それがだいたい15センチの大きさだったので決めたんです（笑）。

設置場所については、ご飯の準備中パントリーに物を取りに行くのが面倒だと思わないだろうか・・・と思って、住んでいたマンションで料理をしてるとき、今のパントリーと同じ距離にあった洋室に物を置いて実験しました(笑)。

イエマガ：収納計画が、本当に綿密ですね（笑）。