イエマガ：家づくりにここまで取り組まれる施主の方は珍しいですよね。そろそろ、奥さまに本音をおうかがいしたいのですが…（笑）。

奥さま：止めたって聞かない人ですからねぇ（笑）。私は自分が太陽光発電の家に住むってことも、直前まで知らなかったくらい。工程にはノータッチといってもいいほどです。

イエマガ：奥さまのご希望は反映されているんでしょうか？

ご主人：かなり激論しましたねぇ。キッチンはアイランドがいいとか、縁側が欲しいとか、希望はいろいろあったよね。

奥さま：今考えてみると、アイランドは我が家には不向きなんですけどね。すごくたくさんのお客さんが来るし。ただ、絶対に譲らなかったのはベランダの広さ。家族が多いですから、何度も洗濯機を回すんです。広いベランダなら、一度にたくさんの洗濯物が干せるでしょう？　ベランダの広さを確保してくれないと、洗濯はしない！　って言いました。

イエマガ：「水道光熱費ゼロ」を目指すと、家事には影響が出ますよね。

奥さま：マンション住まいのときは私だけが光熱費のことを気にしていて、彼は電気代のことなんてまったく興味がなかったのに、今は逆転しちゃいましたね。いつのまにか家族みんなが「ゼロ」を目指してる感じです。

ご主人：「水道代はまだいけるんじゃない？」とか言い合ってますね。

奥さま：でも、ほぼノータッチとはいえ、一時は工事現場に通いつめている主人の姿を見て、どうなることかとも思いましたよ。今は、ご近所の方や子供のお友達がたくさん遊びに来てくれるので、そんなときは「人が集まってくれる、いい家が建ったんだなぁ」って感じますね。学校が近いから、みんな帰りに家に寄ってくれて。

イエマガ：遊びに来たくなるお家なんですね。でも、やはりご心配だったんですね。ご主人は工事にずいぶん参加されていたそうですし。

奥さま：さすがに体のことは心配でした。でも、ずいぶん周りの方にお世話になったね。

ご主人：確かに。ご近所さんもね、一緒に金づち持ってトントンしてくれたりしたんですよ。本当にありがたい話で。それに、そもそも分離発注ができたのは工務店をしてる知人のおかげなんです。商社との仲介をしてくれて、いろんな相談に乗ってもらって。いろんな人に助けられたね。