イエマガ:今回は、葛飾区の住宅街に「エコな家」があるとお聞きしてやってきました。まず、屋根の上の白いプロペラが気になりますが、風力発電ですか?
ご主人:ええ。あれはほとんど発電していないんですけどね。リビングの照明だけをまかなってくれる程度。ほとんどモニュメントです(笑)。もともと、この土地を買ったときに「ここに降り注ぐすべてのものを効率的に活用したい」という願望があって。太陽も風も雨もね。
イエマガ:なるほど、自然も財産だということですね。では、このお宅を建てるのに、最初にしたことは?
ご主人:土地を買った頃、住宅シミュレーションソフトを手に入れて、理想をつめこんだ家の間取りと3D画像を作ってみたんですよ。それを持って色んな住宅メーカーに見積もりを頼んだんだけど、どの見積もりにも納得がいかなかった。
イエマガ:予算オーバーということですか?
ご主人:というよりも、メーカーのプランに僕らの要望をプラスしていくというやり方に。メーカーにはそれぞれ標準仕様があるから、そこからのスタートなんです。僕らが希望する部分、たとえばうちは和室が2部屋だけど、標準仕様は大体1部屋だから、プラス1部屋はオプション扱いになる。反面、いらないものが標準仕様になっていると、無駄なお金を払うことになってしまいます。それって既に理想から外れてますよね。「自分の理想を形にしたい」、そんなシンプルな願いも叶わないなんて。そこで決めたんですよ、分離発注でいこうと。
イエマガ:分離発注ですか? 聞きなれない言葉ですが、具体的にはどういうことを?
ご主人:すごく簡単に言うと、「工務店は自分」というやり方です。柱から断熱材まで、自分ですべての部材を選定して、商社に発注して取り寄せる。大工さんも直接雇う。工事現場でも、自分にできることはできるだけ自分でやりました。工程の半分くらいは現場で手伝いましたよ。建築業界の知人がいたので、彼に協力してもらえたのが大きいですね。
イエマガ:もともと建築の知識がおありだったんですか?
ご主人:いいえ、実はまったくなかったんです。それでも、白紙の状態からスタートさせないと、予算内では最初に描いた理想を実現できなかったから。素人の自分が工務店のような仕事をするためには、まず知識を得ることでした。ネットやカタログで一から勉強して、展示場もずいぶんめぐりました。
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